カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2021年4月17日 (土)

散歩する侵略者

★★★

製作:2017年 日本 上映時間:129分 監督:黒沢清

 宇宙人が人間に取り憑いて、人間の調査を行い最終的に地球を侵略するという壮大なSF作品なのだが、余りにもチンケ過ぎる仕上がりであった。ただキャストだけは、松田龍平、長澤まさみ、長谷川博己、前田敦子、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史と超豪華メンバーを揃えている。「だからこれはB級映画じゃ無いよ!」と言わんばかりなのだ。

 だがストーリー構成に全く工夫が無く、人間の調査と言っても、数人の「概念」を人差し指で奪っただけだし、そもそも侵略者が3人しか登場しないのも、これから地球を攻撃するには安っぽ過ぎるじゃないか。そして最大の見せ場である宇宙人の攻撃も火の玉フラッシュ!という程度なのだ。もう恥ずかしくてとても観ていられなかった。
 SF映画は莫大な製作費を湯水のように使うか、ストーリー展開と理論体系をしっかり構築することが必須である。本作は間違いなく、どちらも実現出来なかった最悪の例であろう。


評:蔵研人

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2021年4月15日 (木)

海賊じいちゃんの贈りもの

★★★☆

製作:2014年 英国 上映時間:95分 監督:アンディ・ハミルトン

 おじいちゃんの誕生日を祝福しようと、マクラウド一家5人がロンドンからスコットランドの実家宅に集結する。だが父親のダグが浮気したことが原因で、夫婦仲は冷え込んで離婚が秒読みの状態であった。
 また実家に住む兄嫁の精神状態が不安定で、こちらの夫婦関係もギクシャクしており、和やかな一家団らんとは言い難いものだった。そんな中で、ドタバタしながら誕生会の準備に慌ただしい家族たちから離れたいと思ったじいちゃんは、小さい孫3人を車に乗せて海辺へと向かう。

 ここまではよくある話なのだが、この先起こる海辺での出来事には、誰もがあっと驚き「勝手にそんなことして良いの?」と疑問符を投げかけるはずである。そしてもちろん警察沙汰となり、長女の孫が取り調べを受けることになる。これ以上細かく話すとネタバレになるため、あらすじはこのあたりでお終いにしたい。
 ・・・と言っても、ラストはすっきり感漂うハッピーエンドなのでご心配なく。ただ始終ドタバタに明け暮れていたのにはうんざりしたが、スコットランドの美しい風景には心を惹かれてしまった。

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2021年4月12日 (月)

奇跡がくれた数式

★★★★

製作:2015年 英国 上映時間:108分 監督:マシュー・ブラウン

 アインシュタインと並ぶ天才と呼ばれたインド人シュリニヴァーサ・ラマヌジャンとイギリス人数学者G・H・ハーディの友情と、二人が数学界に残した軌跡を描いてゆくヒューマンドラマである。

 数学は大嫌いだし公式は全く理解不能なのだが、この作品は実に面白かった。舞台は1914年の英国であり、ラマヌジャンがインド人で差別を受けたり、宗教上の理由から思うように食事を摂れなかったこと、などが原因で波乱の人生を呼び込んでしまったことが残念である。

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2021年4月10日 (土)

ドーン・オブ・ザ・デッド

★★★

製作:2004年 米国 上映時間:98分 監督:ザック・スナイダー

 ゾンビ映画の元祖・ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』を現代風にリメイクした作品として紹介されている。確かにショッピングモールに閉じこもってゾンビと戦うという設定は元祖へのオマジージュかもしれないが、だが何かが違う様な気がするのだ。例えるのは少々抵抗があるのだが、あの『エイリアン』がロメロの『ゾンビ』だとすれば、本作は恐怖感は薄れたものの全体的にパワーアップし、アクションシーンを充実させた『エイリアン2』である。

 それでゾンビが怖かったのは序盤だけで、あとは理解不能な人間達のほうが気味悪かったよね。まああれだけのパニックの中を逃げのびてきたのだから、多少おかしな奴がいても仕方ないのだが・・・。
 それにしてもあのゾンビの群れは凄まじかったね。あの大型トラックが動かなくなってしまったもの。多分CGを駆使しているのだと思うが、それにしても凄い迫力だったな。

 だから少なくとも★★★☆以上の評点を付けるつもりだったのだけど、あのエンディングロールを見た瞬間に評価がた落ち!。監督としては凝りまくったエンディングに仕上げたつもりなのかもしれないが、「くどすぎるいやしつこすぎる」、「そしてやたらうるさすぎる」。せっかく終わったと思ったのに、もう観たくない映像の投げ売りが止まらない。もう沢山だお腹一杯なのだ!!。

評:蔵研人

 

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2021年4月 7日 (水)

セブン・シスターズ

★★★★

製作:2016年 英国・米国 上映時間:123分 監督:トミー・ウィルコラ

 近未来のSFサスペンスある。世界は人口の増加と飢饉によって深刻な食糧難となり、厳格な一人っ子政策を行っていた。もし二人以上の子が生まれた場合は、食糧危機が治まるまで児童分配局の管理する冷凍睡眠法によってカプセルの中で保存されることになる。

 そんな状況下で、なんとセットマン家に七つ子姉妹が生まれる。だが政府高官である祖父によって、7人が1人になるように仕込まれ、当局の監視の目を逃れてきた。そして姉妹たちは各曜日の名前を付けられ、それぞれ週に1日ずつ外出し、30年間もの間、共通の人格を演じ続けていたのであった。ところがある日、マンデーが帰宅しなかったことから、姉妹の日常が大きく狂い始める。

 7人で1人を演じるとは、なんと新しい発想であろう。またキャストはその真逆で、性格の異なる7人を1人が演じているのだから凄まじい。そしてラストのどんでん返しもしっかりと用意されていた。
 ほとんど文句の付けようのないSF作品と言えるが、ただいかに1卵生七つ子といえど、眼球認識ではひっかかってしまうのではないだろうか。また児童分配局のしつこい割には意外に脆いところがちぐはぐであった。


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2021年4月 5日 (月)

心の旅

★★★★
製作:1991年 米国 上映時間:106分 監督:マイク・ニコルズ
 
 ハリソン・フォードがまだ40代の頃の作品で、まだシャキッとしているね。そしてかなりの部分が彼の存在感と演技力に支えられている作品とも言えるだろう。
 ニューヨーク屈指のエリート弁護士であるヘンリーは、大病院の失態の責任を救い、訴えていた患者を後に裁判所を出る。だが家庭では毎日仕事に奔走し過ぎて、妻や娘と余り接点を持てない状況が続いている。
 そんなある夜、彼はタバコを切らしたためにコンビニに行き、そこで偶然居合わせた強盗に肩と頭を撃たれてしまうのだった。通常なら命を失ってもおかしくなかったのだが、不幸中の幸いでなんとか命を繋ぐ。だが体は動かせず、口はきけず、記憶まで失ってしまうのである。

 そしてヘンリーのリハビリ生活が始まる。リハビリセンターで、黒人の看護師の努力もあり、なんとか喋ることが可能となり、体も動かせる様になる。だがどうしても記憶だけは戻らないまま退院することになり、妻のことも娘のことも思い出せないままの生活が始まるのである。
 記憶も回復せず、読み書きも不十分なヘンリーだったが、ボスのお情けで弁護士事務所に復帰することになる。もちろん同僚の名前も思い出せず、まっとうな仕事も出来ないままだが、以前と違って正義感のようなものが湧いてくるのだった。

 本作は死の淵から立ち上がったヘンリーの再生の軌跡であり、家族愛の再生の物語でもある。もちろんハリソン・フォードと妻役のアネット・ベニングの演技が光っていたが、犬の演技もなかなかだよね。そして序盤では現代米国の現実を描き、終盤で理想の米国家庭を描き直しているという、いかにも米国映画という構成だったね。いろいろ突っ込みたい部分もあるかもしれないが、ここは素直に感動しようではないか。
 

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2021年4月 3日 (土)

クロノス・ジョウンターの伝説

★★★
製作:2019年 日本 上映時間:87分 監督:蜂須賀健太郎
 
 タイムトラベル小説の御大である梶尾真治の作品が原作となっている。
 住島重工の開発部門に勤務している吹原和彦は、毎日通勤時に通りかかる花屋で働いている蕗来美子に淡い恋心を抱いていた。ところが来美子の働く花屋の前で、タンクローリーが衝突して大惨事を引き起こす。そして悲しいかな、彼女もその事故に巻き込まれて死亡してしまうのだった。

 その頃、吹原が勤務する開発部門では、時間軸圧縮理論を採用して物質や生物を過去に送ることが可能なタイムマシン「クロノス・ジョウンター」の実験を行っていた。この実験はほぼ成功したものの、過去に送ったはずの物体などが現在に戻るのに、数分間のタイムロスが発生してしまうところが問題であった。

 そのタイムロスが起こる理由や法則は全く不明であったが、吹原は来美子を救うため過去に跳ぶ。だが実験で解明されていなかったタイムロスによって、一定の時間しか過去には存在できず、その反動でずっと先の未来に跳ばされてしまうのだった…。

 ネットの評価はそこそこ高いのだが、原作を読んでいる私には今一つ感情移入ができなかった。その最大の原因は、あまりにも低製作費であることだろう。そのため肝心のクロノス・ジョウンターがちゃちいこと、吹原が跳んだそれぞれの未来の時代考証がほとんど描かれていないこと、友人の風貌が全く変わっていないこと等であろう。
 さらにラストのハッピーエンドは、原作と乖離しているだけでなく、かなり科学的に無理があった。ともかく、SF映画はガンガン金を使い、いかに嘘を本物らしく見せるかが勝負なのである。またそれなりに納得できそうな理論体系を構築しておかないと、バカバカしくなってしまうものである。このあたりが邦画にSFものが少ない原因なのであろうか。

評:蔵研人

 

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2021年4月 1日 (木)

かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-

★★★★

製作:2018年 日本 上映時間:120分 監督:吉田康弘

 このローカル線シリーズははずれがなく、いつも感動的な作品ばかりであり、三作目の本作も期待を裏切らない作品だった。ただ父親役のごっついヒゲ男だけは、ミスキャストの様な気がする。少年の回想の中で何度も現われる重要な役回りなのだが、どうも私には感情移入できなかった。またヒロイン晶を演じた有村架純も、ミスキャストとは言わないものの、彼女の天性の明るさが邪魔して、なにか今ひとつ乗り切れないのだ。これらをフォローして余り会ったのが國村隼の渋い演技と、子役の男子の切ない演技であろう。

 また簡単に鉄道会社の入社面接に受かってしまったこと。さらに電車の免許までもが、苦も無くあっさりと取得できたこと。なぜ晶が少年の母親役にあれほど拘るのか、などなど辻褄の合わない展開が随所に目立つところが残念だった。だが何と言っても、ローカル線沿線のしっとりとした美しい景色と、良い音楽に恵まれ、総合的にはそれなりの映画らしい映画に仕上がっていたのが救いであろう。

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2021年3月30日 (火)

追憶の森

★★★★
製作:2015年 米国 上映時間:111分 監督:ガス・ヴァン・サント

 原題は『THE SEA OF TREES』で、富士山の青木ヶ原樹海を意味している。米国映画なのだが、舞台のほとんどがこの青木ヶ原樹海なのである。そして時たま描かれる主人公・アーサーの回想シーンだけが、米国での出来事という構成になっている。
 さてアーサーがはるばる日本の樹海を訪れたのは、ネット検索で『理想の死に場所』を探し、青木ヶ原樹海のことを知ったからである。そして樹海の奥深くに侵入し、睡眠剤を少しずつ飲み始めたとき、突然ふらつきながら彷徨い歩く日本人男性が現れ、ここから出られなくなったので助けて欲しいと懇願するのだった。

 彼はナカムラ・タクミ(渡辺謙)と名乗り、どうやら手首を切って自殺を図ったものの死にきれず彷徨い続けているようである。その後アーサーは自殺することを中断し、ナカムラを助けることに専念するのだが、なかなか樹海の出口が見つからない。
 さらに悪いことに、さきほど服用した睡眠剤が効き始め、ひどいめまいに襲われて崖から落ちてしまうのである。そしてそこに滝のような大雨が降り注ぎ、二人は半死半生の状態で夜を越すことになる。

 ナカムラは会社で左遷されたことが自殺の理由だと言うのだが、アーサーにはなぜその程度のことで自殺をするのか理解出来ない。ナカムラは文化の違いだと言い張るのだが、まだアーサーは納得できないようだ。
 前半は、たびたびアーサーの回想シーンが織り込まれるのだが、夫婦仲が悪いシーンばかりで、何がアーサーを自殺に追いやったのか不明のままである。後半になってそれが解明されたとき、あっと声を上げ、私自身も悲しみに暮れてしまった。そうだったのか、これなら死にたくもなるよな・・・。

 ここで結末を詳しく書くわけにはゆかないが、本作が描きたかったのは「真実の愛と霊魂の存在」だったのかもしれない。また樹海の怖さを大げさに描いている部分もあるが、なかなか奥行きのある味わい深い作品であったことは確かである。
 

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2021年3月28日 (日)

青鬼

★★☆
製作:2015年 日本 上映時間:70分 監督:前川英章

 6年前にテアトル系で映画館で予告編を観たときから気になっていた映画である。ただ余りにも評価が低すぎるのでパスしていた。ところがHULUにラインナップされていたので、無料で時間も短いしダメ元だと考えて視聴することにした。

 襲いかかる青鬼をかわし、謎を解いて閉ざされた洋館からの脱出を目指す人気ホラーゲームを実写映画化した作品である。舞台は古い洋館の中だけ、登場人物はほぼ6人という超・低予算映画。ただ青鬼のCGだけはそこそこの出来だが、ずんぐりむっくりで余り怖くない。
 逃げまくる杏奈ちゃんの超ミニスカートばかりが気になってしまう。でも残念ながら薄暗い建物の中なので、見えそで見えないんだね。

 ゲームを知らないせいか、謎解きの意味はさっぱり不明。ただ箱の中身については「エッ!」と驚いた。ただラストが夢落ちというのはいただけないよね。まあいずれにせよネットの悪評や、腹が立つほどのクソ映画とは思わないが、映画館で1800円で観ていたら怒ったかもしれないね。


評:蔵研人

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