カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2019年6月18日 (火)

エル ELLE

★★★

製作:2016年 フランス 上映時間:131分 監督:ポール・ヴァーホーヴェン

 本作は鬼才ポール・バーホーベン監督が描くエロティックサスペンスという触れ込みである。オープニングは猫が怯えているようなシーン。そしてその向こうの部屋では、自宅に侵入してきた屈強な覆面男に馬乗りにされ、顔面を殴られてレイプされている熟女の姿が…。

 その熟女こそイザベル・ユペールが演じるゲーム会社のCEOを務めるミシェルなのだが、彼女は独りで豪邸に住み、決して妥協を許さないため社員たちには嫌われていた。だから彼女をレイプしたのもその社員の一人かもしれない。また彼女はレイプされたことに腹を立てているものの、警察嫌いのため通報もしないし、何事もなかったようにいままで通りの生活を続けてゆこうと決心する。
 
 しかし時々レイプされたときの記憶の断片がフラッシュバックするようになり、犯人が身近にいると気付いたミッシェルは、その正体を突きとめて復讐しようと考えるのだった。
 こんな調子でストーリーが流れてゆくのだが、中盤ころから急に展開が変わってしまい、父母や元夫、息子との親族関連話やら社内の不倫話などが混在してくるためミステリー色がだんだん薄れてくる。

 この映画は一体何にポイントを絞りたいのか。主題が行方不明になってしまいそうになるのだが、また終盤になってサスペンス臭が戻ってくるという展開なのである。
 映像は美麗だし、イザベルの演技力は抜群で、登場人物のほとんどが変態のオンパレードという衝撃的な作品である。ただ欲張り過ぎたためだろうか、「サスペンス」、「エロ」、「ブラックコメディー」、「宗教批判」などなど、余りにも多くのテーマを混在させてしまったのは落ち着きが無さ過ぎると感じてしまった。
 
 それにしても女性たちのパワーが猛烈な映画だね。男たちは皆添え物に過ぎないじゃないの。それにあれだけの豪邸に住んでいても、家の前の道路が駐車場とは、それに運転が下手なくせに縦列駐車ばかり。フランスのお国柄を発見できる映画でもあった。

評:蔵研人

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2019年6月15日 (土)

ヴェノム

★★★☆

製作:2018年 米国 上映時間:112分 監督:ルーベン・フライシャー

 宇宙から採取した数体の地球外生命体『シンビオート』が、人間に寄生して圧倒的なパワーを発揮する。そして地球制服を企むのだが、ジャーナリストのエディ・ブロックに寄生した一体だけが、妙にエディに親近感を抱きダークヒーローとして活躍するという話である。
 このシンビオートは、なんと人間を餌にしているという特性も含め、まさに日本のコミック『寄生獣』のパクリと言ってもよいほどそっくりなストーリー展開なのだ。

 ヒーローものと言っても、初回作でその生い立ちが中心となるため、どちらかというとエイリアンとかプレデターを彷彿させられてしまう。きっと次回作からは、純粋なダークヒーローとして活躍するのであろう。
 チラシをみると、かなり気味の悪い怪物が大写しになっているのだが、ストーリーもキャラもかなり大雑把で、妙にコミカルで軽いノリなのだ。そんなところも含めて、まさに『寄生獣』そのものと言えよう。
 まあかなり突っ込みどころも目立つのだが、そこそこ面白かったので余りゴチャゴチャと批判するのはやめておこう。ただ続編が出来ても興味が湧きそうもないことだけは確かである。

評:蔵研人

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2019年6月12日 (水)

V.I.P. 修羅の獣たち

★★★★

製作:2017年 韓国 上映時間:128分 監督:パク・フンジョン

 北朝鮮のエリート高官の息子キム・グァンイルは、ロシア・香港・韓国へ転々と亡命していた。だがこの青年はサイコパスで、その先々で異常な殺人事件を繰り返していたのである。
 彼が犯人であることを本能的に確信した剛腕警視チェ・イドは、十分な証拠固めをせずに彼を逮捕するのだが、なぜか上層部によってもみ消されてしまう。その理由は韓国国家情報院と米国CIAの思惑が絡んでいたからであった。

 大規模なアクションシーンがある訳ではないが、複雑に絡み合う人間関係と、美しい顔をしているキム・グァンイルの憎々しい態度と、剛腕警視チェ・イドのしつこさが見ものである。また序盤にかなり残酷な殺人シーンが映し出されるので、ここで観るのを辞めてしまう女性が多発しているらしい。ただ残酷シーンを挿入することにより、犯人の異常さを克明に描写できたのだと考えれば致し方ないのかもしれない。

 いずれにせよラストには、それまで鬱積していたストレスが一気に解消されて、溜飲が下がることになるだろう。またそのラストとオープニングが見事に繋がって、オープニングの殺し屋の正体もはっきりすることになる。韓国産のクライムサスペンスが好きな人にはお勧めの一本である。

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2019年6月 8日 (土)

アメリカン・アニマルズ

American

★★★☆

製作:2018年 米国 上映時間:116分 監督:バート・レイトン

 2004年にケンタッキー州で、4人の大学生達が引き起こした「時価1200万ドルのビンテージ本強奪事件」を映画化した作品である。本作では実際にこの事件を実行した4人が頻繁に登場し、彼等のインタビューを交えながら、ドキュメンタリー風に展開してゆく。なかなか珍しい手法なのだが、本作より1年前に製作された『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で既に用いられている。

 本作では犯罪実行よりも、それに至る経緯とその準備などにほとんどの時間を費やしている。従って派手な強盗やアクションシーンは全くなく、司書のおばちゃんが手足を縛られる程度である。
 また犯人たちは『オーシャンズ11』などの犯罪映画を参考に作戦を練るのだが、現実はそれほど上手くゆかないし甘くもない。それどころか終盤はドタバタの連続で、まるでおバカなコメディのような展開に終始する。だがそれが全く笑えないところに、この映画の虚しさと現実感が漂ってくるのである。

 老人に変装して堂々と真昼間の図書館に侵入するまではかなり格好良かったのだが、そのあと予定が狂ってしまい急遽中止にしたのは正解だったかもしれない。だがもうそれでメンバーの気分はバラバラになり、翌日の繰り延べ実行は既に無理な状態だったのである。この心理描写を決して見逃してはならない。現実とはこんなものであろう。

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2019年6月 4日 (火)

居眠り磐音

Iwane2

★★★★

製作:2019年 日本 上映時間:121分 監督:本木克英

 本作のポスターを見ておやっと思った。松坂桃李の表情が、かつて美男俳優・市川雷蔵が演じた『眠狂四郎』の妖気漂う表情とそっくりだったからである。そのポスターと久々の本格的時代劇という触れ込みにつられて、ついに映画館まで足を運んでしまった。

 原作は佐伯泰英の大ヒット小説シリーズで、すでにTVドラマ化されたり漫画化されており、遅ればせながらやっと映画化されたことになる。最近の時代劇はコメディーものや荒唐無稽でバタ臭い作品が多かったので、本作のような本格的な時代劇が製作されると嬉しくてたまらない。
 物語のほうは、松坂桃李扮する豊後関前藩の坂崎磐音と幼馴染みの小林琴平、河井慎之輔は、三人揃って江戸での修行を終え、連れ立って故郷に帰るところから始まる。そして明日は磐音と琴平の妹・奈緒との祝言を控えていた。

 ところが帰宅途中の慎之輔は、叔父に捕まり居酒屋に連れられ、留守中に妻の舞が不貞を犯したという噂話を聞かされる。それに激高した真面目な慎之輔は、帰宅早々理由も聞かずに妻を斬り捨ててしまうのだ。その妻・舞は琴平の妹であり、今度は琴平が怒り狂って慎之輔とその叔父を斬ってしまうのであのである。さらにはその琴平の行動を咎める国家老の命により、磐音が琴平を上意討ちにしてしまうのだった。

 琴平の乱心のため、小林家は御家断絶となり、磐音と奈緒との祝言も中止となる。磐音は二人の幼馴染みを失った衝撃に立ち直れず、奈緒を置いたまま脱藩し、江戸で浪人生活を送ることになってしまう。そしてここからが本番で、磐音の昼はウナギ職人、夜は両替屋の用心棒という生活が始まるのである。

 本格時代劇と言っても、藤沢周平の時代劇シリーズなどのように、田舎の藩の中だけという狭い世界で侍同士のトラブルを描いた話ではない。序盤の事件はともかく、話の中心は江戸であり、侍だけではなく町人や浪人たちが群像劇のように入り乱れて登場するのである。
 また松坂君の殺陣もなかなか様になっていたし、異形ながらもスピード感溢れる立ち回りも見応えがあった。ただ終演があっさりし過ぎていたことと、磐音の苦悩と葛藤が余り伝わってこなかったのが、少々物足りなかったかもしれない。

 昔は『座頭市』『眠狂四郎』『忍びの者』『子連れ狼』など多くの時代劇映画がシリーズ化されたものである。本作は前述した『座頭市』と『眠狂四郎』を混ぜ合わせ、そこに武士の悲哀を重ねたような作品であり、なかなか見所のある映画に仕上がっていた。多分シリーズ化されると思うので、次回作を楽しみにして筆を置くことにしようか・・・。

評:蔵研人

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2019年5月30日 (木)

ビリーブ 未来への大逆転

Bleeve

★★★★

製作:2018年 米国 上映時間:120分 監督:ミミ・レダー

 現在、合衆国最高裁には三人の女性判事が在籍している。本作はその一人であるルース・ベイダー・ギンズバーグの半生に迫るヒューマンドラマである。
 彼女は貧しいユダヤ人家庭に生まれ育ったが、負けん気の強さと異常なほどの努力により、名門ハーバード法科大学院を首席で卒業する。その1950年代に在学していた女性は500人中たったの9人であり、女子トイレすら設置されていなかったという。
 また首席で卒業したにも拘らず、ユダヤ系移民であること、子供がいること、そして女性であることなどの理由で、法律事務所には就職が叶わず、大学教授として働いていた。だがどうしても弁護士への夢を忘れられず、ある男性差別の訴訟記録を目にしてその弁護を無償で買って出るのだ。

 それは国を相手取っての訴訟だったので、はじめは全く勝ち目がなかったのだが、ギリギリのところで勝負に持ってゆく。そのラストの数分間の弁論はなかなか感動的であり、まるでそのシーンを見せるために創った映画のようであった。
 この裁判によって彼女は名声を得、その後のあらゆる差別問題に新しい判例を提示し、古い慣行に風穴を開けたのである。ことに現在女性たちが自由に活躍出来るようになったのは、まさに彼女のお陰だと言えるだろう。

 しかしその彼女を支えて応援してくれた夫マーティンの存在を忘れてはならない。料理下手の彼女に代わって夕食を作ったり、思春期の娘と気難しい母親の調停役になったり、弁護士活動を支援してくれたりと、まさに優しくて頼りがいのある夫の鏡のような存在だったのである。
 またマーティンは若くして精巣ガンに侵されて生存率5%と医者に宣告されたが、その後妻ルースの看病と大学での代筆などに助けられて、有能弁護士として働き78歳まで生きることが出来たのである。まさに夫唱婦随いや婦唱夫随か、どちらにせよ夫婦二人三脚で助け合い、尊敬し合いながらの人生を全うした結果なのであろう。実に羨ましい夫婦関係である。

評:蔵研人

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2019年5月27日 (月)

ライフ

★★★☆

製作:2017年 米国 上映時間:104分 監督:ダニエル・エスピノーサ

 一言で言えば『エイリアン映画』である。あのシガニー・ウイーバ主演のご本家『エイリアン』の大ヒットから数々のB級エイリアン映画が製作されているが、本作はかなりまっとうでリアリティーを追及しているSFホラー作品といえよう。また少人数ながら、キャストも主演のジェイク・ギレンホールや真田広之などと充実しており、そのキャラと演技力も文句の付けようがない。

 ただ成長したエイリアンの造形がタコのようでいま一つしっくりこなかった。さらには猛火を浴びせても、宇宙空間でも、しっかり生きている強烈な生命力と、賢すぎる頭脳力が現実離れし過ぎて気に入らない。
 またまさかのラストシーンは、想定外の展開で現実的なのかもしれないが、あのモタモタ感はどうにかならなかったのだろうか。それにあの終わり方は、昔からよくあるB級ホラー映画と全く同じパターンで、新鮮味が喪失してしまったことが悔やまれる。

評:蔵研人

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2019年5月24日 (金)

カメラを止めるな!

★★★

製作:2018年 日本 上映時間:96分 監督:上田慎一郎

 製作費が僅か300万円で、無名の俳優数人を配しただけの超B級映画である。ところが一部の有名芸能人が絶賛したことから、あっという間にネットで高評価が拡散してしまった。
 そして当初の2館上映から、なんと全国200館超の上映となる熱狂的フィーバー現象が勃発。さらに日本アカデミー賞にもノミネートされてしまった。その結果として興行収入は30億円を超え、イギリス、フランスでの上映も決定したようである。

 映画ファンとしては、良い悪いは別として、これほどの社会現象を巻き起こしたB級映画を観過ごすわけにはゆかないだろう。ということで、有無を言わさずこの作品をレンタルしてしまったのである。
 私の独善だけで結論を先に言ってしまえば、「そこそこ面白いのだが、社会現象を巻き起こすほど過熱する作品かな?」と首を捻りたくなる程度の評価しか与えられないのだ。
 ことに序盤の学芸会レベルの約30分間はとても鑑賞に堪えられず、何度もDVDプレイヤーを止めようかと心が揺れ動いてしまった。もしかするとそこで観るのをやめてしまった人もいるかもしれない。とは言っても、その魔の30分間さえ辛抱すれば、その退屈さの意味が解明されて面白くなってくるのだが、死ぬほど面白いという訳ではないのだ。

 またゾンビが登場するのでホラーなのかと思ったら全く怖くない。この手の映画を無理矢理ジャンル分けすれば、コミカルタッチな『種明かし映画』とでも言っておこうか。
 謂わば企画とアイデア勝負の映画なのだが、過去にも『サマータイム・マシン・ブルース』という、似たような作品があるので斬新的なアイデアという訳でもない。いずれにせよ好き嫌いが極端に分かれそうな映画だが、くれぐれも序盤の30分で投げ出さないこと。

評:蔵研人

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2019年5月21日 (火)

シンデレラ III 戻された時計の針

★★★☆

製作:2013年 日本 上映時間:75分 監督:フランク・ニッセン

 ディズニーアニメの名作『シンデレラ』をパラレルワールドの世界として創りあげたストーリーである。つまりもしガラス靴が義姉アナスタシアにぴったりだったらどうなるのというお話なのだ。
 ある日、魔法の杖を手に入れた義母が時間を過去に戻し、アナスタシアに合わせたガラスの靴を作り、お城に呼ばれることになるのである。もちろんシンデレラの顔を覚えている王子が、アナスタシアをダンスの相手と認めるわけがないのだが、また魔法の杖によって記憶を入れ替えられてしまうのだ。

 まあ視点を変えたシンデレラストーリーということでは評価できるのだが、やはりなんとなく結末は分かってしまうし、ねずみが大活躍という子供向けの展開にちょっぴり興ざめしてしまった。楽しい映画であることは間違いないのだが、大人がのめり込むにはもう一捻りが必要だろう。

評:蔵研人

 

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2019年5月17日 (金)

箱入り息子の恋

★★★★

製作:2013年 日本 上映時間:117分 監督:市井昌秀

 市役所勤務の健太郎は、35歳になるが彼女いない暦35年で、いまだ童貞で役所でもペイペイのままだ。そして定時にさっさと家に帰り、ペットの蛙に餌をあげテレビゲーム三昧の毎日。
 こんな息子の状況を心配した両親は、子供に代わって相手の親と対面する「代理見合い」をするのだった。そこで知り合ったのが、目の不自由な娘を持つ今井夫妻だったのだが・・・。

 普段無口でやる気のない健太郎が、本人同士の見合い本番の席で相手の父親に罵倒されながらも、きちっと正論で反論していくシーンからこの作品が盛り上がってくる。そして終盤の吉野家での『涙の牛丼』シーンには、きっと誰もがもらい泣きしてしまうだろう。

 そこまでは実にピュアな展開に終始していたのだが、ラストに向かって健太郎が猛烈にダッシュしてゆくところから、なんと急に過激な展開にチェンジしてしまう。まるで「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を観ているような気分になってしまったが、今井家のシーンはちょっとハチャメチャ過ぎて付いてゆけなかった。
 
 目の不自由な今井奈穂子を演じた夏帆の純な可愛らしさも光ったが、何と言っても第37回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した星野源のぎこちない雰囲気が役柄にピッタシカンカンじゃないの。さらには二人の両親役を演じた平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳の個性と存在感も評価したいね。

評:蔵研人

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