遺書、公開。
★★★☆
製作:2025年 日本 上映時間:119分 監督:英勉
奇妙なタイトルだが、内容はまさにその言葉どおりであり、ただそれだけで十分に成り立つ作品だった。
私立高校の新学期、2年D組の生徒24人と担任教師に、全員の“明確な順位”を記した「序列」メールが一斉に届く。誰が作成し、誰が送信したのかは不明のまま、半年が過ぎてゆく。そんなある日、誰もが羨む人気者で序列1位の女子・姫山椿が、校内で謎めいた死を遂げる。そして葬儀の後、クラス全員の机の上に、彼女からの遺書が置かれていた。
どこかマンガ的な匂いがする──そう感じたのだが、調べてみればやはり原作は陽東太郎による漫画作品で、2017年から2022年まで『ガンガンJOKER』に連載され、全9巻が刊行されていたという。
物語は、担任教師を含むクラス全員が、自分宛ての遺書を教室で読み上げるという異様な展開で進む。遺書が読み進められるたびに、姫山に向けられていた嫉妬や憎悪、羨望といった感情が次々と露わになっていく。
序列を作った者、遺書を書いた者──その正体が少しずつ明らかになっていく構成だ。舞台のほとんどが教室内で完結しており、製作費も抑えられているのだろう。クラス全員が物語の中心人物であり、誰が主役とも言い切れない群像劇としての面白さがある。
ただ、時折挿入される“誰かが水槽を覗き込む”シーンが気になっていた。その意味がラストで明かされるのだが、むしろそここそが、この物語で最も背筋の冷える瞬間だったのかもしれない。
評:蔵研人
下記のバナーをクリックしてもらえば嬉しいです(^^♪↓↓↓
↓ブログ村もついでにクリックお願いします(^^♪












最近のコメント