カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2024年12月10日 (火)

一秒先の彼女

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★★★★
製作:2020年 台湾 上映時間:119分 監督:チェン・ユーシュン

 人よりワンテンポ早い郵便局員のシャオチーと、逆にワンテンポ遅いグアタイのラブストーリーである。オープニングは、朝起きたら大切なバレンタインデーが消失してしまい、日焼けだけが残ったと、真っ黒な顔で交番に駆け込むシャオチーのドタバタシーンが印象的だ。はじめは何の意味かよく分からなかったのだが、実はそのバレンタインデーにイケメンの彼とデートの約束をしていたのである。ではなぜその日に限って突然、彼女の記憶が消えてしまったのだろうか。
 その謎解きは、終盤に明らかにされるのだが、そこに辿り着くまでには数多くの伏線が見事に紡がれていたし、そもそもストーリー自体もなかなか楽しかったね。その一つはシャオチーを演じたリー・ペイユーという女優のキャラのユニークさのお陰かもしれない。

 彼女は決して美人とは言えないが、愛嬌のある表情に抜群のスタイルが見事にマッチングして、本作のようなファンタジックラブコメのヒロインにはピッタシカンカンなのだ。だから彼女の行動を観ているだけで、楽しくて堪らなくなってしまったのである。さらにオマケと言っては失礼だが、「どこかで聞いたような声と顔だな」と思った郵便局の同僚役を演じていたのが、台湾の美人囲碁棋士の黒嘉嘉ことヘイ・ジャアジャアだったのは驚きだった。

 いずれにせよ本作最大の見どころは、「全ての謎を解き明かしながら美しい風景の中を走り続けるバス」が織りなしてゆくスペクタクルシーンであろう。さらにエンドロールで流れるうっとりする音楽を聴いていると、なぜかうっすらと涙が滲んでくるから不思議である。したがってこのエンドロールは飛ばさないで、かならずじっくりと味わって欲しいものである。

  
評:蔵研人

 

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2024年12月 4日 (水)

ゴジラ×メカゴジラ

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★★★☆
製作:2002年 日本 上映時間:88分 監督:手塚昌明
 
 本作はゴジラシリーズ第26作目の作品であり、メカゴジラ登場作としては第3作目となる。とにもかくにもゴジラとメカゴジラのプロレスゴッコに的を絞った映画なので、特に見応えのあるストーリーがあるわけでもなく、上映時間も88分とやや短めであるがそれに関しては特に文句は言わない。
 
 当然だが、シン・ゴジラやゴジラ-1に比べればまだまだ感が漂ってはいるが、当時の邦画特撮レベルからすればかなりハイレベルだったのかもしれない。ことにメカゴジラの造形や、スピード感あふれるCGによるミサイル攻撃や高軌道形態での俊敏なアクションなどは、従来のイメージを一新するほどの出来栄えであった。また水野久美が演じた女性総理大臣は、多分当時外務大臣に就任し脚光を浴びていた田中真紀子氏をモデルにしたのかもしれない。 
 
 それにしても自衛隊の協力体制も半端ではなく、戦車・装甲車・大型トラック・護衛艦・潜水艦・戦闘機などなど惜しげもなく提供してくれたものである。やはりこの時代あたりになると、ゴジラ映画も国際化し始めそれなりに説得力を持つようになさったのかもしれないね。
 ただひとつだけいちゃもんを付けるとすれば、なぜメカゴジラに搭載した強力な武器を、メカゴジラだけではなく切り離して単独の武器としても創らないのかということである。そんなことを言うと「それを言ってはお終いよ」と言われそうだがね、はははは。
 
評:蔵研人

 

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2024年11月26日 (火)

月の満ち欠け

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★★★☆
製作:2022年 日本 上映時間:128分 監督:廣木隆一
 
 半年前に直木賞を受賞した佐藤正午の原作小説を読んでいるが、やっと追いかけ映画のほうも観ることができた。本作の主な出演者は、大泉洋を筆頭に有村架純、目黒蓮、伊藤紗莉、柴咲コウ、田中圭と錚々たるメンバーが顔を連ねている。またいつもながら子役たちの熱演は、心の中に染み込んでくるよね。
 
 本作のテーマは、輪廻転生を巡るラブ・ストーリーで、月の満ち欠けのように何度も生まれ変わるヒロイン瑠璃が紡ぐ30数年間におよぶ時の流れと、さまよい続ける魂のお話と言うことになる。小説も映画も出来栄え的にはほぼ同程度であったが、映像のほうがだいぶ分かり易かったかもしれない。また中盤は少々だれ気味であったが、終盤の約15分間は涙・涙の連続射撃にタジタジになってしまった。
 
 主題曲を含めて全体的に音楽の使い方が良かったし、月の映像も心底美しかったよね。ただし時系列と辻褄合わせにかなり無理があったのも否めない。また輪廻転生というファンタジックな流れを許容できない人には退屈かもしれないので、観る人を選ぶ作品とも言えるだろう。
 
 
評:蔵研人

 

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2024年11月13日 (水)

十一人の賊軍

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★★★☆
製作:2024年 日本 上映時間:155分 監督:白石和彌

 久々に劇場で時代劇を観た。そもそも劇場で映画を観るのも『ゴジラ-1.0』以来の約1年振りなのだが、かつ時代劇となるとなんと2017年に観た『忍びの国』以来かもしれない。従って約7年振りということになる。

 当初過去に二度上映されている『十三人の刺客』のリメイク作品なのか、と勘違いしてしまったが全く別の作品であった。本作の時代背景は幕末であり、戊辰戦争で官軍につくか幕府軍につくか、はっきり決められない新発田藩で繰り広げられる裏切りの連鎖を描いた時代劇なのである。
 11人の罪人たちは、新発田藩の命運を握る「ある砦」を守る任に就き、官軍と戦うことを命じられる。そして無事任務を遂行すれば、無罪放免とすると説得され、嫌々ながらも任務に就き壮絶な戦いに身を投じるのだった。

 幕末なので官軍の大砲や鉄砲、さらには手作りの爆弾などが主な武器になるのだが、接近戦ではやはりチャンバラがメインになる。また1対1の戦いもあれば、複数同士の戦いもあり、様々な殺陣を堪能することができるのだが、やはりその中でも元槍術指南の老剣士を演じた本山力の圧巻の殺陣と渋い演技が実に素晴らしかった。
 へぇー現代にも、こんな凄い時代劇俳優が残っていたんだね。その本山は、1969年10月7日生まれ、京都府出身の55歳だという。エキストラの仕事から始め、現在は殺陣技術の向上・発展と継承を目的に、東映京都撮影所を拠点に活動する「東映剣会」所属の俳優なのだった。
 映画『壬生義士伝』や『座頭市 THE LAST』「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」シリーズなど、数多くの時代劇作品で活躍しており、話題の『侍タイムスリッパー』にも出演。多くの作品で斬られ役を担ってきており、時代劇の立ち回りには絶対に欠かせない存在なのである。
 脇役専門のようだが、是非彼が主演の時代劇を創ってもらいたいものである。例えば『剣聖:上泉信綱物語』とか『柳生石舟斎物語』などはどうだろうか……。

 さて話が横道にそれてしまったが、前述した通り本作は新発田藩家老:溝口内匠(阿部サダヲ)の裏切りをテーマにした映画である。なにせ奥羽越列藩同盟に対する裏切りをはじめとして、幕府に対する裏切り、官軍に対する裏切り、主役である藩士:鷲尾兵士郎に対する裏切り、罪人たちに対する裏切り、そして自分の娘に対する裏切りと裏切りの大安売りなのだ。
 だがそのために新発田藩と藩民たちは無傷で生き延びることが叶ったのである。つまり大義のためには、あらゆる者を騙すことも許されるということなのであろうか。まあそのあたりはケースバイケースであり、賛否両論もあるかと思うのだが、難しい問題であることも否めないだろう。

 本作は155分という長丁場なのだが、テンポの良さと迫力の殺陣、そして裏切りの連鎖によるどんでん返しなどに飲まれているうちに、あっという間に終劇となってしまった。ただ実話を基にしているため荒唐無稽な展開を避けたのか、期待していたような11人それぞれの個性的な活躍が見られなかったのが残念である。望むべくは、弓の達人とか忍者とかのプロフェッショナルをメンバーにして欲しかったね。
 また頭の弱いノロが簡単に爆弾を創ってしまうのも納得できないので、せめて彼を花火職人にするとかの設定が必要ではなかったか。さらにラストの鷲尾兵士郎(仲野太賀)の怒りはもっともなのだが、まるでターミネーターもどきの不死身の大暴れもやはりあり得ないだろう。面白い映画なのだが、もう少し共感できる丁寧な設定とわくわくする展開があれば文句はなかったのだが……。


評:蔵研人

 

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2024年11月 3日 (日)

グランツーリスモ

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★★★★
製作:2023年 米国 上映時間:134分 監督:ニール・ブロムカンプ

 プレイステーションのドライブゲーム『グランツーリスモ』で遊んでいた青年ヤン・マーデンボローが、本物のレーサーになって活躍するというお話なのだが、驚いたことに彼は実在の人物だというのである。ただ映画の中ではPS5レベルのゲーム機が使用されていたような気がしたが、実在の彼が遊んでいたのはPS3なので、それほど精密なシュミレーター機能を発揮できたのか疑問に感じることも否めない。

 それはそれとして、映像のほうはハラハラドキドキ迫力満点で実に素晴らしいではないか。まさにゲームと実走がマッチングした完璧なレース映像であった。とにかくそれが本作の肝であり全てであると言い切っても良いだろう。それ以外のコメントは何もない。

 
評:蔵研人

 

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2024年10月25日 (金)

プロトタイプA 人工生命体の逆襲

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★★★
製作:2020年 米国 上映時間:124分 監督:キャサリン・ハードウィック

 なんともはやセンスが悪くて大袈裟な邦題である。これではまるでこの映画はB級映画です、と自ら語っているようなものじゃないか。それに逆襲と言ってもアクションシーンは全くない。

 本作は、ある日女子高校生のアイシャが、大怪我をして自分の体内にある機械部品を見てしまい、自分はロボットなのだと気が付き悩む続けるというお話なのである。ところがなんと、これとそっくりのストーリーが30年以上昔に創られているのだ。それは永井豪の『ミストストーリー・面』というマンガである。もしかすると本作の監督がそのマンガをみてパクったのか、それとも偶然の産物なのだろうか。

 いずれにせよそれほどひどい映画ではないし、ドン・チードルとエミリー・モーティマーが出演しているので良心的な映画なのだろう。ただストーリー的には単調で余り面白くはなかったね。


評:蔵研人

 

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2024年10月11日 (金)

流浪の月

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★★★☆
製作:2022年 日本 上映時間:150分 監督:李相日

 原作は凪良ゆうの同名小説で、2020年に本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位に輝いている。
 9歳のときに誘拐事件の「被害女児」となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗と、その事件の「加害者」とされた大学生・佐伯文の悲しい物語である。
 なにが悲しいかと言うと、二人の間には何もなかったはずなのに、世間や警察には「被害女児」と「加害者」という烙印が永遠に続いて行くからである。そして二人は、偶然15年後に再会を果たすのだが、それぞれには恋人がおり複雑な感情を抱えたままの再会であった。

 二人とも恋人に対する愛情が中途半端なのだが、だからといって再開した二人が恋に落ちていると言う訳でもないようだ。そこには単純な愛を超えてところで、互いに救いを求めあう感情が渦巻いている感がある。いずれにせよ本作は、複雑な現代の家庭環境が練り込まれた重くて深いテーマに挑戦したのだろう。
 ただ過去のフラッシュバックを多用し過ぎて全体の流れが分かり辛いし、辻褄の合わないシーンが多かったのは、多分時間調整のため編集作業でかなり削られたのではないだろうか。さらには主役の二人が、きちっと真実を伝えようとしないところにもイライラ感が募ってしまった。いずれにせよ、脚本の失敗のような気がする。
 それでも主演の広瀬すず、松坂桃李はもちろん、助演の横浜流星、多部未華子、趣里、さらには子役の二人もなかなか良い味を出していたのが印象に残った。まあどちらにせよ、一度原作を読んでみる必要があるだろう。


評:蔵研人

 

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2024年10月 8日 (火)

シャイロックの子供たち

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★★★☆
製作:2023年 日本 上映時間:122分 監督:本木克英

 原作は池井戸潤の同名ベストセラー小説。池井戸潤といえば、元銀行員。ということで本作も舞台はメガバンクである。
 
 東京第一銀行・長原支店で現金100万円紛失事件が発生する。ゴミ捨て場から100万円の振り込み明細を見つけた西木雅博係長は、そのことを公表せず、同支店に勤務する北川愛理、田端洋司とともに、事件の裏側を探っていく……。ところがその事件には、10億円の不正融資というメガバンクを揺るがす不祥事が繋がっていたのである。

 主なキャストは阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介と錚々たる顔ぶれが並んでおり、それそれが個性を生かした演技力を発揮していたのが印象的であった。
 ストーリーそのものはそれほど複雑ではないものの、常に現金に囲まれている銀行員たちの良心との戦いやポリシーを問う、元銀行員の池井戸潤らしいストーリー構成だと思った。ただ不正融資事件よりも、お局行員のイジメ行為のほうが面白く感じたのは私だけであろうか。

評:蔵研人

 

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2024年10月 1日 (火)

スイート6ストーリーズ『恋するダイアリー』

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★★★★

 スイート6ストーリーズとは、6つの短編韓国ドラマのことを指す。15分程度にまとめられた話が約10話ほどで完結するので、時間を無駄に消費しないで済むので実にありがたい。米国のTVドラマのように45分ものを30話ほどで1シーズンとし、シーズン5まで続くようなものは、わざとらしい引き延ばしストーリーが多くてイライラが募るばかり。そのうえスポンサーの都合などで、途中で尻切れトンボになったりするものもあり、「時間を返してくれー!」と叫びたくなるときがあるからだ。
 さて本作『恋するダイアリー』は、やはり15分・10話完結の、時空を超えて愛する人を救う青年の奮闘を描いたラブファンタジー作品である。また主演は、韓国人気アイドルグループSHINeeのミンホとなっている。
 
 整形外科医のギョンフィ(ミンホ)は、高校時代に同級生からいじめを受けていた弱々しい青年だった。ある日大勢の前でズボンを脱がされる辱めを受け、耐え切れず自殺をしようとしたところ、転校生のナビの言葉で自殺を思いとどまる。
 その後彼はナビへ好意を寄せるようになるのだが、ある日突然ナビが自殺してしまうのだ。それから10年が経過し医師になった今も、ギョンフィはなぜナビが死んだのか分からないまま悩み続けていた。

 ところがある日、酒に酔ったギョンフィが街でナビらしき人物を見かけ、彼女が入ったドアを開けると、なんとそこは10年前の世界であった。なんだかドラえもんのどこでもドアみたいだな……。もちろん10年前に戻ったと言っても、意識だけが10年前の自分の中に戻ったと言ったほうがよいのかもしれない。さて、果たしてそこで彼は、ナビの自殺の原因を探り、彼女を守ることができるのだろうか、お楽しみ!じゃじゃんじゃん。

 そんな分かり易い展開に好感度がアップしてしまう。さらに突出した美人ではないものの、ナビを演じたイ・ユビの暗い雰囲気とスタイルの良さが、それとなく本作を盛り上げていたように感じた。まあラストにもう一捻りが欲しかったが、なんとかギリギリまとめたような気がしないでもないね。自分の好きなテーマだったので、ちょっと甘いかな……。

評:蔵研人

 

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2024年9月28日 (土)

ちょっと思い出しただけ

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★★★
製作:2022年 日本 上映時間:115分 監督:松居大悟

 主演は池松壮亮と伊藤沙莉で、松居大悟監督が執筆したオリジナルのラブストーリーである。第34回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、観客賞を受賞している。
 怪我をしてダンサーの道を諦めた男と、女タクシードライバーの恋なのだが、男の誕生日ごとに時間軸が遡って描かれているので分かり辛いところがある。また個人的には、池松壮亮に漂う厭世的な暗さがあまり好きではないこともあり、途中眠くて眠くて堪らなかった。
 
 ことに特筆すべき出来事もなく、訴えたいテーマも見当たらず、ただ淡々と過去の思い出を描いているだけの作品だ。まさにタイトルそのもの「ちょっと思い出しただけ」じゃないか。監督がちょっと気張り過ぎなので、観ている人も気張らないと置いてけぼりになりそうだ。ただ尾崎世界観の歌だけは、なかなか印象的だったね。

 
評:蔵研人

 

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