カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2020年1月25日 (土)

九月の恋と出会うまで

★★★★
製作:2019年日本 上映時間:106分 監督:山本透

  原作である松尾由美の同名小説を読んだのは、もう5年前のことであり、細かいストーリー展開と結末は余り覚えていない。それで新鮮な眼で本作を観ることが出来た。また登場人物が4人しか登場しないアイデア一辺倒の原作より、映画のほうが恋愛色に染まっていてストーリーも面白いし、スケールも広がっている。それに美しい映像と効果的な音楽が加わるから、珍しく原作を超えた映画と言ってよいだろう。
 ただタイムパラドックスとの因果関係については、やや解り辛いのであとで原作を読むと良いかもしれない。とは言っても、過去改変の影響については、原作でもいま一歩深みにはまり切っていないところが、かなり物足りないので念のため・・・。

 北村志織は、入居したばかりのマンションで、不思議な現象に遭遇する。なんと隣室に住んでいるが、ほとんど話をしたことのない平野という男性の声が、エアコンの穴から聞こえてきたのだった。それも一年後の未来から話していると言うのである。
 はじめは信じられない志織だったが、翌日の天候に始まり一週間分のニュースを言い当てられ、未来からの声だということを信じざるを得なくなってしまう。そのうえ現在の平野を尾行してくれという、奇妙な依頼を未来の平野から受けてしまうのである。だがなぜ尾行するのかという理由は教えてくれない。

 序盤は平野を尾行する理由の謎を追い、中盤はタイムパラドックスを避ける活動、そして後半に完全なラブストーリーへと変換してゆく流れは、「なかなか見事な脚本に仕上がっている」と褒めてもよいだろう。思わず一昔前に、こんな感性の韓国映画をよく観たことを思い出してしまった。
 また主演の高橋一生と川口春奈の演技力と存在感もなかなかであり、二人ともしっかりとこの役柄にはまっていた。まあどちらかと言えば、タイムトラベルよりも恋愛ものとして若い人たちにお勧めの作品かもしれないね。

評:蔵研人

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2020年1月20日 (月)

バイス

★★★☆
製作:2018年 米国 上映時間:132分 監督:アダム・マッケイ
 
 タイトルの『vice』とは、「vice president(副大統領)」のように役職の前に付く場合は「副;代理」を意味するのだが、単独の名詞としては「悪徳;悪玉;欠陥」といったネガティブな意味も持っている。たぶん本作は、その双方の意味を含んでいるのであろう。
 
 本作は実話を下敷きにして、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領に就任したディック・チェイニーの半生を皮肉を込めて描いているようだ。通常副大統領とはほぼ飾り物で、大統領に何かがあった場合の非常口的な役割しかない。ところが彼の場合は、史上最強の副大統領、あるいは影の大統領と呼ばれたくらい権力を掌握していたという。そして少々おつむの弱そうなブッシュを巧みに洗脳して、あの悲惨な湾岸戦争へと導いた張本人とも言われているのである。

 本作は第91回(2019年)アカデミー賞8部門にノミネートされ、最終的にはメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞している。それもそのはず、まず主演のクリスチャン・ベールが、なんと20キロ近く増量したり老け顔に変身しているではないか。
 さらにラムズフェルド役のスティーブ・カレル、ブッシュ役のサム・ロックウェル、パウエル国務長官役のタイラー・ペリーなども、まさに本物そっくりの再現度を実現しているのである。

 またこの映画を観ていると、1960年代から現代までの米国政界の内幕や権力構造をパラパラと垣間見ることが出来る。まさにこれこそ「社会派政治ドラマ」だと思い込んでジャンルを調べたら、なんと「コメディ」と記載されているではないか。
 実ははこの『バイス』という映画は、悪徳政治家たちの権力ゲームを笑い飛ばすという趣向の、過激なブラック・コメディということらしい。それにしても現存している大物たちを、これだけ皮肉たっぷりに批判できる米国という国の懐の広さには感心してしまうよな・・・。

評:蔵研人

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2020年1月17日 (金)

ブラック・クランズマン

★★★☆
製作:2018年 米国 上映時間:128分 監督:スパイク・リー
 
 第91回アカデミー脚色賞及び第71回カンヌ国際映画祭グランプリに輝いた実録ドラマである。オープニング映像に『國民の創生』と『風と共に去りぬ』の名作映画が流れるのだが、はじめはその意図するところが分からない・・・。
 実はこの二作は米国の奴隷制度を肯定し、当時を美化していることで成り立っている作品ということになる。そしてそれを観て気勢を上げ熱狂しているKKK(白人分離主義者グループ)の集会批判に繋がってゆくのだ。

 さらには米国ファーストを唱えるトランプ大統領と、その支持者たちに異を唱えるメッセージも込められているのであろう。もっと言えば、この時期にこんな映画を創ったスパイク・リー監督の心情とは、トランプ大統領の台頭により、南北戦争の惨劇と70年代の黒人対白人の壮絶な争いの歴史が繰り返されることを強く危惧しているのではないだろうか。

 さて人種問題をテーマにしてアカデミー賞を受賞した作品と聞けば、いかにも重くて堅苦しい映画を想像してしまうのだが、本作は不思議なくらいかなり軽いノリで楽しめる映画に仕上がっている。これは主人公ロンのポップで明るい性格と同僚刑事フリップのちょっぴり頼りない様子なども描かれているため、シリアスとコメディが絶妙に組み合わさったストーリーになっているからであろう。
 この主人公ロンを演じたジョン・デヴィッド・ワシントンは、なんとあのデンゼル・ワシントンの長男で、元プロアメリカンフットボール選手として活躍したこともある俳優なのだと知ってまたびっくりしてしまった。

 また本作と同時期に製作された『グリーンブック』も、本作同様黒人差別がテーマであり、実話が元ネタで黒人と白人のコンビで話が展開し、差別している白人たちが馬鹿や悪人らしく描かれているという共通点がある。ただ大きく異なるところは『グリーンブック』のほうは、黒人と白人の友情を描いてハッピーエンドで楽観的にしめくっているのだが、本作は現実的で悲観的な観点で描かれているのだ。

 そしてこの2作は同時期にアカデミー賞を競ったのだが、『グリーンブック』が作品賞で、本作が脚色賞という結果で終わってしまった。結局のところ、やはりエンターテインメント性と分かり易さで『グリーンブック』に軍配があがったということなのだろうか。
 ただいずれにせよ、本作が優れた映画であることは認めるとしても、米国の歴史や国内事情に染まっていない私には、いまひとつ本気で共感するスピリットが燃え上がらなかったことも確かである。


評:蔵研人

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2020年1月14日 (火)

アリータ:バトルエンジェル

★★★★

製作:2019年 米国 上映時間:122分 監督:ロバート・ロドリゲス
 
 『銃夢』という木城ゆきとのコミックを、ジェームズ・キャメロンが脚本と製作を手掛けて実写化したSFアクション映画である。原作は日本のマンガなのだが、ハリウッドの圧倒的な製作予算によって実現した作品と言えよう。
 いずれにせよ、ビジュアル・スピード感・アクションのどれをとっても不満のない作品に仕上がっているのだが、続編含みのラストがスッキリせず、カタルシスを得られないところが非常に残念であった。そしてアリータは一体何者だったのか、という謎の解明も続編に持ち越されてしまったのである。

 今のところ続編がいつ頃製作開始される、と断言できるはっきりした情報は流されていないようだ。また同時製作でない限り続編製作にもかなりの時間が必要と思われる。だから既に製作を開始している状況でなければ、1~2年以内に上映されることはまず不可能であろう。それに続編が完成する頃には、多くの人がどうでも良くなってしまうかもしれない。
 まあこのあたりが、大長編作品製作の難しさと言えるのだろう。だったら続編を待つよりも、原作のコミックを全巻読み切ってしまったほうが手っ取り早いかもしれないね・・・。

評:蔵研人

 

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2020年1月11日 (土)

A.I.ライジング

★★

製作:2018年 セルビア 上映時間:86分 監督:ラザル・ボドローザ

 珍しいセルビア発のSF映画である。宇宙飛行士とアンドロイドの恋愛というキャッチコピーであの『エクス・マキナ』を連想してしまった。またベオグラード国際映画祭5部門受賞するなど、世界中の映画祭で絶賛されたというのだ。
 それにミステリアスで壮大な宇宙をバックに描いた美しいポスター。それで思わずレンタルDVDショップの店頭で、衝動レンタルをしてしまったのである。

 借りてから自宅でネットの口コミを読んだら、余りにも酷い評価のオンパレード。だが実際に自分の目で確かめてみないことには、うかつに信じられない。と一縷の希望にすがってDVDを回してみたのだが・・・。

 2148年、宇宙飛行士・ミルーティンは、ケンタウルス座アルファ星の調査を、世界最大の宇宙開発社であるエデルレジ社から依頼される。ただ彼は過去の任務中に、何度も女性関係でもめごとがあったことから、今回は女性型のアンドロイドが同伴者に選ばれることになる。このアンドロイドはニマニと呼ばれ、500通りの性格を選べて、ミルーティン好みの外見にカスタマイズされていた。

 ここまでのオープニング設定では、これから何が起きるのか、人とアンドロイドがどのように愛し合うのかと期待を持たせるのだが、実はこの映画の観どころはここまでで、あとはいきなりセックスシーンに突入。宇宙船の中でいろいろ仕事があると思うのだが、その後もやることと言えば、ただただセックスばかり。
 全くストーリーの片鱗もなく、今度は単調なセックスに飽きたミルーティンが、アンドロイドに人間の心を埋め込もうと画策するというだけのお話である。

 それでもラスト近くになって、やっとこの映画最大の観どころが描かれるのだが、時すでに遅しそれでザ・エンドとなってしまうのである。期待感が大きかったせいか、かなり拍子抜けしてしまった。
 だが神秘的な雰囲気を醸し出す映像とスピリチュアルな音楽、そしてアンドロイドを演じた女優のスレンダーな肉体と無表情な演技が、ベオグラード国際映画祭での高評価に貢献したのだろうか。

評:蔵研人

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2020年1月 4日 (土)

キングダム

★★★☆
製作:2019年 日本 上映時間:134分 監督:佐藤信介
 
 原作は原泰久のコミックで、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞している。さらに単行本の発行部数は、56巻発売時点で累計4700万部を突破しているという怪物コミックの実写版映画なのである。

 私自身はコミックの存在さえ知らずに本作を観たため、コミックとの比較は全く出来ないのだが、原作にかなり忠実だったと言うことで、かなりの高評価を得ているようだ。まあ原作に拘る人々が多いのは分かるが、そんなことは無視して観てもなかなか面白い作品であることは間違いないだろう。
 ことに古代中国の風景、壮大な王城と圧倒的な兵士たちなど、実物とCGを巧みに組み合わせた見事なVFX技術とアクションシーンには度肝を抜かれてしまった。これならハリウッド映画にも決して引けを取らないであろう。

 是非この技術を生かして、従来は不可能と言われていた壮大な時代劇を製作して欲しいものである。個人的にはかなり古くなってしまったが、白土三平原作の『忍者武芸帳』の実写映画を是非観てみたいと切に願っている。
 本作は原作コミックの1~5巻をまとめただけの序章に過ぎず、続編を創ればさらにあと10作は出来ることになる。また興行収入も、公開後40日で50億円を超え、まずまずの大ヒットを記録している。従って少なくとも、あと1~3作の続編が製作されるのは間違いないであろう。

評:蔵研人

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2019年12月30日 (月)

ミリオンダラーべイビー

★★★★☆
製作:2004年 米国 上映時間:133分 監督:クリント・イーストウッド

 ご存知、クリント・イーストウッド監督・主演で、2005年のアカデミー作品賞を受賞した映画である。
 クリント・イーストウッドの作品は、いつも素晴しいけれど、もうそろそろ主演は降りたほうがよろしい。彼の名声をこれ以上下げたくないので、今後は監督か脚本家に専念して欲しいと思うのだが・・・。

 一方、2度目のアカデミー主演女優賞を獲得した、ヒラリー・スワンクの演技力とパワーは絶賛に値するだろう。役作りのボクシングの練習中、足に出来たマメが潰れて命にかかわる程悪化し、ドクターストップがかかったらしい。たがそれを振りきって、文字通り『命をかけて撮影に臨んだ』という話が伝説になっている。まさしく役者魂発揮!、プロ中のプロといってもよいだろう。

 ストーリーのほうだが、途中迄は女性版ロッキーという感じで、どんどん登りつめてチャンピオンに挑戦する迄は、爽快感が一杯の楽しい映画なのである。ところが、この映画が本領発揮するのは、チャンピオン戦が終ってからなのであった。そのあとは、映画のテンポもトーンも、全く違った作品のように変貌してしまうのである。

 そしてラストシーンには、いろいろ考えさせられたのだが、自分ならどうしていたかの回答が出せないまま、やるせない気分で映画館を後にした記憶が残っている。あの『ミステリック・リバー』のような後味の悪さこそ湧かなかったが、なぜか『不公平感』を拭いきれなかった。

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2019年12月26日 (木)

バタフライ・エフェクト

★★★★☆
製作:2004年 米国 上映時間:114分 監督:エリック・ブレス

 タイトルの『バタフライ・エフェクト』とは、一羽の蝶が羽ばたいただけで、地球の裏側で、竜巻が起こるという「カオス理論」のひとつである。つまり、何でもないことを変えたために、大きな変化が起こる場合のたとえなのだ。

 繊細でlQの高い美青年が、少年時代の日記を読むことによって、少年時代の意識に介入出来る能力を発見する。そして自分のせいで不幸になり、自殺してしまう幼な馴染みの少女を救うために、過去の自分の行動を何度も変えてみるのだが・・・。

 この作品は、タイムテーマとミステリーを上手に組み合わせて、そこにスタンド・バイ・ミー風味をブレンドしたような間口の広い秀作なのである。また何度過去を変えても、事態はなかなか好転せず、イライラさせながらも、ラストでは「一番大切なもの」を切り捨てることによって、全員が救われるという皮肉なハッピーエンドを用意している。

 余り製作費はかけていないのだが、本作を観た当時は久々に「本物の映画」を観た気がしたものである。ただのんびりと観ていると、何が何だかよく判らなくなるので、じっと真剣に観る必要があるだろう。
 またよく判らなかった人には、映像写真付きの文庫本が発行されているので、プログラム代わりに読んでみてはいかが。内容は映画と全く変わらないので、複雑なストーリー展開が良く理解出来るはずだ。但しラストの一行?だけは、映画と大きく異なっているので要注意!。

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2019年12月22日 (日)

Ray(レイ)

★★★★☆

製作:2004年 米国 上映時間:152分 監督:テイラー・ハックフォード

 ご存知盲目のピアノシンガーであるレイ・チャールズの半生を描いた作品で、主役のレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスがアカデミー主演男優賞を受賞している。彼は『コラテラル』でも、タクシーの運転手役を演じて大好評だったが、本作において完全に演技派の一流俳優として認められたことになる。

 3時間近い長編であるが、ストーリーの面白さにレイ・チャールズの名曲が加わり、全く退屈することなく時間が過ぎてゆく雰囲気である。
 それにしても、完全にレイ・チャールズになり切っていた、ジェイミー・フォックスの鬼気迫る見事な演技には圧倒されっぱなしであった。またレイ・チャールズの天才振りにも、改めて驚かされてしまった。本作を観終わった人たちは、きっとレイ・チャールズのCDを買いに走ることになるだろう。

評:蔵研人

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2019年12月17日 (火)

カツベン!

Katuben  

★★★☆
製作:2019年 日本 上映時間:127分 監督:周防正行

 タイトルの『カツベン』とは、無声映画(サイレントムービー)の上映中に、傍らでその内容を解説する専任の解説者、つまり活動弁士を略した呼び名である。決して『とんかつ弁当』の略ではないのでご注意を(笑)・・・。

 そのカツベンは日本にしかないシステムで、米国のサイレントムービーなどでは、途中で画面が切り替わって説明文が表示される方式をとっている。ではなぜ日本にだけカツベンが存在したのだろうか。多分はじめは国産映画が存在せず、米国などからの輸入映画に頼っていたため、英文で表示される説明文では誰も理解出来なかったからかもしれない。また解説だけでなく舞台脇の音楽演奏なども含めて、歌舞伎や村芝居など伝統芸能の影響を受けたことも否めないだろう。

 さて本作はあの名作『Shall We ダンス?』で一世を風靡した周防正行監督が、『舞妓はレディ』以来5年ぶりにメガホンを握った待望のオリジナル映画作品である。
 また主人公・俊太郎役には、最近話題作に立て続けに出演しているものの本作が映画初主演となる成田凌が、共演のベテラン俳優たちを凌いで見事にその役柄を演じ切っていた。さらにヒロイン役を黒島結菜が演じるほか、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊ら周防組初参加のメンバー、そして竹中直人、渡辺えり、小日向文世、草刈民代らの周防組常連陣が脇を固めている。

 そのストーリーの中身は、少年時代からカツベンに憧れていた染谷俊太郎が、泥棒グループに利用された偽弁士を経て本物の弁士に成長してゆく過程を、ちょっぴりロマンスも絡めて描いたコメディードラマである。127分の上映時間があっという間に流れてしまったくらい面白かったことは確かだが、ラストの捕り物帳でのドタバタ臭さだけは気に入らない。もう少し質の高い笑いに期待していたのだが・・・。
 それはそれとして、周防流の『特化型ウンチク映画』の味は相変わらず冴えわたっていて、活動弁士の実態が分かり易く描かれていたよね。いい加減な弁士や人気弁士、そしてかなりアドリブの混じった会話力などなど、いつもながら社会勉強をさせてもらった。

 さてその昔、徳川夢声、牧野周一などの人気弁士がいたが、映画が無声映画からトーキーに変貌したことに伴って、漫談家などに転業したようである。それだけカツベンは話術に秀でていたのである。さてとっくの昔に絶滅したと思っていたカツベンだが、なんと現代にも10人程度が存在しているらしい。もっともそれだけで飯を食えるのは、その中の一人だけらしいのだが・・・。

評:蔵研人

 

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