カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2018年12月12日 (水)

パーフェクト・ワールド 世界の謎を解け

★★★

製作:2018年 ロシア 上映時間:116分 監督:セルゲイ・モクリツキー

 単に『パーフェクトワールド』で検索すると、ケビン・コスナーの作品とか岩田剛典の邦画、その原作である有賀リエのマンガが引っかかってくるのだが、本作はなかなか見つからない。そこで『パーフェクト・ワールド 世界の謎を解け』で検索するとやっと引っかかるという、余り名の売れていないロシアのSF映画なのである。

 原題は『CHERNOVIK/A ROUGH DRAFT』と言うことだが、はっきりした意味は分からないが、直訳すると『ラフな草案』というような意味のようである。邦題は意味不明だが、主人公がパラレルワールドに迷い込んでしまうため、こんないい加減なタイトルを付けたのかもしれない。

 若くて才能に満ちたキリルは、高給を手に出来る仕事と美しい恋人を手に入れて、優雅な人生を楽しんでいた。ところがある日、自宅に帰ると、見知らぬ女性が住み付いていて、ここは自分の家だと主張するのだった。そしてキリルはその日を境にして、自分を知る人が誰もいないパラレルワールドに迷い込んでしまうのである。

 こんな感じでストーリーが流れてゆくのだが、いろいろと奇妙な展開が続く割には、ストーリーにのめり込めず退屈感に襲われてしまう、という摩訶不思議な作品なのだ。2018年に創られたのだが、なんとなく一昔前のSF映画という感が否めないし、結末も曖昧なままで終わってしまった。邦題にも騙されたようで、ちょっと不満の残る作品かもしれない。

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2018年12月 4日 (火)

コールド・キラー

★★★☆

製作:2017年 独・オーストリア 上映時間:95分 監督:ステファン・ルツォヴィツキー

 ウィーンでタクシードライバーとして働いているエズゲが主役なのだが、とにかく異常なほど気が強くて頑固で無口な女である。そして彼女を演じているヴィオレッタ・シュラウロウ自身も、かなり個性的で凶暴性のあるような顔つきをしているではないか。

 このエズゲは、ある日たまたま娼婦殺しの現場を目撃してしまったことから、その殺人犯に執拗に命を狙われることになるのだ。まず初めに子供と一緒にエズケの住むアパートを訪ねた従妹が、犯人に間違われて惨殺されてしまう。さらにそれに気が付いた犯人は、エズゲの運転するタクシーに乗客を装って乗り込み、運転しているエズゲを後ろからナイフで切りつけるのだった。

 まあ普通だったら、ターミネーターのようにしつこい犯人に簡単に殺されてしまうところだろう。だがなんとエズゲはムエタイを習得しており、簡単にはやられない。逆に犯人を追跡してボコボコにしてしまうのだが・・・。ただ残念なことにエズゲには、ある弱点があった。殺された従妹が残した幼い娘である。

 ストーリー構成にはいま一つちぐはぐな面もあるが、偏屈なヒロインが警官と知り合って、少しずつ愛らしく変化するところが良かったかな。また何と言っても彼女のアクションシーンが、一番の見所であることは間違いないであろう。いずれにしても良し悪しは別として、米国映画とは一味もふた味も異なる作品に仕上がっている。

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2018年11月29日 (木)

タイムトラベラー

★★

製作:2017年 米国 上映時間:89分 監督:ディエゴ・ハリヴィス

 タイムトラベルファンは弱いよね。このありふれた邦題に捕まって衝動的にレンタルしてしまった。
 原題は『CURVATURE』で湾曲とかひずみという意味で、こちらのほうが内容とマッチしているのだが、日本的な発音がしにくく馴染みのない言葉なので分かり易い邦題に置き換えたのだろう。
 しかし未来の自分自身が現在に入り込んでいるという設定なのだが、二人は遭遇することもなく、やっとラストにタイムマシンらしきものがチラリと登場するだけという、インチキ臭い邦題であった。

 まあそれでもストーリーが面白かったり、複雑なタイムパラドックスが絡み合ったり、ラストのどんでん返し等があればなんとか楽しめるのだが、全てないない尽くしで情けない。どうしてタイムトラベル映画は駄作が多いのだろうか。きっとアイデアだけで製作費をかけなくてよいため、安易に創られてしまうからなのだろうね。いつもながら詐欺に遭ったような悲しい気分に襲われてしまった。

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2018年11月21日 (水)

マッド・ワールド

★★

製作:2018年 英国 上映時間:86分 監督:ポール・タンター

 舞台は2037年。赤子の命を15秒で奪ってしまうウイルスが世界中に蔓延。そんな終末の世界を牛耳っているのは、なんとバイオコープという大企業なのであった。そして荒れ果てた地球の中でも、その社員だけは裕福な暮らしを謳歌していたのである。
 そんな世界に不満を感じた二人の科学者がタイムマシンを開発し、2017年にタイムスリップする。そしてこの終末の原因を創ったバイオコープ社を破滅させて未来を変えようと画策する、というストーリー仕立てである。

 決してストーリー自体は悪くないし、『意識を過去に転送して肉体を再構成する』という『マトリックス』的なタイムマシン原理もなかなか興味深かったのだが・・・。なにせストーリー構成が中途半端というか、出鱈目というかよく商品化できたなと唸ってしまうのだ。
 オープニングでは、なにかこの作品自体が続編であるかのように、それまでに至る経緯が言葉だけでダラダラと説明される。だが余りにも映像展開を端折り過ぎているため、現状を良く理解出来ないままストーリーだけが進んでしまうのである。
 そしてなんとなくそれまでの経緯が、ぼんやりと見えてきたかなと思ったらもう終盤であり、なんとラストシーンは『次回につづく』といったような、尻切れトンボな終わり方であった。

 まさしく、上・中・下巻の中巻だけが発売されたような作品なのだ。または上映時間の短さから考えると、連続TVドラマの第何話なのかもしれない。だがそんな説明はどこにも記されていないし、ネット上にもそんな痕跡は見当たらないのだ。
 一体どういうつもりでこのような中途半端な作品を創ったのか、いやもっと言えば、映画配給会社が商品として発売してしまったのだろうか?その真意を知りたいものである。
 タイムトラベルファンのため、事前に中身をよく吟味しないまま、いきなり店頭でレンタルに飛びついてしまったことが悔やまれる。ただ『マトリックス』的なタイムマシン原理、という手法だけは唯一の収穫だったかもしれない。

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2018年11月15日 (木)

女神の見えざる手

★★★★☆

製作:2016年 米国・仏国 上映時間:132分 監督:ジョン・マッデン

 それにしても凄い映画である。久々に度肝を抜かれた思いにうずくまっている。
 映像・音楽・ストーリーのどれをとっても秀逸なのだが、何と言っても主役の敏腕ロビイスト、エリザベス・スローンの役にはまり切ったジェシカ・チャステインの熱演ぶりがハンパではなかった。極端に言えば彼女の演技力だけでも満点をつけたいくらい、凄まじい存在感とパワーに溢れ切っていた。

 話の論点は、銃乱射事件などにより罪もない大勢の人々の命が奪われる悲劇を繰り返しながら、なぜアメリカでは銃規制がなかなか進まないのかということである。そして本作では、その内実に肉薄する女性ロビイストの鬼気迫る執念を、これでもかと言わんばかりに描いてゆく。
 彼女は単なる正義感溢れるロビイストという訳ではない。それどころか平気で仲間を裏切ったり、法律ギリギリいや法を超えた盗撮・盗聴などにも手を染めている。その反動のためか、夜も眠れず興奮剤のようなものも常用しながら仕事に没頭しているのだった。

 だが出る杭は打たれるが如く、裏切った古巣のロビー会社から、不正疑惑や私生活での問題を突きつけられ、銃擁護派議員が議長を務める聴聞会で窮地に追い込まれてしまうのである。ところが追い込まれたはずの彼女が、聴聞会終了間際に最後の切り札を切る。このシーンの凄いこと凄いこと。この映画を観ているほうも思わず固まってしまうほどなのだ。
 少なくとも映画好きの人なら、絶対にこの映画を見逃してはならない。とにかく百聞は一見に如かずである。

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2018年11月10日 (土)

トレイン・ミッション

★★★☆

製作:2018年 米国、英国 上映時間:105分 監督:ジャウマ・コレット=セラ

 全編を通してほとんどが通勤列車の中の出来事で占められている。それで原題は『THE COMMUTER』(通勤者?)ということなのだが、ミステリーとアクションが強調されているため、邦題のほうがぴったりしているかもしれない。
 家族思いのマイケル(リーアム・ニーソン)は、警官を辞めて保険会社に転職して10年が経ち60歳を迎えてしまった。ところが急に上司に呼ばれて解雇されてしまうのである。

 住宅ローンは残っているし、息子は学費の高い大学に入学したばかり、一体これからどうすれば良いのだろうか・・・。失意のまま元同僚だった警官と軽く一杯やった後、いつもの通勤列車で帰宅するのだが、乗車直前に携帯電話を盗まれてしまう。そして車内では初対面の謎めいた女が話しかけてくるのだった。
 彼女はマイケルが元警官だったことを知っており、現在お金に困っていることも承知していた。そして三つのヒントを頼りに、乗客の中から大切な荷物を持った『プリン』と言う人物を捜し出せば、10万ドルを支払うと持ち掛けてくるのだった。

 はじめは冗談かと思ったのだが、マイケルが車内トイレの中で現金を受け取ってしまってしまうと、次から次へと立て続けに奇怪なことが勃発するのである。そしてここから車内でプリン探しが始まるのだが、なかなか見つからないのだ。さらに謎が謎を呼ぶような先の読めないミステリアスな展開が続き、リーアム・ニーソンお得意のアクションシーンと絡み合ってなかなか面白かった。
 ただ犯人が途中で想像出来てしまい、終盤の大きなどんでん返しもないまま、無理矢理ハッピーに終結してしまうところが、やや残念だった感がある。だが列車同様ノンストップでスピード感ある展開には好感を持てるだろう。

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2018年11月 4日 (日)

ブラックパンサー

★★★☆

製作:2018年 米国 上映時間:134分 監督:ライアン・クーグラー

 あのマーベルコミックのヒーローなのだが、従来のヒーローものとは一味も二味も異なるキャラであり、ストーリー構成でもあった。
 舞台はアフリカであり、当然ながら登場人物のほとんどは黒人である。もちろんヒーローのブラックパンサーも、黒人でありアフリカの秘境にあるワカンダの国王なのだ。そして表向きは何もない秘境の国ワカンダの正体は、地球で一番文明の発達した超進化国なのである。それはこの国で産出される鉱石ヴィブラニウムのパワーによるものだった。

 王位継承の儀式や住民たちの服装などは原始的なのだが、超リニアモーターカーが走る超進化した街並み、超武器や超医療機器などはまるで未来の世界そのもの。なんと原始と原子がミックスしたような超奇妙な国がワカンダなのだ。
 この発想は面白いし、超派手なカーアクションも面白かったのだが、なにかしっくりこない。というよりメンタル的に馴染めなかったし、オープニングの意味も良く判らないままどんどんストーリーだけ進んで行く。
 そしてやっとオープニングの回想シーンが入り、なんとか話についてゆける様になったかな・・・。と思ったらもう終盤に突入しており、考える暇もなくハラハラドキドキのラストバトルへ突入してしまうのであった。

 さてラストシーンである。国連会議のような場所で、ワカンダ国王が悩みぬいた末に英断し発言したのが「賢きものは橋を架け、愚かなものは壁をつくる」という言葉。この言葉こそ米国トランプ大統領をはじめとして、世界的に流布した『自国だけの利益主義』に対する辛辣なメッセージと考えればよいのだろうか。

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2018年10月30日 (火)

はじめてのおもてなし

★★★★

製作:2016年 ドイツ 上映時間:116分 監督:ジーモン・ファーフーフェン

 ドイツが創ったヒューマニズムコメディーで、いま国際的に大問題となっている『難民』問題を中心題材にしたファミリードラマである。従って家族全員と難民の青年が複数主人公となる。
 病院を辞めず、がなり立ててばかりいる医長のリヒャルトと、元校長だった妻のアンゲリカの夫婦が二人だけで住んでいた。そこに離婚した長男が孫を連れ、31歳になっても大学生の長女が帰郷してくる。
 ところがそこに、アンゲリカの希望で難民受け入れを決行し、ディアロというナイジェリアから亡命してきた青年が同居することになってしまう。

 ストーリー構成は分かり易くてテンポが良く、難民を受け入れたことによるファミリーの変化が丁寧に、かつコミカルに軽妙に描かれている。また貧しい国の難民にとっては平穏無事な普通の生活こそ幸福なのだが、裕福な国の人々にとっては、退屈でストレスの多い不満だらけの生活になってしまう。
 そうしたギャップを痛快に対比させて感動させてくれるのだ。もし邦画でこうしたテーマを映像化すると、かなり重々しく息苦しい作品になってしまいそうだ。
 それを飄々と軽妙なタッチで描きながら、ハッピーエンドにまとめてしまうところが実に見事ではないか。久々に楽しく良質な作品に出逢って、気分の良い夜を迎えることが出来た気がする。

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2018年10月22日 (月)

クワイエット・プレイス

★★★☆

製作:2018年 米国 上映時間:90分 監督:ジョン・クラシンスキー

Cplace
 製作費が1700万ドルで、登場人物は約7人+モンスター3匹、主演は監督・脚本・製作総指揮の4役をこなしたジョン・クラシンスキーで、その妻役も実際の妻が演じている。なんとなく中小企業的な映画であるが、米国でのオープニングでなんと5000万ドルを超える興行収入を記録し、初登場第一位を獲得したのだという。

 サブタイトルというかキャッチコピーは『音を立てたら即死。』であり、宇宙から飛来した怪物のために世界中が壊滅状態に陥っていた。この怪物は目が見えないのだが、逆に聴覚が異常に発達しており、どんな小さな音をも聞き漏らさずに襲い掛かってくるのだ。
 まず冒頭で末っ子が、おもちゃをいじって音を立てたために、あっという間に怪物に襲われ殺されてしまう。そして生き残った家族4人と胎児のサバイバルシーンへと繋がって行くのである。

 この映画では『音』を立てないことが肝になっていて、会話はほとんどなく全編が手話と字幕(英語と日本語)で進んで行く。ただどのくらいの音を立てると怪物がすっ飛んでくるのかは、全く明らかにされていない。ただ滝などの自然の大きな音には無反応で、その中では会話も可能なのである。また音を立てないため、全員が裸足で歩いているのだが、生活音を消すことは不可能であり、赤子の泣き声もさえぎることは出来ないのに、それらには余り敏感ではないのも解せない。
 まあいちいちツッコミどころをあげつらっていてもきりが無いし、そもそも宇宙から飛来した怪物そのものがあり得ないことなので、おとなしく素直に鑑賞するよりないだろう。

 序盤は淡々と流れてやや退屈だったが、留守番役の妻が急に産気づいてしまったころから急にドキドキし始めてくる。ただこのあとバタバタと急展開したかと思うと、これからクライマックスシーンへ突入という場面で、いきなりエンディングクレジットが流れてしまうのである。
 かなり尻切れトンボな終わり方で、次に続くのかと思わせるのだが、この家族の戦いはこれでお終いと考えたい。また続編が計画されているらしいが、別の家族の話になるのではないかと想像している。

 米国で大ヒットしたというほど極端に面白い映画でもなかったが、だからと言ってつまらない映画でもない。いずれにせよこの映画の眼目は『会話無しでどれだけ観客を引き付けられるか』であり、その意味ではほぼ成功したのかもしれない。ただあれだけの少ない配役なのだから、せめて長女役の女優については、悪いけれどもう少し愛嬌のある娘を選べなかったのだろうか。これが上映中に一番気になっていたことかもしれない・・・。

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2018年10月18日 (木)

散り椿

★★★★

製作:2018年 日本 上映時間:112分 監督:木村大作

Chiritubaki
 監督:木村大作、脚本:小泉堯史、音楽:加古隆と花の70代トリオが揃えば、まずは完璧な時代劇映画を連想してしまうだろう。もちろん期待通り超美麗な映像と、ジイーンと胸に沁み込むストーリーに、流れるような音楽はほぼ期待通りだった。それだけは間違いなかったのだが…。

 主役の岡田准一をはじめとして、黒木華、麻生久美子、石橋蓮司、富司純子、奥田英二などは見応えのあるりっぱな演技力を誇示していたと思う。ところが演出が全て役者任せだったのか、セリフまわしが現代風で違和感の漂う俳優が数人目立っていたことが非常に残念であった。何故かと言えば、本作は黒澤明風味の本格時代劇であり、最近流行りのコミック発のバタ臭い時代劇ではないからである。

 さて最早TVの民放地上波では、時代劇はほぼ消滅してしまった感がある。それどころか最近は映画においても、本作のような本格時代劇の製作が少なくなってしまったのはなぜであろうか。
 それは時代劇に耐えられる風景が少なくなったことや、時代劇専門の撮影所が少なくなり製作費がかかること、現代の若者たちがシビアな時代劇を余り好まないこと等が原因と考えられる。更にはそのために時代劇を演じられる俳優が極端に減少してしまったことも、時代劇不調を増幅させているのかもしれない。

 そんな中で主演の岡田准一が、数少ない時代劇の出来る俳優として頑張っているのは非常に喜ばしいことである。日本が世界市場でも絶対的に負けない誇れる映画と言えば、本格時代劇をおいてないことは間違いのない確かな事実ではないか。
 また今後若者たちや外国人を引き込むためにも、本格的でありながら派手さも兼備した忍者映画や剣豪映画の製作なども忘れてはならない。黒澤時代に戻れるわけではないが、かつてのような時代劇ブームの再来と、時代劇俳優の質の向上を願ってやまないのは、決して私だけでは無いはずである。

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