カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2019年2月17日 (日)

坂道のアポロン

★★★☆

製作:2017年 日本 上映時間:120分 監督:三木孝浩

 原作は小玉ユキの少女コミックである。原作は未読であるが、マンガとしては上質な作品であり、登場人物たちがマンガにそっくりだったのも微笑ましい。
 オープニングは多忙な毎日を送る医師・西見薫が子供たちにせがまれてピアノを弾くシーンからはじまる。そして10年前に彼が転校先の高校で、不良の川渕千太郎とその幼なじみで委員長の迎律子と運命的な出会いを果たした時代に遡って行く。

 ここから延々と学園ドラマが始まるのだが、彼ら三人は音楽で繋がり、そこに千太郎の兄貴格の桂木淳一とその恋人である深堀百合香が絡んで三角いや五角関係になってしまう。なかなか世の中は上手く行かないものである。そしてやっと落ち着いたかなと思った矢先、またまた残念な事態が勃発してしまうのだ。なんだかわざと不幸を煽っているような展開にかなりストレスが溜まってしまうのだが、ラストは絵に描いたようなハッピーエンドで締めくくられるのでご安心を。

 クライマックスはやはりジャズの演奏シーンなのだが、西見薫役・知念侑李のピアノと川渕千太郎役・中川大志のドラム演奏がともに代役なしで演奏したと知って驚いた。また迎律子を演じた小松菜奈は、決して美人ではないのだが、クールでピュアで何となく謎めいた雰囲気に染まっていて好感を持ってしまった。いずれにせよ爽やかな気分に浸れる作品であることは間違いないだろう。

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2019年2月13日 (水)

まともな男

★★★★

製作:2015年 スイス 上映時間:92分 監督:ミヒャ・レヴィンスキー

 どうも邦題の『まともな男』とは、一体何を意味するのか判断するのが難しい。主人公の「まともな男でありたい」という願望なのだろうか。原題の『NICHTS PASSIERT/A DECENT MAN』はドイツ語なのだろうか。正確には翻訳出来ないのだか、『何も起こらない/まともな男』だとしたらほぼ邦題と変わらないのだが…。

 家族三人(倦怠期の夫婦と高校生の娘)のスキー旅行のつもりが、父親トーマスの優柔不断さから赤の他人が加わって四人になってしまう。それはトーマスが上司に頼まれて、その娘ザラを一緒に連れて来てしまったからである。だが家族団らんの旅行を期待していた妻も娘も、突然のザラの参加には不快感を隠せない。

 ロッジに到着した夜、娘とザラがロッジの管理人の息子セヴェリンに誘われてパーティーに行くことになってしまう。はじめは反対していたトーマスだったが、娘たちの執拗な懇願に負けて外出を許してしまうのである。
 そもそもこれが全ての悲劇の始まりであった。トーマスが深夜に娘たちを迎えに行くと、荒れて不機嫌な娘と街角で悲嘆に暮れるザラを発見する。

 そこでザラは、セヴェリンに強姦されたことをトーマスだけに告白する。彼女は警察には行きたくないし、このことは誰にも喋るなとトーマスにくぎを刺すのだが・・・。
 このあとザラは悩み苦しみ、思考が何度も反転し始める。またトーマスのほうも、このことを誰にも相談出来ず、責任感と保身が絡みあい追い詰められてゆく。そして彼はとうとう封印していた禁断の掟を破ってしまうのである。そして次々と重大な事件が勃発することになってしまうのだった。

 一応この作品のジャンルはコメディ・ドラマとなっているのだが、サスペンスとかスリラーと仕訳したほうが適性のように感じる。ただそうであればあの後味の悪いハッピーエンドはどのように説明すればよいのだろうか。
 スイス映画を観るのは久しぶりだが、やはりハリウッド映画とは全く視点が異なっていてなかなか印象深い作品に仕上がっている。また地味ではあるが、かなり丁寧に練り込まれた脚本と心理描写には脱帽せざるを得ない。

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2019年2月10日 (日)

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ

★★★☆

製作:2017年 米国 上映時間:120分 監督:マイケル・ショウォルター

 米国在住のパキスタン人であるコメディアン「クメイル・ナンジアニ」の実話である。主役のクメイルを演じたのは、なんと本人のクメイル・ナンジアニであり、脚本は彼と妻のエミリーの共同執筆だという。

 本作はパキスタン人のクメイルと米国人のエミリーのラブストーリーなのだが、一般的にパキスタンでは、パキスタン人同士の見合い結婚が多いらしい。もちろんクメイルの両親は見合い結婚であり、息子にも見合い結婚を強要し、他国の女性と付き合うなら勘当も辞さないのだ。
 一方のエミリーの両親も、エミリーを傷付けたクメイルに対して好感は抱いていない。だがエミリーが昏睡入院し、その間に共同生活を営んでいるうちに、次第にわだかまりが解け始めてくる。

 この物語は国境と人種と異文化を越えたラブストーリーが謳い文句である。だがそれよりも、クメイルとエミリーの両親とのほんわかとした人間関係にうっとりとするヒューマンドラマとも言えるだろう。そして感情的だが正義感に燃える義母と、包容力のある優しい義父のカップルもなかなか魅力的だったね。

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2019年1月27日 (日)

ラバーズ・アゲイン

ラバーズ・アゲイン ★★★

製作:2017年 米国 上映時間:94分 監督:アザゼル・ジェイコブス

 それほど期待してはいなかった。ところがちょっぴり変わった視点で少しエッチで、そこそこ楽しめる大人の雰囲気が漂う映画だった。ただ・・・。

 更年期の夫婦がそれぞれ不倫しているのだが、お互いなかなか離婚を言い出せない。そしてそれぞれの相手が、「早く離婚しろ」と迫っているのだが、うっかり久し振りにキスしてしまったことから肉体関係が復活してしまうのである。
 そしてなんと愛が再燃してしまい、さらに離婚を言い出せない状況に陥ってしまうのだ。それでもお互いの不倫相手から執拗にせっつかれ、「一人息子が彼女と一緒に帰省したあとに離婚する」と言い訳をする。

 とにかくこのあたりのやり取りはとても面白く笑えたのだが、息子が登場してから急に詰まらなくなってしまった。息子の恋人は心身ともにちっとも可愛くないし、息子はイケメンだが精神的に大人になり切っていないね。
 そしてあっという間のエンディングと、予想通りのどんでん返しにやや興ざめ状態。「我慢の足りない夫婦はまた同じ過ちを繰り返すよ」とまさに皮肉たっぷり。序盤はまずまずだったのだが、終盤の締めくくりに失敗した残念な作品だったと言いたい。

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2019年1月23日 (水)

狐狼の血

★★★☆

製作:2017年 日本 上映時間:126分 監督:白石和彌

 原作は柚月裕子の同名小説であり、直木三十五賞や吉川英治文学新人賞の候補となり、第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を獲得している。
 映画のほうは実録ヤクザ映画のメッカである東映が製作している。背景は昭和63年、広島の呉原で地元の暴力団組織「尾谷組」と、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」との抗争劇を描いている。

 いまさらなぜヤクザ映画なのかと思ったのだが、従来のヤクザ映画とは異なり、本作は刑事側の視点で描かれているところがユニークなのだ。またヤクザ映画とは余り縁がなさそうな役所広司と松坂桃李が主演だったことにも興味をそそられてしまった。

 なにしろグロいシーンが満載で、ヤクザ以上に横暴で残虐な大上刑事の強引な捜査手法が見ものである。ただやはり役所広司のイメージや人柄ではかなり無理があり、徹底的な極悪刑事を演じることは出来なかった。
 だから終盤に大上刑事の本性が明かされても、「やっぱりね」と言う程度の想定内反応しか得られないのである。だからこの役どころは役所広司ではなく、共演していたピエール瀧あたりのほうがはまり役だったかもしれないと感じたのは私だけであろうか。それにしても、女性がこの原作者だということが凄いよね。

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2019年1月19日 (土)

マチルダ 禁断の恋

★★★☆

製作:2017年 ロシア 上映時間:108分 監督:アレクセイ・ウチーチェリ

Machi
 ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と美貌のバレリーナマチルダとの、禁断の恋を描いた壮大なラブストーリーである。

 舞台は19世紀後半のロシア・サンクトペテルブルク。ロシア皇帝の皇太子であるニコライ2世(通称ニキ)は、世界的なバレリーナのマチルダに盲目の恋心を抱いてしまう。
 だが父のニコライ1世が、列車事故で急激に体調を崩し、王位継承の日が刻々と近づいてしまう。そしてヘッセン大公国の大公女アレクサンドラ・フョードロヴナとの政略結婚を迫られる。さらには外国勢力の台頭や国内の情勢が、マチルダとの恋の成就を難しくするのだった。

 それほど期待しないで観たのだが、豪華絢爛で映像も美麗で音楽は荘厳な雰囲気を漂わせており、劇場向けで見応えのある映画であった。またロシアの歴史の一端を垣間見ることも出来、サスペンス、オカルト、復讐などを盛り込んだ欲張りな作品なのだが・・・。

 ただニキの優柔不断で煮え切らない心情と、マチルダのまるでターミネーターのような執拗な追いかけが、かなりこの映画を安っぽく仕立ててしまったようだ。そしてあれだけ引っ張り続けて、あの解説だけで中途半端なまま終幕してしまったラストも、手抜きのようで非常に残念でたまらない。

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2019年1月14日 (月)

31年目の夫婦げんか

★★★

製作:2012年 米国 上映時間:100分 監督:デヴィッド・フランケル

 結婚31年目を迎えた熟年夫婦の結婚感と性を描いた作品である。これをあの仏頂面ボス・CMのトミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープが好演している。それにしてもメリルは流石だね。キャリャウーマンや悪女を難なくこなしたこと思うと、本作では可憐で自身のなさそうな普通の主婦を淡々と演じている。

 本作は導入部で倦怠期の夫婦をさりげなく描き、あとはほとんど性科学ドクター(スティーヴ・カレル)のカウンセリングを受ける一週間のバカンスに終始する。だから主な登場人物も夫婦とドクターのほぼ三人、そして会話の多い舞台劇のような作品である。

 結婚して約30年が過ぎ、子供たちも独立して二人だけで大きな家に住む老夫婦。寝室は別々で、夫は新聞を読み妻が朝食を作る。そして夫は妻のことは振り向かず、カバンを手にそそくさと会社に向かう。仕事が終わって家に帰っても、黙々と妻の作った夕食を食べ、ゴルフ番組を観ながらウトウトしてしまう。そして妻が片づけを終わると、二人は二階にあるそれぞれの寝室に向かうのである。

 何の問題もなく結婚生活はうまく行っていると考える夫と、何もなさ過ぎる結婚生活に危機感を募らせている妻とのすれちがい。どこの国でも同じような老後の倦怠パターンを繰り返しているのかと笑ってしまう。他人ごとではないよな、と考える老年期の観客には面白い作品かもしれない。だが若い観客たちには退屈な映画なのかもしれない。

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2019年1月 9日 (水)

ジオストーム

★★★☆

製作:2017年 米国 上映時間:109分 監督:ディーン・デヴリン

 史上最大の転変地変を描いたパニック映画だと思い込んでいたら、とんでもない勘違いであった。そのくだりを詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうのだが、天災ではなく人災だと言うことなのである。
 それもたった一人の悪人のために引き起こされたもので、全世界が壊滅というのはちょっとやり過ぎではないだろうか。だからそのくだりが気に入らず、評価もかなり下げてしまった。

 ただ映像は美麗で迫力満点のVFXには驚嘆の連続だ。さらに終盤の30分間はノンストップアクションが続き、かなり緊張し見応えがあった。そしてかなり出来過ぎではあるが、ラストには感動の涙・涙・涙。これで評価はV字回復。
 だがあれだけ大勢の人間を簡単に殺しまくる非人間性には呆れてものも言えない。とにかく評価が揺れ動く作品である。

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2019年1月 4日 (金)

キングスマン

★★★★

製作:2014年 英国 上映時間:129分 監督:マシュー・ヴォーン

 先に続編の『キングスマン:ゴールデン・サークル』のほうを観てしまったのだが、より評価の高い初回作のほうを観たくなり、本作をレンタルしたのである。
 続編では前作の説明もなくいきなりアクションシーンに突入してしまい、なんとキングスマン本部が壊滅してしまうところからはじまるのだ。これでは初めて観る人は何が何だか分からないまま序盤を振り回されてしまうではないか。まあそれでも面白かったからこの初回作を観る気になったのだから大したものである。

 続編のことはそれまでにしておくが、やはり順序だってキングスマンの生業や主役になるエグジーの生い立ちが描かれている本作を観て良かった。これで続編で謎めいていたことが全てはっきりとしてすっきりした気分である。

 本作はかつての007シリーズをさらにド派手にしたうえに荒唐無稽スパイスを振りかけ、さらにグロいアクションを練り込んだ作品と言えば判り易いだろう。
 また役者たちも主役のハリーとエグジーのキャラが立っているし、悪役を演じたサミュエル・L・ジャクソンも強烈な存在感を振りまいている。そしてラストの王女のお尻も良かったね。(笑)。。。
 本来は★★★★☆くらいつけても良いのだが、余りにも残虐性が強烈なので少し減点してしまった。

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2018年12月31日 (月)

東京喰種 トーキョーグール

★★★☆

製作:2017年 日本 上映時間:119分 監督:萩原健太郎

 石田スイのマンガを実写化した作品である。人間と同じ姿をし人間を捕食する異形の生物グールの潜む東京が舞台。
 平凡な大学生カネキは、グールに襲われて瀕死状態。そこに突発事故が発生しグールのほうが死亡。そしてカネキはグールの臓器を移植されて一命をとりとめるのだが、半分グールになってしまう。

 まるで『デビルマン』と『寄生獣』を合わせたような作品で、特撮の出来はなんとか観れるかな程度。まあ興行市場の狭い邦画では仕方ないだろう。また大泉洋と蒼井優がいつもと違ったキャラで登場したことはなかなか興味深かったのだが、大泉の白髪はいかにもヅラという感じが否めない。
 すでに続編が2019年に、窪田正孝主演で公開決定となっているらしいが、今のところどうしても観たくなるような気分は湧いてこないな・・・。

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