カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2019年10月15日 (火)

ファースト・マン

★★★☆
製作:2018年 米国 上映時間:141分 監督:デイミアン・チャゼル
 
 アカデミー賞で視覚効果賞を受賞しただけあって、とにかく臨場感が凄いのだ。観客も一緒に宇宙空間を疑似体験してしまうという映像と音には驚いた。

 本作は人類で初めて月面に足跡を残した宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描いたドラマという触れ込みである。ただ自伝としては、薄味でこじんまりとし過ぎた感があり今一つかもしれない。またラストの感動的な帰還シーンがないのも、私的には物足りなさを感じてしまった。

 もっともその地味なラストは、不器用で寡黙な主人公の意思とリンクしていて好感が持てるという人もいるので、賛否の分かれるところかもしれない。まあいずれにせよ月面着陸シーンにだけは、全ての観客が大感動することだけは間違いないだろう。


評:蔵研人

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2019年10月11日 (金)

シャザム!

★★★☆
製作:2019年 米国 上映時間:132分 監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

 14歳の少年が「シャザム!」という呪文を唱えると、スーパーヒーローに大変身できるようになる。これは闇の世界でたった一人生き残り、もはや消滅寸前の魔術師が純真な心を持つビリー少年を後継者に選んだからであった。

 ただいくらヒーローと言えども、中身は少年なのでその行動は幼いし気も弱い。それで前半は『キック・アス』や『デッドプール』のようなコミカルタッチのヒーロー像になってしまう。
 後半悪魔に憑りつかれた悪人が登場すると、だんだんパワーアップしてきて、なんと空を飛ぶことが出来るようになる。こうなるともうほとんどスーパーマンの世界だ。とは言っても、やはり子供には変わりないため、どこかぎこちなさが残ってしまう。

 ただコメディーと言ってもそれほど笑えるわけでもないし、ストーリー展開も子供仕様で大雑把な感が否めない。まあお気楽なので暇つぶしには良いかもしれないね。またラストの牢獄シーンで、続編が創られるような雰囲気があったが、個人的にはもうこの一作だけでお腹一杯である。

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2019年10月 8日 (火)

カランコエの花

★★★☆

製作:2016年日本 上映時間:39分 監督:中川駿

 保健の教師からLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)についての説明を受けて、いろいろな反応を見せる高校生たちの姿を描いた作品である。監督は若いし出演者はほとんど無名の俳優ばかり。それに上映時間がたったの39分という究極の短編映画なのだが、第26回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」のコンペティションでグランプリに輝いたほか、さまざまな映画祭で高評価を得ている。

 なかなか良い映画だと思うのだが、レンタルなので劇場鑑賞料金が不明だが、39分の上映時間で1800円を払う気にはならない。せめて1時間程度のストーリーにまとめても良かったのではないだろうか。
 タイトルのカランコエとは、ベンケイソウ科の一種で光を嫌う短日植物だという。また肉厚な葉と様々な色の鮮やかな花が特徴的だ。そして花言葉は「あなたを守る」である。
 
 映画の中では新米教師が、ある女学生に女友達を好きになってしまったと告白される。それをそのまま自分の胸の内にしまって置けばよいものの、その女学生をかばうために、いきなり授業で「LGBT」のことを取り上げてしまう。
 ところがそのことに興味を示した男子が、「そういうことをこのクラスだけで取り上げたということは、クラスの中に「LGBT」がいるのだろう!」とはやし立てるのである。それに驚いたくだんの新米教師が、今度は男性教師に叱ってもらったため、騒ぎはさらに大きくなり、犯人探しにまで進展してしまうのだった。

 光を当てられたくない(そっとしておいて欲しい)、あなたを守るつもりが逆に傷つけてしまった。本作はカランコエをモチーフにしながら、思春期の女学生が陥りやすい葛藤を描き、そこに「LGBT」味をブレンドした作品なのであろう。もし「LGBT」味がなければ、単に良くある話で終わっていたのだが・・・。

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2019年10月 4日 (金)

帰れない二人

Kaerenai

★★★☆
製作:2018年 中国、フランス 上映時間:135分 監督:ジャ・ジャンクー

 『長江哀歌』『罪の手ざわり』で有名なジャ・ジャンクー監督の人間ドラマで、2001年からある男女がたどる18年間の顛末を描いている。予告編を観たときは、中国の大自然をバックに描く大恋愛映画かと勝手に想像してしまったのだが、濡れ場どころか「愛している」の一言もない。また日本の任侠映画とは微妙に異なるのだが、渡世人とか義理人情といったセリフが頻繁に飛び交うのである。この映画のテーマは男と女の異なる愛の形なのか、風化してゆく義理と人情なのか、観る人によってその判断が多様になるだろう。

 北京五輪や上海万博を経て、さらには国内総生産(GDP)も一気に世界2位に躍り上がった中国。他国では100年かかった進化を、僅か20年前後で達成してしまった。とにかくここ最近の中国は猛烈なスピードで進化し続けている。
 だが14億人とも言われる中国人の全てが、その進化に連動しているわけではない。どちらかと言えばその劇的な進化について行けない人たちのほうが多いかもしれない。

 本作では敵対するメンバーの襲撃を受け、殺されそうになった恋人ビンを助けるために、ヒロインのチャオは意を決してご法度の銃を撃ち、さらに恋人をかばったために5年間の実刑を甘受することになってしまう。だが助けたはずの恋人ビンは、一度も面会に来ないどころか、刑期を終えて出所しても迎えにも来ないのだ。

 身寄りがなく行き処のないチャオは、伝手をたどってなんとかビンに逢いに行くのだが・・・。そこに待っていたのは厳しい現実と裏切りだけであった。愛のため身体を張って闘い、義を通して5年間も服役したのに、娑婆はあっという間に昔気質の価値観が通用しない世界に変化してしまったのだ。こんな悲しいことがあろうか・・・。それでも絶望することもなく、したたかに生き抜き続けるチャオには、観客の全てが惹かれてしまうことだろう。

 このチャオを演じたのは、監督夫人でもある同名のチャオ・タオであり、彼女の魅力が満載の作品に仕上がっている。そして髪型と化粧と演技力による彼女の18年間の風貌の変化にも着目して欲しいね。まさに彼女あってこその作品であった。


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2019年9月27日 (金)

ビッチ・ホリデイ

★★

製作:2018年 デンマーク・オランダ・スウェーデン 上映時間:92分 監督:イザベラ・エクルーフ

 まさにホリデイなのだ。ギャングとその愛人のホリデイが延々と続く。風景とヒロインのスタイルが美しい、ということを除けば実に退屈な映画である。そして終盤に突然起こる悲劇。やっと変化が起こったと思ったら、あっという間にザ・エンドじゃないの・・・。
 
 珍しいデンマーク・オランダ・スウェーデンの合作映画なので期待していたのだが、一体何だったの?それにしてもどうして、これほどつまらない映画を輸入してしまうのだろうか。呆れてものも言えない。ここのところ下調べもなしに、レンタル屋の店頭での、思い付きレンタルが続いたせいか、世紀の駄作にばかり巡り合うことが多かったな・・・。はい反省しています。

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2019年9月23日 (月)

嘘はフィクサーのはじまり

★★★

製作:2016年 米国・イスラエル 上映時間:118分 監督:ヨセフ・シダー

 自称フィクサーを名乗るノーマンは、ニューヨークのユダヤ上流社会へ食い込もうと、必死になって人脈づくりに奔走していた。そして嘘とはったりで虎視眈々と投資チャンスを伺いながら、イスラエルの大物政治家・エシェルの後をつけるのだった。そして偶然を装って超一流の高価な靴をプレゼントし、コネを得ることに成功する。

 それから3年後に、なんとそのエシェルがイスラエルの首相になってしまうのだ。そして出世したエシェルとパーティで再開し、大歓迎されるだけではなく、パーティに出席している著名人たちに首相の友人であると紹介されるのである。そして一挙に有名人となったノーマンには、次々と首相との仲介依頼が飛び込むのであった。
 ここまではノーマン・エシェル共に好調の日々だった。ところがある日、エシェルの政治生命が脅かされる致命的疑惑が巻き起こり、国際紛争へも発展しかけてしまうのである。そしてノーマンもこの疑惑に巻き込まれてしまうのだが・・・。

 主役・ノーマンを演じたのは、かつて二枚目役の代名詞だったリチャード・ギアだが、昔の面影は全くなく老いてフラフラしているようにしか見えない。なんとなく津川雅彦とオーバーラップしてしまう。
 ノーマンの役柄はフィクサーを装った詐欺師?というよりも、誇大妄想狂の好々爺のようである。そしてまるでホームレスのようでもあり、病的で生まれも職業も定かではなく、甥の弁護士のコネを頼りにしているだけのおしゃべりボケ老人にしか見えないのだ。
 
 果たしてリチャード・ギアが演じるべき役柄だったのか疑問を感じてしまうのだが、シニカルな政治コメディとして観れば、あれで良かったのかもしれないね。いずれにせよ、面白いようなつまらないような、摩訶不思議な映画であった。

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2019年9月20日 (金)

アナイアレイション -全滅領域-

★★★★

製作:2018年 米国 上映時間:115分 監督:アレックス・ガーランド

 監督はミステリアスなAI作品『エクス・マキナ』で一躍ポイントをあげたアレックス・ガーランドで、本作も神秘的な雰囲気が共通するミステリアスなSF映画であった。主演はナタリー・ポートマンで、元軍人の生物学者という役柄が、まさにぴったりとはまっていた。

 アクションありホラーありの作品では、通常出演者の大半が男性であり、女性はひとりまたは少数という構成が多いのだが、本作は5人の女性が探検隊を構成するという非常に珍しいパターンである。ただいろいろな学者のグループなので、ナタリー・ポートマン以外の女性たちにもう少し活躍して欲しかったね。

 本作では未知の生物がいろいろと登場するのだが、オープニングでの宇宙船らしき物体の墜落シーンから推測すれば、多分宇宙から訪れた未知の生物なのだろう。
 その未知の物体が墜落した灯台周辺の地域は光のベールに包まれていて、シマーと呼ばれている。そしてそこではあらゆる生物の遺伝子構造が変化し、得体のしれない生物やおどろおどろしい光景に遭遇するのである。それとなくあの『エイリアン』を髣髴させられるデザインと感覚にドキドキしてしまうのだ。

 この作品の主たるテーマは、単純なアクションやホラーではなく、DNAと脳の神経細胞の役割、そしてヒトが自滅に向かう心の構造といった哲学的な概念なのだろうか。そしてこれらのテーマを包括したようなラストシーンも、なかなかお洒落でみどころがあったね。

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2019年9月12日 (木)

運び屋

★★★★

製作:2018年 米国 上映時間:116分 監督:クリント・イーストウッド
 
 『グラン・トリノ』以来、約10年振りにクリント・イーストウッドが主演・監督を兼ねた作品である。クリント・イーストウッドは今年89歳になったが、実話をベースにした本作では、麻薬を運ぶ90歳の老人になり切って頑張っている。

 園芸家として名を馳せていた頃のアールは、仕事に没頭するあまり家族を顧みず、その代償として家族に見放されてしまう。そのうえ今はネット販売の時代となり、農園は廃業に追い込まれて経済的にも破綻して孤独な生活を送っていた。
 そんなある日、孫娘のブランチパーティーに出席するのだが、疎遠になっていた娘に追い払われてしまう。がっかりしたアールが帰ろうとすると、一人の男が声をかけて来るのだった。

 男はアールが、アメリカのほとんどの州を車で走っており、無事故、無違反という優良なドライバーであることに注目し、「あんたにピッタリの仕事がある」と、連絡先のメモをアールに渡すのである。見知らぬ男の話を余り信用していなかったアールだが、孤独で何もやることもない彼は、指定されたタイヤ工場に行くことになる。

 シャッターの中にあるタイヤ工場には、数名の怪しげなメキシコ人男性が待っていて、アールに指定された荷物をモーテルへ運ぶ事を指示するのだった。条件はたったひとつ、「決して中の荷物は覗かない事」だ。そしててアールは、言われた通りに指定されたモーテルへ荷物を運び、大金を手に入れることになるのであった。
 一回だけのつもりで引き受けた仕事だったが、その大金を孫娘の結婚パーティー費用に使うことによって家族の信頼を取り戻したアールは、味を占めてさらに2回、3回、4回と麻薬の運び屋を続けることになってしまう。

 90歳を間近にして、クリント・イーストウッドいまだ健在であり、彼の創る映画はほとんど外れがない。そしてストーリーは単調なのだが、とても分かり易くて面白いのだ。またバックで流れる懐かしい音楽が楽しいね。まさに良品のオールドシネマという味がするではないか。絶対に観て損のない映画である。

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2019年9月 8日 (日)

ブラインドスポッティング 

Braind

★★★★

製作:2018年 米国 上映時間:95分 監督:カルロス・ロペス・エストラーダ

 原題の『BLINDSPOTTING』をそのまま邦題にした長ったらしいタイトルだが、直訳すると「目隠し」となる。ただこの作品の中では「盲点」という意味に解釈したほうが分かり易い。それをさらに解析すると「自分からは見えない視点(つまり盲点)を知ることで、見えるものと見えていないもの、その両方を見ることができる」ということを示唆しているらしい。

 本作はサンダンス映画祭、SXSWほか世界の映画祭で絶賛され、オバマ元アメリカ大統領が2018年のベストムービーに選出したため、かなり話題を集めた作品である。また本作の舞台はカリフォルニア州のオークランドであるが、ここは米国でも屈指の人種的に多様な都市であり、犯罪の発生率がかなり高いと言われている。そして本作の底流に流れる白人警官による黒人射殺事件が、かつて実際に発生していることでも有名である。

 黒人のコリン(ダヴィード・ディグス)は、保護観察期間の残り3日間を無事に乗り切らなければならない。ところが幼馴染みで仕事の同僚である白人マイルズ(ラファエル・カザル)が、短気でいろいろな問題を引き起こすため、いつもひやひやしている。
 またそもそもコリンが逮捕された原因も、マイルズが余計なちょっかいを入れたため、ことが大きくなってしまったからなのである。そのくせ逮捕されたのは黒人のコリンだけだったのは、人種差別によるものなのだろうか・・・。だが人の好いコリンは、マイルズを恨むどころか、親友として家族ぐるみで付き合っているのだった。

 この作品は保護観察期間の切れる直前の3日間だけを描いているのだが、その間にいろいろな事件が勃発する。また黒人と白人のアイデンティティの違い、オークランドの現実などを生々しく描いてあり見所のある作品に仕上がっている。さらに終盤に、とうとうブチ切れたコリンが歌うラップも、なかなか迫力があって決まっているではないか。拍手・拍手。

評:蔵研人

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2019年9月 5日 (木)

ウインド・リバー

★★★★

製作:2017年 米国 上映時間:107分 監督:テイラー・シェリダン

 ベテランハンターのコリー・ランバートは、人里に現れたピューマを追って、雪深いウィンド・リバーに入る。ところがそこで発見したのは、なんと凍りついた若い女性の死体であった。遺体の身元は、地元に住むネイティブアメリカンの娘ナタリーで、大勢に強姦されたあと厳寒の中を素足で逃亡して凍死したと思われる。

 また先住民の住むこの地域では、若い娘の殺害事件が多く、コリーの娘エミリーも3年前に何者かに殺されて雪の中で見つかっている。そしてそれがコリーの夫婦間で問題を引き起こし、コリーは先住民の妻と離婚したようだ。
 さてこの事件を捜査するのが、女FBIのジェーンと地元の部族警察なのだが、地元不案内なジェーンに頼まれて、発見者のコリーも捜査員の応援を引き受けることになる。たぶん彼がその決心をしたのも、自分の娘を殺した犯人への復讐心があったからかもしれない。

 犯人たちは意外にあっさりと見つかるし、その動機も単純なのだが、実に映画らしい映画で見応えのある作品に仕上がっているではないか。これはワイオミング州ウィンド・リバーの大自然と、コリー役を演じたジェレミー・レナーの名演技が巧みに絡まったお陰であろう。かつてのチャールズ・ブロンソンを彷彿させられる渋味と男臭さ、そして抜群に強力なその腕っぷしにも圧倒されてしまった。
 
 また常にこの作品の根底に流れているのは、「先住民たちの怒りと不安と悲しみ」のような気がする。それはこの映画のラストシーンで、コリーとナタリーの父親が、諦めにも似た表情でワイオミングの山々を見つめる後ろ姿に染みついているではないか。これこそアメリカが永遠に抱える汚点なのであろう・・・。

評:蔵研人

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