カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2024年5月25日 (土)

君が落とした青空

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★★★
製作:2022年 日本 上映時間:93分 監督:Yuki Saito

 原作は2010年に公開された櫻いいよのケータイ小説で、その後スターツ出版文庫として新装版が出版されている。
 基本的には学園ラブストーリーなのだが、事故に遭った恋人を救うためタイムループの中で何度もチャレンジする女子高生を描いて行く、というラブファンタジー系のような作品であった。

 高校生の実結と修弥は映画の趣味が一致し、付き合い始めて2年目になる。そして毎月1日には、必ず一緒に映画を観るというデートを重ねていた。ところが映画館のロビーで突然修弥に電話があり、彼は理由も言わずに急用ができたからと、デートを中断して実結を残したまま去ってしまう。
 その後、傷心の実結が帰路の途中、修弥からメールを受信して指定された時計台がある場所へ向かう。だがそこでトラックに轢かれそうになった実結をかばった修弥が撥ねられてしまう。その時時計台の針は午後7時を指していた。

 するといつの間にか実結は、自宅のベッドの中にいて、午前7時の目覚まし時計が鳴っているではないか。あれは夢だったのか、と考えたのだが、その後のあらゆる展開が夢と同じなのである。そして次の日も……。結局のところ実結は、毎日同じ1日を繰り返しているようなのだ。なぜそうなったのかは分からないのだが、彼女はなんとか修弥が事故に遭遇しないように努力する。だが結局事態はいつも好転せず、彼はどうしても事故から逃れられない。

 最近になってこうしたタイムループ系の映画が数多く製作されているが、なんといってもその元祖は米国映画の『恋はデジャヴ』である。本作も序盤はそのセオリー通りの繰り返しパターンが描かれていたのだが、結論的にはタイムトラベルではなく、夢落ちという掟破りの手法だったのは非常に残念だ。だからどんでん返しもなければ、タイムパラドックスも生じない。それに主人公を含めたキャスト陣もいま一つな感があり、余りのめり込めなかったな……。

評:蔵研人

 

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2024年5月21日 (火)

めぐる未来

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★★★
 
 毎週木曜の深夜に放映している日テレのテレビドラマである。
 主人公の襷 未来は、感情に大きな起伏があると過去に戻る「リフレイン」を発症してしまう。それで少年の頃から人となるべく拘わらず、感情を抑えて生きていた。
 だが運命的に出逢って結婚した明るく無邪気な妻・めぐるが何者かに殺害されてしまう。それで彼は禁を破って、まだめぐるが生きている過去に戻って彼女を救出する。ところがその後も彼女は何度も襲われることになり、その都度彼は過去に戻ることになる。だがリフレインを起こすたびに、だんだん彼の体力が消耗してきて、命の危険が生じてしまうのだった。

 それにしても誰にも恨まれる理由がないめぐるが何故殺害されなくてはならないのか、犯人は一体何者なのだろうか……。そんな興味だけでどんどん引っ張られて、とうとう最終回の10話まで観る羽目になってしまったのだが、ストーリー的にはそれほど面白いわけではなく、主役の萩原利久のボサーッとした学芸会並みの演技にもホトホト疲れ果ててしまった。
 どうしてテレビドラマには、引っ張るだけで内容の薄っぺらなものが多いのだろうか。これは日本だけではなく世界的な傾向のような気がするのは僕だけであろうか。

 最後にこの手のドラマに付きものの疑問なのだが、主人公が気を失って過去に戻ること自体は良いとしても、それまで暮らしていた人生はその後どうなってしまうのだろうか。結局は過去に戻るたびに、パラレルワールドが発生しているのであろう。ただそれならば、なぜもともとそのパラレルワールドにいた自分と遭遇しないのだろうか。などと余計なことを考えてしまうのである。
 

評:蔵研人

 

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2024年5月14日 (火)

デンジャラス・ラン

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★★★
製作:2012年 米国 上映時間:115分 監督:ダニエル・エスピノーサ

 デンゼル・ワシントン&ライアン・レイノルズのダブル主演で元CIAエージェントの逃亡劇を描くアクション映画である。舞台が南アフリカということもあり、映像が薄暗くて毒々しいのでかなり観難いのが最大のウィークポイントだ。またテンポが速くアクションも忙しいため、ストーリーも解り辛く不親切なのが気に入らない。

 デンゼル・ワシントン主演の映画は外れがなかったのだが、今回ばかりは時間を無駄に消費した感があったのが非常に残念であった。またアクション映画とは言え、人の命が安っぽく扱われているところも感心しないね。
 さらにラストバトルの展開もあっけなかったのだが、終わるようで終わらなかった最終段階での締め具合だけは納得できるものであった。

 
評:蔵研人

 

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2024年5月10日 (金)

護られなかった者たちへ

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★★★☆
製作:2021年 日本 上映時間:134分 監督:瀬々敬久

 東日本大震災を背景にし、その9年後の被災者たちの生き方を描いたヒューマンミステリーである。主な配役は阿部寛、佐藤健、清原果耶、倍賞美津子だが、永山瑛太、緒方直人、林遣都、吉岡秀隆などが脇を固める贅沢なキャスティングなのだ。

 被災者たちの苦悩にはじまり、連続殺人事件の犯人探しと生活保護の実態をテーマにした重くて暗い作品であるが、いつも明るい阿部ちゃんとイケメン佐藤健が、見事に暗くのしかかってくる役をこなしていた。さすが役者だねと、拍手してあげたい。

 俳優さんたちも頑張っていたし、十分に見応えのある作品なのだが、時間が前後し過ぎたのが少し分かり辛くしてしまったかな。また復讐殺人するくらい大切な人ならば、自分が養ってあげればいいのにね。それと終盤になって犯人が何となく分かってしまったが、現実的に考えてあの犯行を、あの犯人1人では絶対に遂行できるはずがない。
 だからその部分だけはどうひっくり返しても納得できなかった。例え映画と言えども、そのあたりがかなり苦しいよね。生活保護の問題については、私にもいろいろ意見があるのだが、それは別の機会に譲りたいと思う。

評:蔵研人

 

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2024年5月 4日 (土)

グリーン・デスティニー

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★★★☆
製作:2000年 米国・中国 上映時間:120分 監督:アン・リー

 中国・香港・台湾・アメリカ合衆国の合作による武俠映画で、中華圏で各映画賞を総なめしたほか、第73回アカデミー賞でも10部門でノミネートされている名作である。
 絵巻物のような超美麗な映像と殺陣の凄まじさは筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい。ただ今となっては当時好評だったワイヤーアクションが、嘘臭くてチンケに見えてしまうところに時代の流れの速さを感じてしまった。
 
 またストーリーがいまひとつ物足りなく、そもそも何を主張したかったのかもはっきりしない。さらにラストの残念な展開にも、モヤモヤ感だけが残るだけで全く共感できなかった。この批判的な感覚も時代の推移なのだろうか……。ただユー・シューリン姉さん役のミシェル・ヨーだけは、とても魅力的でピタリと役柄にはまっていたよね。


評:蔵研人

 

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2024年5月 1日 (水)

Miss.ガンズ

Miss

★★★
製作:2022年 米国 上映時間:92分 監督:グレゴリー・ランバーソン

 コンビニ強盗と間違えられて銃を向けられ、思わずその警官を射殺してしまう女警官メーガンが主人公のガンアクション映画である。そのショックでメーガンは職を辞するのだが、相棒だったジェレミーに誘われ、その友人たちとキャンプに出掛けるのだが……。
 ところがキャンプ地で、なんと地元保安官が麻薬密売人を勝手に処刑しているではないか。それを目撃してしまったためメーガンたちは、その保安官たちや怪しげな地元住民たちに追われることになってしまうのだった。

 結局メーガン以外の者は全員殺されてしまうのだが、今度はメーガンの復讐劇が始まるのである。はじめは拳銃1丁だけだった装備が、敵から奪い取った自動小銃・マシンガンなど、だんだん大型化してゆくところが面白いのだ。そして敵の弾は全く当たらないが、彼女のほうは百発百中とまではいかないものの、確実に敵を倒してゆくのである。

 登場人物たちはド素人の高齢者やチンケな奴らばかり、またほとんどが森の中でのロケであり、まさに低予算映画の見本のような作品ではないか。もちろんストーリーも無いに等しく、ただドンパチだけを目的としたチープな作品である。と言いながらもハラハラしながら最後まで観たのだから、それなりに面白かったのかもしれないね。ただ「まだまだあるぞ」と言わんばかりのホラーテイストなラストは不要な気がする。

評:蔵研人

 

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2024年4月22日 (月)

漆黒天-終の語り-

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★★★☆
製作:2022年 日本 上映時間:81分 監督:坂本浩一

 配給が東映ビデオとなっているので、いわゆる東映Vシネマなのかと思ったら、東映が2019年にスタートさせた映画と演劇のメディアミックスシリーズ「ムビ×ステ」の第3弾なのだという。ところで「ムビ×ステ」とは、ムービー(映画)とステージ(演劇)の挑戦的な融合」を掲げ、ひとつの作品世界を連動した作品群として展開するプロジェクトと説明されている。

 さて本作は漆黒天の映画版で、いつも何者かに襲撃されるが、抜群の剣技でそれを凌ぎ続ける記憶喪失の剣士の話である。ストーリー自体は単調なのだが、まずその殺陣の凄まじさに圧倒されてしまうだろう。さらに自分が何者でなぜ狙われ続くのか、というミステリアスな展開にも惹き込まれてしまうのだ。
 まあ簡単に言えば、その殺陣と謎の二点だけに絞った低予算時代劇なのだが、上映時間が短いので文句を言う暇も与えず、二話完結のTVドラマ風に無駄なくまとめられていたと思う。またラストの戦いの勝利者はどちらか、そのヒントはあの「笑顔」なのかな……


評:蔵研人

 

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2024年4月13日 (土)

人狼ゲーム デスゲームの運営人

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★★★☆
製作:2020年 日本 上映時間:103分 監督:川上亮

 本作は人狼ゲームシリーズの9作目にあたり、なんと原作者の川上亮氏がはじめて監督・脚本を手掛けた作品である。さらには人狼ゲームの運営側が初めて登場するという画期的な構成になっている。

 ただ運営側と言っても、裏側でゲーム進行などの操作をしている作業スタッフであり、もっと上層部やオーナーではない。従ってまだ本作では、このゲームの真の運営者が、何のために大金を使って犯罪がらみのゲームを続けているのかの回答のかけらも見えてこなかった。つまりまだまだ続編を予定していると言うことなのだろうか。

 今回の特徴は、最新作と言うことで女性キャストが良かったし、撮影場所も小奇麗だったね。それと運営側と参加者との相関図が描けるほど複雑な人間関係が設定されていたことも斬新であった。
 ただ運営側の作業スタッフたちが、想像していたほどの極悪人ではなかったのが意外であった。また前述した相関関係もなにか無理矢理創ったようで余り説得力はなかった。さらにラストもスッキリせず記憶に残らなかったのも残念であった。

評:蔵研人

 

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2024年4月10日 (水)

人狼ゲーム マッドランド

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★★★

製作:2017年 日本 上映時間:98分 監督:綾部真弥

 川上亮原作の心理ホラー作品「人狼ゲーム」シリーズ第6弾である。ではそもそも「人狼ゲーム」とはどのようなゲームなのかを簡単に説明しておこう。

 さてその「人狼ゲーム」とは、味方になりすましたウソつきを会話で見つけ出す10名前後で楽しむパーティーゲームである。プレイヤーたちは、全員がある村の住人として振る舞うのだが、その中の何名かは人狼役で、村人に化けて村を滅ぼそうとする。
 そこで村人たちは毎日、発言や仕草などを頼りに見分けのつかない人狼を探し、多数決でもっとも疑わしい 1名を人狼とみなして処刑する。一方、人狼たちは人知れず毎晩誰か1名を選び餌食にしてゆく。そして人狼をすべて処刑できたら人間の勝利。それよりも早く人間を減らし、生存者の半数を人狼で占めたら人狼の勝利となる。

 ただし人狼や村人以外にも、夜に人狼を見つけることができる予言者や、昼間に処刑した相手が人狼だったか分かる霊媒師など数多くの役割があり、これらはプレイ開始前に配られたカードによって決まっている。人狼は巧みなウソで、村人は的確な推理で、会話を通じて仲間を説得し相手を追い詰めていくのが「人狼ゲーム」の醍醐味ということになる。

 とまあ大雑把なルールは前述した通りなのだが、シリーズごとに少しずつルールに変更が施されているようだ。だが本作ではルールや役割が大きく変更されたと言われている。
 参加者は男女高校生5名ずつ計10名で、役割は村人が狂人で7名、人狼1名、予言者1名、用心棒1名と言う構成であった。そして狂人は1名しか生き残れないし、人狼が死ぬと狂人が全滅するという厳しいルールなのだ。マッドランドつまり狂人村なんだね。また用心棒は誰か一人を守ることができるという設定になっていたが、予言者の能力はよく分からないままだった……。
 さらに建物の外へ逃げて入れない、建物の備品を壊してはいけない、他人に危害を加えてはいけない、そしてこれらに違反する首輪が閉まって処刑される。また自分の役割カードを見せたり、他人のカードをみてはいけない。ただカードさえ見せなければ、自分の正体をバラしても違反にはならないようだ。
 
 こうして毎晩高校生同士の殺し合いがはじまるという訳だが、よく考えるとあの深作欣二監督の『バトルロワイヤル』と似ているよね。それにしても同じパターンでそれほど面白くないのに、よくもまあ9作もシリーズが続いているものである。そしてこのような作品が支持され続けていると言う現実にも恐怖を感じてしまったね。

評:蔵研人

 

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2024年4月 6日 (土)

水上のフライト

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★★★☆
製作:2020年 日本 上映時間:106分 監督:兼重淳

 走高跳びのオリンピック出場を目指して頑張ってきた藤堂遥だったが、不慮の事故に遭遇して半身不随になってしまう。だが希望の灯を消さないために、今度はパラリンピックのカヌー競技に挑戦する。というド根性実話ドラマであり、始めから終わりまでのストーリー展開はほぼ丸見え状態であった。

 結果的にピッタシ予測通りの展開と結末だったが、それなりに感動しそれなりに楽しめたのが不思議である。それにカヌーについての基礎的な知識が得られたのも嬉しい。また主演の中条あやみのストイックさ、小澤征悦のムードメーカーさ、杉野遥亮の寡黙さ、さらに生き生きとした子役たちが、本作にピッタリとはまっていたのが良かったね。

「ひとは誰でも一人ではない。そして誰でも誰かに助けられて生きている。それは健常者も障害者も同じだ」実に含蓄のある言葉ではないか!


評:蔵研人

 

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