カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2024年2月20日 (火)

君のためのタイムリープ

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★★★
製作:2017年 台湾 上映時間:104分 監督:シェ・チュンイー

 高校時代に『月球組』というバンドを結成していた5人組のボーカル・恩佩(エンペイ)は、その才能を認められて日本で活躍するのだが、落ちぶれてしまった挙句に若くして自殺してしまう。彼女の葬儀の後、5人組の一人だったジョンシャンは、路上で不思議な老婆から「一輪一晩」と言われて、三輪の玉蘭をもらう。そしてジョンシャンがその玉蘭の匂いをかぐと、なんと彼は高校時代にタイムリープしていたのである。
 高校時代なので当然だが、エンペイはまだ生きていて、必死でオーディションの練習をしていた。ジョンシャンはエンペイに死んで欲しくなくて、必死に彼女がデビューしない方法を考え邪魔をするのだが……。

 1997年の台湾が舞台なのだが、日本の風景も織り込まれており、安室奈美恵や小室哲哉や飯島愛に憧れている台湾の青年たちを観て、「そんな時代もあったなあ」と懐かしさがこみあげてきた。さらには『たまごっち』、『プリクラ』、『将太の寿司』などの日本カルチャーが満載なのだ。当時の台湾では、まだ日本が憧れの国だったのだろうか。
 決してつまらない映画ではないのだが、脚本が単純すぎるし、主人公とヒロインが余り魅力的ではなかったためか、中だるみ感を禁じえなかった。ただラスト前の15分間は、スクリーン全体に優しさが漂っていたよね。それにしてもその15分間のために、約100分間も我慢しなければならないのは辛過ぎるじゃないの……。

 
評:蔵研人

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2024年2月14日 (水)

ハーメルン

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★★★☆
製作:2013年 日本 上映時間:138分 監督:坪川拓史

 福島県のある村にある廃校に、元校長が一人で暮らしている。彼はこの古びた校舎をコツコツと修理しながら、まるで愛おしむような日々を送っているのである。なぜそんなことをしていて、なぜそんなことが許可されているのかなどの野暮な説明は一切ない。
 ただ翌春には解体することが決定されており、イチョウの葉が全て落ちるまでには退去しなくてはならない。そんな折、校舎に保管されている遺跡品の整理をするために、博物館の職員である野田がやってくる。
 彼は本校の卒業生で、恩師だった綾子先生の娘・リツコが営む居酒屋を訪れ、綾子が認知症で老人施設に入所していることを知る。子供のころから暗いイメージがつきまとう野田であるが、今も何かを隠しているような、後ろめたい雰囲気が漂っている。

 超美麗な風景を映し出す映像と、懐かしい歌の数々。その歌を綺麗な声で唄う初老のリツコを、70代の倍賞千恵子が淡々と演じている。まさに彼女にピッタリの配役である。寡黙な博物館職員・野田は西島秀俊、元校長に坂本長利といずれも役柄にはまりきっていた。
 ただ格調高いと言うのか、説明がなさすぎるというのか、ストーリーが掴みにくいし、何をテーマにしたいのかも見えてこないのが残念である。それはそれとしても、季節の移り変わりを美麗な映像と自然音で、巧みに絡めた抒情的で味わい深い名品であることは否めないだろう。

 タイトルの「ハーメルン」とは、「ハーメルンの笛吹き」をモチーフにしたからくり時計が本作のキーポイントになっているからである。なお本作のロケ地で取り壊される予定だった築80年の旧喰丸小学校は、本作上映以降に昭和原風景を懐かしむファンが足繁く訪れ、観光用の建物として再生されているらしい。
 
評:蔵研人

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2024年2月 4日 (日)

ウィンズ・オブ・ゴッド

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★★★☆
製作:1995年 日本 上映時間:97分 監督:奈良橋陽子

 売れない漫才師コンビ田代と金太は、交通事故のショックで、太平洋戦争中にタイムスリップし、なんとあの「神風特攻隊員」になっていたのである。ただしタイムスリップというよりは、魂が過去の人物と入れ替わったのだから、映画の中でも語られているように、「輪廻転生」の変形と考えたほうがよいのかもしれない。
 この過去の世界で、田代は戦争批判を繰り返し、独房に叩き込まれるのだが、純な金太のほうはだんだん過去の世界に馴染んでゆく。仲間の特攻隊員たちは、田代の説得にも応じず、家族や国を守るため次々に敵艦めがけて自爆してゆくのだった。そしてしまいには金太までが……。

 そもそも本作は1988年に今井雅之が舞台用に書き上げた戯曲なのだが、これが大好評を得て1995年に小説化・映画化されたものである。映画ではその今井雅之が田代役で主役を演じているのだが、残念ながら2015年に大腸がんのため54歳の若さで死亡している。
 
評:蔵研人

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2024年1月25日 (木)

ぼくが処刑される未来

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★★☆
製作:2012年 日本 上映時間:87分 監督:小中和哉

 自分の意見をはっきり言えず、ただ漠然と毎日を過ごしていた大学生の浅尾幸雄は、橋の上で酔っ払いが寝転んでいるのを見ていた時、突然まばゆい光に包まれてしまう。気が付くとそこは25年後の未来で、なんと警察の取調室で身柄を拘束されているではないか。
 彼は未来に罪を犯したという理由で未来にタイムワープさせられたのだが、未来の罪を償うため過去の彼が処刑されると言う奇妙な理屈なのだった。それを決めたのは、未来に開発された量子コンピューターで、その計算能力は神がかりで絶対に間違いがないと言うのである。

 テーマ的には興味深いし、福士蒼汰と吉沢亮が主演だと言うことで、本作を観る気になったのだが、余りにもチープ過ぎてがっかりしてしまった。低予算と言うこともあるが、脚本も悪いしタイムトラベルものの設定や展開などのルールも全く無視状態なのだ。そもそもドラマとしても失格なのに、これではタイムトラベルファンの心さえも掴めないよな。
 
評:蔵研人

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2024年1月16日 (火)

リピート TVドラマ

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★★★

 乾くるみの長編小説をドラマ化したものだが、原作とはかなり異なっているので、原作既読者にも楽しめるはずだと思う。かくいう私も原作を読んでから本作を観たクチなのだ。さて原作と異なっていた部分とは次の通りである。

 最大の相違点は、原作の主人公が毛利圭介だったのに、ドラマでは篠崎鮎美に変わっていることだ。もしかすると大物俳優が少ない中で、貫地谷しほりが篠崎鮎美を演じたからかもしれないし、TVドラマということで女性受けを狙ったからかもしれない。いずれにせよそれによって、ストーリー展開自体にも大幅な修正が必要になってしまったのだろう。

 また原作では、リピートした10人のうち女性は篠崎鮎美だけなのに、ドラマでは9人のリピート中3人の女性が含まれているのだ。さらに鮎美は圭介と同年代だったのに、ドラマではかなり年上になってしまった。これらも全て貫地谷しほりが篠崎鮎美を演じた副作用に違いない。
 次にリピート場所がかなり異なっていた。原作では上空で、ヘリコプターを使って移動するのだが、撮影費用の増加やヘリの運転にかかわる諸事情から、徒歩で行ける洞窟に鞍替えされてしまったのだろう。

 それからリピート仲間が次々に死亡するのだが、その順番も異なっている。これは前述した主人公の変更に伴うドラマの構成上、やむを得なかったのかもしれないね。このほかにも細かい変更はいろいろあるのだが、何と言ってもエンディングが全く違っていた。これについてはネタバレになるので、ここに記すことは出来ないが、原作よりは多少救われるかもしれない。やはりTVドラマだね。

評:蔵研人

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2024年1月10日 (水)

ナイト&デイ

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★★★☆
製作:2010年 米国 上映時間:109分 監督:ジェームズ・マンゴールド

 平凡な女性ジューンは、ある日空港でイケメンだがミステリアスな男と運命的な出会いをする。だが男の正体は、重要な任務を帯びたスパイであり、彼女は大騒動に巻き込まれて何度も危険な目なあってしまうのだった。

 ミステリアスな男・ロイにトム・クルーズ、ジューンにキャメロン・ディアスと、人気2大スターが共演するアクションコメディーである。とにかくドンパチ・ドタバタの連続で休む暇がない。そしてピンチが訪れても、いつの間にか場面が変わって脱出しているといったテキトーで雑な展開が続く。だがなんとなくお洒落で爽快な気分にさせてくれるのだ。これもトムとキャメロンのオーラのお陰なのだろうか。

 旅客機の中の死闘から不時着に始まり、絶対に不可能なカーチェイス、敵の弾は全く当たらない不死身男が、走る走る走る、とまるでミッションインポッシブルのコメディ版だ。いずれにせよ、ストーリーはハチャメチャでないに等しいのだが、結局ラストは急にラブラブコメディーに収まってしまった。ははは、ただ面白いだけだったね。それにしても、一体この映画は何だったのだろうか。

評:蔵研人

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2024年1月 7日 (日)

ハウンター

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★★★
製作:2013年 カナダ 上映時間:97分 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ

 主人公はリサという高校生の少女なのだが、この話は彼女の誕生日前日がずっとループしているところから始まる。だからタイムループ作品なのかと勘違いしてしまったのだが、実は彼女は既に少女殺人鬼エドガーによって殺されていたというホラー作品なのであった。
 ただ余りにも同じことの繰り返しが多く、外には出られず家の中のシーンばかりなので中だるみしてしまうのだ。それに両親や兄弟が入れ替わったりと、なんだか異次元を彷徨うような展開にも、正直言って戸惑いうんざりしてしまった。

 ヴィンチェンゾ・ナタリ監督と言えば、「CUBE」が有名だが、本作もその流れを汲んで、なかなか家の外に出られないというシチュエーションなのであろうか。ただ同じ日が何度も繰り返したり、父親の性格が変貌したり、家族が入れ替わったり、といった謎についての丁寧な解説がなかっため、観賞後もなんとなくすっきりしなかった。私の読みが浅かったのかもしれないが、万人向けではなく不親切な作品であったような気がしたのは私だけであろうか……。
 
 
評:蔵研人

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2023年12月31日 (日)

ゴジラvsコング

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★★★
製作:2021年 米国 上映時間:114分 監督:アダム・ウィンガード

 前作の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で宇宙怪獣・キングギドラを撃退し、地球の救世主になったはずのゴジラが突然目覚め、怒りを露わにしてしながら破壊活動をはじめるのだった。ゴジラが怒り狂った原因を掴めぬまま、人間たちはゴジラに対抗すべくコングを連れ出すのだが……。
 いつもながらハリウッドのVFX技術は凄まじいのだが、本作においても前作同様ストーリーは取って付けただけで、破壊と怪獣同士のプロレスごっこだけを売りにしている感がある。前作では、キングギドラ・モスラ・ラドンなど怪獣総進撃を描いてみせたが、今度は『キングコング対ゴジラ』の焼き直しかいな。さらに「メカゴジラ」のおまけまでついてきた。

 これらゴジラ対怪獣のプロレス映画は、日本ではもう完全に終わっている。ましてや2016年の『シン・ゴジラ』では政治とゴジラを描き、2023年の『ゴジラ-1.0』では、終戦直後の人間模様とゴジラ出現を重ね合わせて描いている。さらにゴジラ自体もパワーアップし、より凶悪な人類の敵として設定されているのである。もうハリウッド製のゴジラは時代遅れで、なんとなく今更観と虚しさが漂っている感があった。
 
 2024年には本作の続編として『ゴジラxコング 新たなる帝国』が上映される予定であるが、正直言って余り興味は惹かれない。それよりも日本製の『ゴジラ-1.0』の続編のほうを是非観てみたいね。
 

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2023年12月24日 (日)

ザ・コア

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★★★☆
製作:2003年 米国 上映時間:134分 監督:ジョン・アミエル

 午前10時30分、ボストンでペースメーカーを身に付けていた32名の人々が一斉に突然死を遂げた。なんとその翌日の英国ロンドンのトラファルガー広場では、鳩の大群が突然方向感覚を失って暴れ始めたのである。さらにその2日後には、地球へ帰還途中のスペースシャトル・エンデバー号が、突如として制御不能に陥って河の中に緊急着陸するのだった。
 この一連の不可解な異常現象は、地球のコアの回転が停止していることが原因であり、磁場のなくなった地球は太陽光線をまともに受けて、1年以内に焼き尽くされることを意味していたのである。人類にはこれらを防ぐ手立てはないと思われたが、難しいがたったひとつだけ手段が残っていた。それは各部門の専門家6人が、棒状の探索機で海底を潜り続けて地殻を突き破り、マグマの中を突き進んで核弾頭をぶち込むという超荒業であった。

 SFなので荒唐無稽で超奇抜な発想なのは許せるとしても、探索機はどうしてマリアナ海溝最深部で水圧で押しつぶされないのか、さらにマグマの中でも溶けないのだろうか。嘘でもこじつけでもいいから、なんとなく納得できそうな科学的な根拠を示して欲しかったね。それが大人の観るSF映画だと思うのだが……。
 まあその辺りは大おまけで目をつぶるとして、ラストは主人公だけが生き残るというパニック映画お決まりのシーンなのだが、実に清々しく気分良く締めくくられていたのが救いであった。

評:蔵研人

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2023年12月13日 (水)

シークレットウィンドウ

★★★
製作:2004年 米国 上映時間:96分 監督:デヴィッド・コープ

 ある日突然、売れっ子小説家のモート・レイニーの住む小屋に、シューターと名乗る謎の男が現れて、「自分の書いた小説がお前に盗作された」といちゃもんをつけてくる。モートには全く覚えがないのだが、男は執拗にモートの前に訪れる。そしてモートに関わっている者たちを、次々に殺害し始めるのだ。一体シューターとは何者で、真の狙いは何なのかさっぱり分からないまま、モートは精神を病み追い詰められてゆくのだった。

 本作はスティーブン・キングの原作で、かなり恐ろしいストーリーなのだが、モートを演じているジョニーデップが、なんとなくおバカに見えてしまい怖さが半減してしまうのだ。どうもジョニーデップには、パイレーツのイメージがまとわりついていて、何を演じてもギャグ臭くなってしまうのだろうか。そういう意味では演技が上手い下手ではなく、役柄がマッチしていなかったのかもしれないね。

 いずれにせよ終盤に、謎の男シューターの正体がバレた時点でかなり失望してしまった。中盤まで散々振り回された挙句、このどんでん返しでは納得できない。つまりこの結末方法は、夢落ち同様の反則技だからである。
 

評:蔵研人

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