北京オリンピックのソフトボールには感動したね!!
ことに二日間三連投の上野由岐子選手を観ていて、「神様・仏様・稲尾様」と呼ばれた往年の鉄腕稲尾投手を思い出してしまった。稲尾は1961年にシーズン日本記録の42勝をマークし、読売ジャイアンツと対戦した1958年の日本シリーズでは、なんと7試合中6試合に登板という快挙を成し遂げている。
そして今回のソフトボール金メダル記事の中で、この伝説の超人のあだ名である「鉄腕」が、上野投手にも冠せられていた。きっと皆私と同じ気持ちなのだろう。よくやった「鉄腕上野投手」と褒め称えたい。
ソフトボールだけではなく、全般的に女子の活躍が目立つ。またたとえメダルに届かなくても、彼女達は、持てる力を全て発揮している。それに引き換え男子達の情けないこと。北島だけは別格として、揃いも揃っていつもの力を十分に発揮できない男性選手が多く、毎晩失望の連続であった。
オリンピックに限らず、最近はゴルフにしても文学賞にしても、体育会系・文科系を問わず総じて女子の台頭が目立つ。また自殺者の70%以上が男性であるという。どうも近年は、女性が強くなり、男性が軟弱になっている傾向にある。
この原因は様々であり素人の私に解明出来るはずもないが、女王蜂やカマキリなどの生態を見ても、本来生物学的にメスのほうが強い個体なのではないかとさえ思ってしまう。また日本においては、戦後男性優位の制度や法律が改正され、社会的にも男性の権威はかなり失墜してしまった。また表面的には男女平等を謳いながらも、実質は美味しい部分だけを平等化され、まずい部分は相変わらず男性の義務として慣習化されているという矛盾した社会構造が残っている。
その一番の問題点が職場のシステムとサラリーマン意識である。一般のサラリーマンなら、若いうちは男女同等の賃金でも、30を過ぎた辺りから男女の差が開き始め、役職につくのも男性のほうが圧倒的に多い。そしてほとんどの男性が何度も転勤を経験させられる。この日本的システムが、日本の男性を弱くして女性を逞しくさせているのではないだろうか。
つまり男性には、一生働き続けて家族の家計を支えるために出世しなくてはならないという命題が、相変わらず与えられているということだ。女性には出産という一大事業が控えているので、それはそれで仕方がないのだが、日本の企業と日本人のムラ意識がこれに大きく立ちはだかってくるから辛いのである。
日本の公務員や欧米企業なら、当初から出世するキャリア組のものは遅くまで釈迦力に残業して頑張っているが、それ以外の人たちは自分に与えられた職務以外には無関心で、周りがどんなに忙しくとも、知らん振りをしてさっさと定時に帰宅してしまう。そして自分の趣味や家族との団欒に時間をとる。
ところが日本の一般企業のサラリーマンたちは、出世するかしないか不明な人も含んで、皆遅くまで企業戦士に徹している。というよりそのように仕向けられているのだ。だから話題も社内の仕事や仲間の噂話に終始する。これについていけないと村八分的な存在になってしまうので、仕方なくいつも社内の同じメンバーとだけ、まずい酒を飲み交わしている。ある意味これが日本経済の源だから仕方がないとも言えるのだが・・・。
だから酒場に飲みに行っても、自分の趣味の話など、受け入れてもらえるはずがないどころか、変人扱いされるのが関の山であり、沈黙しているより方法がないのだ。悲しい現実だが、彼らが公然と認可している趣味?といえば、遅くまで酒を飲むことと、ゴルフと女の話くらいのものである。
それに引き換え、出世や会社に縛られない女性たちは、自由に自分の時間を選択できるのだ。・・・といってのんべんだらりと、ショッピングや恋愛ゴッコだけに血道をあげているのでは男性と五十歩百歩の域をでない。この自由時間を有効に使って、自分自身の可能性に猛烈にチャレンジした女性達こそがいま大活躍しているのであろう。結局ある意味、現在の日本女性達の飛躍は、女性にとって非常に恵まれた環境にあるという事実の裏返しなのではないだろうか。
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