カテゴリー「旅行・地域」の記事

2022年11月23日 (水)

滋賀個人ツアー体験記

 5年前に胃がんの手術をしてから、ツアー旅行は一切利用せず、自家用車を使った一泊旅行でお茶を濁していた。しかしながら10月より全国旅行支援が実施され、交通費を含めたツアー旅行がかなりお得になりそうなので、思い切ってそれまで行きそびれていた『琵琶湖周辺と比叡山へのツアー』を計画することにしたのである。
 ただし手術で胃を半分切除した影響で、いまだに胃腸の機能が不完全であるため、時間に縛られ観光バスを多用する旅行会社の通常ツアーに参加する自信はない。それで旅行会社経由で、交通費と宿泊費のセットプランを申し込み、自分で旅程を作成するいわゆる「個人ツアー」を実行することにしたのである。
 
 従って旅程はかなり緩やかで、ある程度途中変更も可能な柔軟な計画を練ってみた。だが全く知らない場所であり、ローカル線や路線バスの運行本数の少なさなども考慮しなければならないため、行き当たりばったりという訳にもゆかない。それで事前にネットで電車やバスの乗り場や時刻表を調べながら、何度も旅程をひっくり返すことになる。結局四苦八苦しながら最終的にざっと次のような旅程に決めた。
 
1日目 
東京(新幹線)⇒京都(琵琶湖線)⇒石山(バス)⇒石山寺山門前・・・・・石山寺参拝(約3時間)
石山寺山門前(バス)⇒石山(琵琶湖線)⇒草津・・・ホテル宿泊
 
2日目
草津(琵琶湖線)⇒石山・・・京阪石山(京阪石山坂本線)⇒坂本比叡山口(バス)⇒ケーブル坂本(ケーブルカー)⇒ケーブル延暦寺・・・延暦寺東塔地域参拝⇒シャトルバス⇒延暦寺西塔地域参拝⇒シャトルバス⇒東塔地域(約3時間)
・・・ケーブル延暦寺(ケーブルカー)⇒ケーブル坂本(バス)⇒坂本比叡山口・・・周辺の門前町を散策・・・
坂本比叡山口(京阪石山坂本線)⇒三井寺・・・・・三井寺参拝(約2時間)
三井寺(京阪石山坂本線)⇒びわ湖浜大津・・・三井寺力餅本家・・・大津港散策・・・びわ湖浜大津(京阪石山坂本線)⇒京阪石山・・・石山(琵琶湖線)⇒草津・・・ホテル宿泊
 なお京阪石山から先の全区間については、乗り降り自由で延暦寺拝観料も含む『比叡山延暦寺巡拝 大津線きっぷ』2900円を使用することにより、スムースかつ廉価な旅を満喫できたのが嬉しい。
 
3日目
草津(琵琶湖線)⇒近江八幡(バス)⇒小幡町資料館前・・・・・郷土資料館・古い商家の家並み・八幡堀・八幡神社など散策(約3時間)
小幡町資料館前(バス)⇒近江八幡(琵琶湖線)⇒京都(新幹線)⇒東京
 
 旅程表を見れば一目瞭然だが、今回の旅の主目的は比叡山延暦寺である。ただ延暦寺最大の見どころである「根本中堂」が約10年の歳月をかけて大改修を行っている最中で、薄暗い本堂の中には入れるものの、外観は工事用のパネルに覆われていて全く見えなかったのが残念であった。ただ西塔地域は、賑やかな東塔とは対照的で、苔むした木々に囲まれた静寂感が旅情をかきたててくれたのが嬉しかった。 

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工事中の根本中堂

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東塔地域の阿弥陀堂と東塔
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西塔地域の法華堂

 それにしても比叡山延暦寺はだだっ広い。シャトルバスに乗ればさらに横川地域へも行けるのだが、帰りの時間が気になるので今回は省略して下山することにした。
 入山した時と同じケーブルカーで下山したのだが、このケーブルカーは日本最長の2025mを誇り、片道11分を要するのである。とにかく恐ろしく長いし、途中トンネルが数か所あるのも珍しい。また琵琶湖の景観も素晴らしいので、比叡山延暦寺を訪れる場合は、是非このケーブルカーに乗って欲しいものである。
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ケーブルカーから琵琶湖を望む
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ケーブル比叡山駅から琵琶湖を眺める

 またケーブルカー坂本駅からバスに乗って京阪石山坂本線の坂本比叡山口まで戻るのだが、そのまま帰ってしまうと後悔することになる。できれば途中の日吉大社入口というバス停で途中下車したい。そして駅まで続く風情ある並木道を歩いてみよう。またこの門前町にある生源寺には、比叡山を開山した最澄が産まれたとき、産湯の水を汲んだという井戸がある。あまり期待していなかったのだが、なかなか心地よく楽しい「坂本散歩」であった。
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紅葉の美しい並木道で坂本散歩

 このあと京阪石山坂本線で帰路に就くのだが、途中の三井寺という駅で下車し『三井寺(園城寺)』に立ち寄ってみた。この三井寺の創建は7世紀頃と伝えられており、その長い歴史の中で幾度ともなく伽藍焼失と再建を繰り返し「不死鳥の寺」とも呼ばれているという。また国宝や県の重要文化財も数多く所蔵しており、境内も広く数多くの見所があり、桜や紅葉の名所となっていて風情豊かな光景を楽しむこともできる。
 このように三井寺は由緒ある素晴らしい寺院なのだが、本日までお寺ばかり巡ってきた影響か多少疲れが出てしまい、駆け足で参拝してしまったのが悔やまれる。逆に初日に参拝した石山寺のほうが、なんとなく印象に残っているのだ。
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三井寺仁王門
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 三井寺金堂
 
 その石山寺とは、琵琶湖に流れる清流瀬田川のほとり、伽藍山の麓に位置し、奈良時代から観音の聖地だったと言われている。また縁起によれば、石山寺は天平19年に聖武天皇の勅願にて良弁僧正が創建したとされ、現在も安産、福徳、縁結びなどに霊験あらたかな仏様として信仰を集めているようである。
 さらに平安時代には貴族達の間で石山詣が流行し、紫式部が参籠の折に『源氏物語』の着想を得たと言われている。ほかにも『枕草子』『蜻蛉日記』『更級日記』などの文学作品に登場するなど、石山寺は平安王朝文学の開花の舞台となった。したがって文学の寺として絵画・聖教・典籍など数多くの歴史的な寺宝を有しているという。
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 石山寺本堂
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紫式部像、後ろに見えるのは光堂
 広い境内はかなり起伏に富んでおり、ゆっくり巡れば楽に2時間以上はかかるだろう。春は梅、桜、つつじ、牡丹、夏は紫陽花、百日紅などの開花が見どころだと言うが、なんと言っても秋の紅葉の美しさは、まるで絵画から飛び出たようで感動的である。この紅葉を見ただけでも「十分満足」と言っても過言ではないだろう。そして境内めぐりが終わった後、東大門前にある叶匠寿庵で食べる『石餅』の味も、風情がありなかなかおつなものであった。
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 石山寺の庭園・無憂園
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叶匠寿庵で食べた『石餅』
 
 ここまでお寺巡りばかりが続いたが、最終日は新幹線に乗る前にびわ湖線で近江八幡駅まで戻って、近江商人たちの古き商人町を散策することにした。3日目の旅路を迎え、寺巡りの疲れがどっと出てしまい、予定より1時間ほど寝坊してしまったが、京都発3時半の新幹線にはだいぶ余裕がある。
 近江八幡駅でコインロッカーに荷物を入れて、駅前のロータリーからバスに乗ると、なんと急に雨が降ってくるではないか。天気予報では午後から一時雨となっていたのに、午前10時前からザアザア降りになってしまったのである。
 バスに10分位乗車して、小幡町資料館前という停留所で降りたが、雨足はさらに激しくなってくるばかりだ。ずぶ濡れになりながらも、そこから約100メートル先にある郷土資料館に飛び込んだ。
 
  雨宿りも兼ねて郷土資料館周辺にある『歴史民俗資料館』、『旧西川家住宅』、『旧伴家住宅』等の共通入場券を購入し、これらをゆっくり順に巡ることにした。ここでは近江八幡に開城した豊臣秀次の人物紹介や、その功績などが学べるし、昔の近江商人たちの居室や店舗などを見学することができる。
 なんとこれらを見学している途中で、運よく土砂降りだった雨が降りやんでくれた。それで急いで古き商人町の町並みを散策したのだが、残念ながら期待していたほどの旧町並みは存在せず、今見学したばかりの旧西川家住宅や旧伴家住宅を含む数件の旧家しか見当たらないのだ。
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旧商家の町並み
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旧商家の住宅内部
 
 まあこんなものかなと考え直し、近くの八幡掘りをぶらり散策してみた。ここではちょうど、八幡掘り巡りの小型定期船を間近に見ることが出来てなかなか趣があった。そのあと八幡神社にお参りした後、千成亭という牛肉専門店で近江牛のすき焼きを食べて、近江八幡観光は手仕舞いすることにした。
 さて帰路は、近江八幡駅行のバスが5分遅れたことと、駅のコインロッカーから荷物を引き出すのに手間取ったため、駅のホームに着いた瞬間に列車が発車してしまったのだ。それになんと次の列車は30分後だと、電光掲示板に表示されているではないか!。なんだそんな田舎だったんだと溜息をつきながら、次の列車を待つことになってしまったのである。
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 八幡堀遊歩道の散策
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千成亭の近江牛すき焼き
 こんな流れで滋賀個人ツアーは終わるのだが、初めて経験する個人ツアーだったため、とにかくいろいろと反省することや勉強になったことが多かった。
 ホテルの予約は完了しても、JRの予約は1か月超の部分はできない。従ってツアーを組んだ日が、出発日より1か月超前だったため、新幹線の往路・復路の予約が、全て旅行会社任せになってしまったのだ。その結果、往路の第一希望である「のぞみ号」が確保できず、そのあとの「ひかり号」に割り振られてしまったのである。このため当初予定より、約1時間ばかり遅く京都に到着することになってしまったのだ。この1時間は大きい。午後5時までの見学場所が多いからである。
 
 もしちょうど1か月前に予約していれば、少なくとも往路は自分で予約がとれるため、第一希望の列車を確保できたはずである。というのも旅行会社のお任せ予約だと、復路が1か月以内になる日まで予約作業をしないので、その間に往路の予約が取り辛くなってしまうのだ。それでも通常なら2~3日のずれ位なら、希望通りの列車が確保できると思うのだが、この度のように全国旅行支援が実施されて混雑しているときは僅か数日間のズレでも確保できなくなるのだろう。
 
 また今回利用した「旅行会社経由の新幹線と宿泊費のセットプラン」はいかにもお得なプランのように宣伝されているのだが、ある落とし穴があることが分かった。それは時間帯によっては、新幹線の追加料金を取られるというシステムである。これが意外にもかなりの金額で、便利な時間帯を希望するとセットプランで得た割引額がほとんど消えてしまうのだ。
 従って場合によっては、宿泊セットプランを利用するより、「えきねっとトクだ値」などのプランを利用したほうがお得かもしれない。ただ今回は全国旅行支援を利用したためこの方法で間違いはなかったのだが…。
 
 それにしても疲れた。毎日寺社巡りが続いて2万歩前後歩かされたこともあるが、限られた時間の中で最良の旅程を計画・実行することもきつかったのだ。また観光バスや自家用車を使わずに、本数の限られたローカル線や路線バスの時刻表を気にしながら「ギリギリ観光」すること自体がしんどいのである。
 当たり前だが、それに比べれば、やっぱり旅行会社主催のツアー旅行の便利さとコスパの良さは抜群だね。なんの準備も予備知識も必要なく、荷物は観光バスが運んでくれるし、ピンポイントで観光名所を効率よく回れるからね。まあとは言っても、自分は長時間バスに乗れないのだから仕方がないし、今回はいろいろ勉強になったので良しとしておこうか。
 
作:蔵研人
 

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2017年5月17日 (水)

ゆったり山形3日間の旅

 東北新幹線で福島へ行き、そこから先は山形交通の観光バスに乗りっぱなしのぶらり旅である。バスガイドさんは50がらみだが、ズーズー弁を交えた漫談のような面白楽しい会話、それでいて親切で気の利いたベテランならではの味わい深い名ガイドぶりであった。
 とにかく朝早いツアーは沢山と言うことで、今回はゆったりプランだ。従って見学場所も1日1~2箇所という少なさで、旅館到着も16時前で翌朝も9時出発という旅程である。

 見学先を時系列に並べると次のようになる。
1日目:月岡公園・上山城⇒あつみ温泉(泊)
2日目:羽黒山⇒最上川船下り⇒銀山温泉(泊)
3日目:山寺・立石寺⇒長井線乗車
 今回はこれらの旅の思い出をくどくどと書くのはやめて、写真と短歌だけで綴って行こうと思う。もの足りないと感じる人もいるかもしれないが、出来れば写真と短歌をじっくりと味わいながら旅の中身を想像して欲しいのである。

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Dsc03979上山(カミノヤマ)巨人力士の像に会い
その迫力に身が引き締まる

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Dsc03995あつみの湯 岩の湯舟が五つあり
深き立ち湯で瞑想ふける

Dsc04007ぬる湯にて東野圭吾を読み耽り
二時間ぶんの汗が噴き出る

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Dsc04028羽黒山 五重塔に雨しぶき
礼拝堂は遠き道のり

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Dsc04048最上川 どしゃ降りのなか船下り
流れる水のうなり声聞く

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Dsc04064ガス灯のノスタルジーに染まる宿
下駄を鳴らして歩く銀山

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Dsc04118山寺の長い石段登るごと
心の錆が汗と流れる

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Dsc04147長井線 60年をさかのぼり
母のふるさと長井で停まる

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2016年12月13日 (火)

南九州への旅

 実は今年の4月に南九州ツアー旅行を申し込んでいたのだが、例の熊本大地震が勃発したため、直前になってキャンセルしてしまった。その後しばらくツアー旅行は控えていたのだが、やはり南九州へ思いが覚めなかったのか、再度南九州ツアーを申し込んでしまった。

 今回の特徴は二泊三日であるが、非常にゆったりとした日程であることである。まず羽田空港の出発が12時であり、1泊目・2泊目のホテル到着が午後4時頃で翌朝の出発も午前9時30分という破格のゆったり度合なのだ。
 いまだかつてこれほどゆったりとしたツアーに参加したことがない。年を取るに従い、こうしたゆったり加減は非常にありがたい。ところがなぜかこうしたゆったりツアーはほとんど企画されていないのである。

 一体なぜであろうか、見学先をひとつやめるだけだし、費用も手間も減少して旅行会社にとってもメリットがあると思うのだが・・・。それに団塊の世代が仕事を辞めてツアーに参加する割合が増えているのだから、ゆったりツアーのほうが人気を得られるはずである。少なくとも平日だけに実行するツアー位は、もっとこうしたゆったりツアーを組んでもらいたい。

 さて前置きが長くなってしまったが、ゆったりツアーだからと言って、決して見学先が少なかった訳ではない。そこそこ充実していたし、見学先の選択も良かったため、記憶に残る満足できる旅であった。

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 初日は宮崎空港からバスで『青島』へ向かい「鬼の洗濯板」を横目に眺めながら青島神社まで自由散策をした。「鬼の洗濯板」とは、青島をとりまく波状岩のことで、中新世後期(約700万年前位)に、海中で出来た水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が隆起し、長い間に波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なったものである。昔別のツアーでこの近くを、バスの中から眺めたことはあるのだが、実際に「鬼の洗濯板」の上を歩いたのは生まれて初めてである。実に壮観で摩訶不思議な雰囲気を味わうことが出来た。

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 一泊目は宮崎市の東岸に位置する超高層Sランクホテルの『シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート』である。なにしろ敷地も広いが部屋も50㎡以上のゆったりスペースで、ちょっとした大名気分を味わうことが出来た。また食事のビュッフェも、ある程度満足できるレベルである。
 さらにホテルの敷地内に併設されている「月読」という大浴場も、なかなか良い雰囲気を醸し出しているのだが、なにせ延々と続く渡り廊下の距離が長いのには辟易してしまった。従って部屋に備え付けの薄いスリッパで行くと、足裏が痛くなってしまうので、必ず自分の靴を履いて出かけたほうがよい。(風呂場の入口に鍵付きの靴ロッカー有り)

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 二日目は『綾の照葉大吊橋』という宮崎県東諸県郡綾町の本庄川に架かる吊り橋を訪れた。この吊り橋は、長さ250.0m、高さ142.0mの歩行者専用の鋼製の長経間2ヒンジ補剛吊り橋であり、その高さは歩行者専用の吊り橋としては日本で2番目だという。
 またこの吊り橋は、1984年3月28日に観光用として架橋されたが、2010年10月より老朽化のため、総事業費約3億2000万円をかけて架け替え工事に着工し、1年後に開通している。
 私は高い所と揺れるものは余り好きではないため、途中で戻ってきたが、数年前に訪れた十津川に架かる『谷瀬の吊り橋』ほどは大揺れしなかったので助かった。

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 さてこのあと、「黒霧島」などのブランド焼酎を製造する霧島酒造で工場見学した後、敷地向かいにあるファクトリーガーデカンにてランチを食べた。なおこの場所で焼酎を造っているわけは、薩摩芋が採れるということに加えて、都城盆地の地下岩盤の割れ目から噴き出す清らかな天然水「霧島裂罅水」があるからだと言われている。

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 膨れた腹をこなすためでもないが、お次の見学は庄内川上流に位置し、幅40m、高さ18mにも及ぶ大滝である『関之尾の滝』だ。ここにも吊り橋が架かっているが、そこから観る滝の全容は圧巻でまさにミニナイヤガラといった迫力を感じた。
 さらに滝沿いの小路を登って滝の上流に辿り着くと、そこは世界有数の甌穴(小石や水流で川床の岩盤が削られたもの)があり、国の天然記念物に指定されているという。長い歳月をかけてできた大小さまざまな深い窪み(甌穴)が、溶結凝灰岩の河床に刻み込まれている風景は、まさに雄大な大自然の美しさを誇っているかのようであった。

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 この日の観光はここでお終いで、観光バスは早めに霧島温泉にある『霧島国際ホテル』へと向かった。このホテルは少し古い建物で、Aクラスという触れ込みは少し甘過ぎる気がした。ただ前日泊まったシェラトンと比較してしまっては、余りにも酷かもしれない。しかし温泉だけはシェラトンよりずっと素晴らしいとだけ言っておこうか。それほど昔ながらの大ローマ風呂は圧巻である。

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 さあいよいよ最終日。三日間なんてまるで風の如く過ぎ去ってしまったようだ。この日は3日間の中では一番見学先が多い。
 まずはホテルの近くにある『霧島神宮』を参拝。ここは高千穂峰に対する山岳信仰から始まった神社で、大鳥居と境内に湧出している温泉がなかなか印象的である。またかの坂本龍馬が妻・おりょうと新婚旅行中にここへお参りに行って1泊していると言う。

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 さて九州と言えば黒豚と黒酢。その黒酢で有名なのが霧島市福山町だ。この町でも大手黒酢製造業者が『黒酢本舗 桷志田』である。そもそも黒酢とは、麹と硬度30度の軟水をかめ壷に仕込み、1年かけて発酵させ、その後3年間熟成させたお酢なのだ。
 それで町のあちらこちらに「かめ壷」が目立っていたが、この『黒酢本舗 桷志田』の敷地には唸るほどの「かめ壷」が並んでいるではないか。そうこうしているうちに早速ランチの時間である。なんと『黒酢本舗 桷志田』にある黒酢レストランでの黒酢料理が思いのほか美味であったのが忘れられない。

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 腹も膨れて、ついに本ツアーのメインエベント、いよいよ桜島観光である。まず『桜島・有村溶岩展望所から、迫力満点の桜島の景色を眺めて満悦する。さらに桜島港からバスごとフェリーに乗って鹿児島港に向かうのだが、船の上から望む桜島もなかなか趣があった。

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 そしてバスは鹿児島駅前から西郷隆盛像や鹿児島城址を経て、かつて島津光久の別邸であった『仙巌園』へとたどり着く。ここは桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てた素晴らしい景色と広大な庭園が特徴で、1958年(昭和33年)に国の名勝に指定されている。
 また幕末には第28代当主島津斉彬がこの敷地の一部を使ってヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設するなどの近代化事業を起こしている。さらに1857年(安政4年)には、園内の石灯籠にガス管をつないで点火させ灯火として用いたことから、日本のガス灯発祥におけるルーツの一つとしても挙げられている。
 かなり広い敷地であるが、一時間程度かけてゆっくりと紅葉の中を散策できたことが嬉しい。なおここは2015年7月5日、「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に決定されている。

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 さあそろそろ旅は最後のほうに近づき始めた。今度は『蒲生の大楠』である。これは、鹿児島県姶良市蒲生町上久徳の蒲生八幡神社境内にあるクスノキの巨木であり、国の特別天然記念物に指定されている。
 なんと高さ約30メートル、幹周は24.2メートルで、根回り33.5メートル、幹の中には広さ約13平方メートルの空洞があり、樹齢は約1500年と推定されているのだ。とにかくびっくりするほど大きい、それにしてもこの神社にある木々はみな巨木である。

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 バスは帰路の鹿児島空港へと向かう。これで終わりかと思ったら、もうひとつあった。鹿児島空港近くにある『こうじ蔵GEN』である。こうじ工場見学なのかと思ったら、ほとんどお土産やといった感があった。どうでも良い場所のような気がしたが、鹿児島空港での出発時刻が20時30分と遅いので、時間潰しのような存在なのかもしれない。ここを出るときには、あたりはもう真っ暗闇に変貌していた。
 まあそれはそれとして、鹿児島空港で鹿児島ラーメンをすすり、定刻通り無事帰路に就くことになった。さよなら南九州、さよなら鹿児島、お疲れ様でした。

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2015年10月24日 (土)

オホーツク旬鮮グルメ旅

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 羽田から稚内へ飛び、風の吹きすさぶ稚内公園へ行く。ここから稚内市内を見渡しながら、遥かな海の中にぼんやり浮かぶ利尻富士を望む。その脇には異国となった樺太への望郷の念と、そこで亡くなった人々を慰めるために建立された『樺太島民慰霊碑氷雪の門』というモニュメントが建つ。さらにその近くにある石碑からは、樺太に攻めてきたソ連軍を恐れて集団自決した電話交換手10名の悲しい叫び声が聞こえてくるようだ。

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 もう11月も間近。北の最果て稚内の小高い丘の上は、ダウンと手袋で武装するほど寒い。ところがここの名物は、新鮮な北海道牛乳で創るソフトクリームなのである。だがブルブルと震えながら舐めるソフトクリームも、なかなかおつなものであった。

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 稚内公園を出て、人いないノシャプ岬の灯台を見上げ、車窓からまるでギリシャ神殿のような『北防波堤ドーム』を望み、観光バスは今夜の宿泊先である『ANAクラウンプラザホテルへと向かう。残念ながらこのホテルには大浴場がない。そこですぐ近くにある副港市場内にある『港のゆ』という温泉施設へ行くことにした。この副港市場は温泉だけではなく、食堂・土産物店のほか昭和レトロを満喫できる街角ギャラリーもあるので、稚内に来たら是非一度立ち寄られたい。

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 実は稚内に到着してすぐ昼食をとったのが、この副港市場の中にある『彩風亭』というツアー専門のレストランだった。その昼食とは「海鮮ラーメン」で、透明なスープの上には、カニ、エビ、ホタテ、ウニ、昆布が競うように乗っているのだ。こんなラーメンは北海道でしか食べられないだろう。これで1200円は安いよね。

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 さあいよいよ夕食は、このツアーの最大イベントのカニ尽くしである。なんと食事処はホテルではなく、あの海鮮ラーメンを食べた『彩風亭』だという。だから同じ建物内にある『港のゆ』でじっくり温泉に使った後、階下にある『彩風亭』へと向かった。
 かなり狭い場所に二組のツアー客が約90名もひしめいていたのには参ってしまったが、料理のほうは文句なしに美味かった。タラバガニの足が数本並び、なんと毛ガニがドド~ンと丸々一杯ついているではないか。それに加えて稚内名物の新鮮なたこしゃぶが続く。美味しかったけど、毛ガニの棘が痛かったかな。

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 翌日は稚内から紋別へ向かったのだが大雨にやられた。土砂降りの中、最北端の『宗谷岬』でバスを下りたが、急いで写真だけ撮って、逃げるようにまたバスに戻った。幸い次の観光地である『クッチャロ湖』に着いたときには、一時的に雨が上がっていた。100円で食パン二枚の餌を買い、白鳥やウミネコたちに食べさせるのも意外と楽しいものである。さあ次は期待の『天然ホタテ御膳』の昼食だあ。

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 昼食場所は、雄武町にある食堂。なんと食膳を飾るホタテの牛乳鍋は、何らかのグルメ大会で優勝したものだと言う。さすがとろっとしたミルクの香りが新鮮なホタテを包み込み、なかなか風味のある昼食ではあったが、なにせ期待していたのは、もっと大盛りのホタテ三昧だったため、かなり物足りなさがとぐろを巻いてしまった。

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 それではと最後の夕食に期待が集中することになった。その夕食場所は今夜の宿泊先である紋別プリンスホテルである。だがプリンスなら期待出来ると考えていた私が甘かった。プリンスという名前が付くものの、あのプリンスとは全く関連がないと言うのだ。そのことは部屋に入ってすぐに、やっぱりねと感じてしまった。これではやはり夕食も駄目かと諦めかけたのだが、なんとその予感は大きく外れてある程度の満足感を得ることが出来たのである。

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 食事の中身は、ズワイガニ丸ごと一杯に、ズワイガニの天ぷら、しゃぶしゃぶ、刺身にラストはカニご飯で締めると言う、ほんまもんのカニ尽くしであった。いやー満腹感に溺れること間違いなしだ。

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 グルメのほうはこれでお終いだが、一日一本だけの紋別空港発・羽田行き便が出発するまでの数時間、紋別市内にある観光スポットを二か所回った。一つ目は『オホーツクとっかりセンター』、とっかりとは「アザラシ」を意味するアイヌ語「トゥカラ(tukar)」に由来する北海道方言。ここではなんとアザラシたちに直接手を触れることが出来るのである。アザラシの芸を見せる施設は沢山あるけれど、触ることの出来る施設はめったにないよね。

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 そして最後は、このとっかりセンターの真ん前にあるガリンコ号の見学である。このガリンコ号とは、前面に二つの大きなドリルを装備している流氷砕氷船なのである。真冬になって流氷が流れ着くと、流氷観光船として運行されるのだが、現在は港に停泊して船内見学だけを行っている。
 こうして2泊3日のグルメツアーは終了したのだが、部分的に期待外れなところがあったものの、総じて言えば良くこの価格でここまで出来たよな。とコストパフォーマンスの良さに感心するばかりである。

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2015年5月28日 (木)

金沢・福井・富山への旅

 北陸へ旅するのは、新婚旅行以来なんと数十年ぶりである。このくらい昔になると、ほとんど初めてのようなものであるが、やはり新婚旅行だったので感慨深いところもあるのだ。
 新婚旅行の時は、もちろん北陸新幹線もなく、ローカル線と路線バスを使って、大きな荷物を持ってウロウロしていたに違いない。若くなくては絶対に無理であろう、などとしみじみ懐かしさがさがこみあげてくる。
 その時の主なコースは、兼六公園、東尋坊、山中温泉、能登和倉温泉、宇奈月温泉、黒部峡谷トロッコ電車などを大急ぎで巡り、かなりの強行軍であった。従ってどの温泉宿にも、夜遅く到着し余りのんびりくつろげなかった記憶がある。

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 さて今回のツアーコースは、話題の北陸新幹線『かがやき』に乗って富山駅へ到着。そこから観光バスに乗り換えて五箇山合掌集落へ行く。ここは庄川流域に残る合掌造りの集落であり、白山信仰の修験者や平家の落人伝説とも結びつきが深いという。庄川上流域にはあの『白川郷』があり、中流域にこの『五箇山』が存在し、ともにユネスコの世界遺産に登録されているのである。
 どちらも合掌造りの建物については、ほとんど見分けがつかない。だがここ五箇山は、白川郷と比べて建物の数が少なく、観光客の数もそれほど多くなく、全般的にずっと静かである。
 面白いのは、駐車場が丘の上にあり、五箇山合掌集落に行くには、眼下に集落を見下ろしながらゆったりと歩いてゆくコースとエレベーターを使う近道コースがあることである。行きは下りだから徒歩コース、帰りはエレベーターコースがお薦めである。どちらが良いかは、人それぞれの感性にもよるだろう。

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 初日の見学コースはこの五箇山合掌集落だけである。そしてバスは連泊予定の山中温泉『かがり吉祥亭』へと向かった。この宿はあの伊豆北川温泉・吉祥亭の姉妹店だし、阪急交通社のAランク旅館なのである程度安心して宿泊できる。まさに部屋も風呂も料理もサービスも、ツアーとしてはまあまあかもしれない。
 山中温泉と言えば、昔は芸妓(芸者)さんが200人以上存在したという。だが現在では温泉芸者はコンパニオンにチェンジし、三味線に合わせて舞を舞う芸妓さんは10名以下になってしまったらしい。今回のツアーで宿に来て「山中節」などを舞ってくれた芸妓さんが、弱冠23歳の小乃葉ちゃんだ。彼女は山中に住み、美人で礼儀正しく、幼少時から踊りを習っていたと言う。お姐さん方の話では、まさに山中温泉の宝物だそうである。

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 ところで新婚旅行で泊まった『碧流荘』という温泉宿は、どの辺りにあったのだろうか。ここ『かがり吉祥亭』は、最近閉鎖した旅館を吉祥亭が買いとったと言うのだ。もしかすると、雰囲気が似ているのでこの宿の前身なのかもしれない。それで思い切って三味線を弾いていた超年配のお姐さんに聞いてみることにした。
 その碧流荘は現在取り壊されてしまったのだが、なんとこのかがり吉祥亭のすぐ隣にあったと言うのである。偶然と言えば余りにも偶然であり、まさに奇跡的ではないか。温泉街の街並みはだいぶ変わってしまった気がするが、数十年前のひとこまが走馬灯のように脳裏の中を回転し、懐かしさの余り思わず熱い涙が頬を濡らすのであった。

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 さて昔話はこのくらいにして、2日目以降の旅程を話すことにしようか。ここからは思った以上に、歩きの多い旅になるのである。そしてガイド・ガイド・ガイドで、自由時間がほとんど失われることになる。
 2日目は福井県中心の旅で、まずは織田信長に滅ぼされた戦国大名朝倉氏の『一乗谷朝倉氏遺。ここは山城の一乗谷城下から掘り出された、湯殿跡、南陽寺、諏訪館跡などの庭園部分と、忠実に再現された城下町や武家屋敷部分の二つから成り立っている。また庭園と言っても丘の上にあり、かなり広いので結構歩かされることになる。

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 このあと再び観光バスに乗って除夜の鐘で有名な『永平寺』と向かう。またこの永平寺の広さが半端ではない。なんと33万平方メートルにも及ぶ広大な敷地に、山門・仏殿・法堂・僧堂・大庫院・浴室・東司など70余棟の建物が、樹齢600年を越える杉の老木に囲まれながら佇んでいるのである。

 我々一般人はその全ての建造物に入れるわけではないが、その主要な建物を巡るだけでも一時間以上もかかるのだ。それに綺麗に磨かれた超長い階段を、滑らないように歩いてゆくのもかなり応えた。翌日になってふくらはぎの部分が痛くなったのも、この階段で普段余り使わない筋肉をつっぱったのが原因であろう。それはそれとして、まさにここはパワースポット、一生に一度は訪れてみたいお寺であることは確かである。

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 この旅が素晴らしかったのはここまで。そのあとは、えちぜん鉄道というローカル線にのったり、東尋坊を遊覧船から見上げたり、断崖絶壁から見下ろすなど、ありきたりの観光コースが続き、再び山中温泉のかがり吉祥亭で2泊目を迎える。
 そして最終日は、金沢の『ひがし茶屋街』、『兼六公園』、『金沢21世紀美術館』、『加賀藩武家屋敷跡』などお決まりの観光コースを訪ね、金沢駅から北陸新幹線かがやきに乗って帰路につくのであった。

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 ちょこっと前述したが、とにかくガイドによる案内の多い旅で、『永平寺』の雲水によるガイドは別として、『一乗谷朝倉氏遺跡』、『加賀藩武家屋敷跡』、『兼六公園』などのガイドは余りありがたくなかった。と言うのも、ことにボランティアガイドの力が入り過ぎて、小学生よろしく一時間もべったりくっついて行くので、自由に散策する時間が全く無かったからである。

 まあ人それぞれだが、私に限って言えば、ガイドは最初の15分位でポイントを話すだけにして欲しい。あとは分かり易い地図をもらうほうが、ずっと良いのではないかと感じた。いずれにせよ、午後10時過ぎに我が家に辿り着いたときは足がパンパンで疲労困憊状態。「あーあ疲れた、やはり家が一番だね。」と我が家の良さを再認識することこそ、隠れた旅の目的なのかもしれない。
 

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2013年12月 6日 (金)

宮古・八重山9島めぐりの旅

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 夢のような美しい5日間があっという間に終わり、残念ながらまた普通の日常生活が復活してしまった。行くまではそわそわしながらカレンダーをめくっているのだが、行ってしまえばいともあっけなく、しばらくの間はうつろになった心だけが非日常をさまよい続ける。旅とはそんなものなのかもしれない。

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     宮古 ドイツ文化村

 「八重山」とは八重山方言では「やいま」、沖縄方言では「えーま」と発音されるそうだ。八重山と言ってもそうした名称の山があるわけではない。
 その名称の由来には諸説がある。1719年刊行の『中山伝信録』には、「八重山、一名北木山、土名彜師加紀、又名爺馬」との記載がある。このうち、「彜師加紀」は「いしかき」、「爺馬」は「やま」と読むとされる。

 この記載では、現在の石垣島と八重山列島とが必ずしも区別されていないが、「八重山」は「爺馬」=「やま」への当て字であると考えられている。石垣島・竹富島・小浜島・黒島・新城島・西表島・鳩間島・波照間島の有人9島を遠方から眺めると八重に連なって見えるとの伝承より名付けられたとされているようである。

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 さて堅苦しいうんちくはこのくらいにして、今回のツアーで回った島々を羅列すると、宮古島・池間島・来間島・伊良部島・下地島・石垣島・西表島・由布島・竹富島の9島となる。そのうち宮古島・池間島・来間島・下地島には、それぞれ長い橋がかかっているのでバスで回ったのだが、伊良部島はまだ橋が工事中であり、フェリーでバスごと渡ることになった。もし工事中の伊良部大橋が完成すれば全長3,540mとなり、通行料金無料の橋としては日本最長となるようである。

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 宮古島周辺の島で行かなかったのは大神島だけである。この島は人口26人、周囲2.75kmほどの小島で、交通機関や宿泊施設はない上、キャンプも不可となっているらしい。また、秘祭「祖神祭」は、島外の人は見ることが許されておらず、海賊の財宝が隠されているという噂もある。さらには約40年ほど前、大神島一周道路の建設が行われた際、ブルドーザー等の重機が故障したり工事関係者や島民らが次々と原因不明の病気にかかる等の異変が続いたため工事が中止となったと言われている。とにかくミステリアスな島なのだ。

 さて宮古島とその周辺の島々には山がない。従って川もなければ森林もない。目にするのはサトウキビ畑ばかりである。また珊瑚からなる弱アルカリ性の土壌のため、ハブも生息していないという。そうした意味では安心できる島なのである。

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    アラマンダの客室からの風景

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 宮古島周辺ではコバルト色の海と純白の砂浜を堪能し、NHK朝ドラ『純と愛』のロケ地の場所も確認した。しかし何と言っても宮古島での目玉は、最上級Sランクホテルである『ジギラベイサイドスイート アラマンダ』でのゆったり連泊であろう。

 まさに紺碧の海を望む丘に佇むリゾートホテルである。プールとテラスの真ん前にウミガメが泳ぐ人口運河を配し、60㎡以上ある落ち着いたアジアンテイスト仕立ての贅沢なスイートルームが、心にゆるやかな時間とやすらぎを与えてくれた。そしてディナーは、焼肉・中華・イタリアン・和食など、各人が好みのレストランを選択し、ホテルからシャトルバスを使って外食に行く仕掛けになっているのである。

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      宮古牛の焼肉と魚介類

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 さて3日目からは宮古空港より航空機に乗り、今度は石垣島へと向かった。島めぐりの拠点である石垣島での宿泊も、やはり最上級Sランクホテルであり、石垣ブルーに包まれ優雅な白亜の帆船をイメージした『ANAインターコンチネンタル石垣リゾート』だ。当然ここも、ゆったり連泊であることは言うまでもない。

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 石垣島を拠点とした観光は、石垣港から高速に乗って行く離島めぐりだ。石垣島の周辺には8つの島があるが、今回は西表島・由布島・竹富島の3島が目標である。

 西表島には特別天然記念物として保護されている『イリオモテヤマネコ』が生息しているが、その数は年々減少して現在生息数は100頭以下と推測され、絶滅の危機が高まっている。道路のあちこちに「ヤマネコに注意!」の標識が立っているのだが、残念ながら夜間に山から海辺へ移動するヤマネコが、車にはねられる事態が増加しているらしい。

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 西表島の東部500mの海上に浮かぶ周囲2㎞・人口7人の小さな島が由布島である。西表島との間は浅瀬になっており、干潮時には徒歩や水牛車にのって渡ることができる。かつては集落があったのだが 昭和44年の台風により島全体が浸水する被害が生じたのを契機に、対岸の西表島に美原集落をつくり移転したため、現在は島全体が植物園になっている。

 この島に水牛で渡り、植物園や水牛車などを見学するのが一番の観光コースだと言う。我々のツアーは全員で16名、添乗員と運転人を入れるとギリギリ18名の最大乗員数である。途中疲れたのか、何度も立ち止まってしまう水牛に鞭を入れる運転人。歩いたほうがよほど速いのだが、そうもゆかない、なんだか水牛が可愛そうになってしまった。

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 このあとレストランでランチを食べた後、バスで再び西表島の大原港まで戻った。次は私が一番楽しみにしているマングローブのジャングルクルーズである。窓ガラスのない小さな遊覧船で、マングローブが密集する仲間川をクルージングしてゆくのだが、なんと船長はさっきまでバスを運転していた運転手ではないか。彼は水牛以外なら何でも運転できるらしい。ちょっとピエール瀧似でおしゃべりも楽しいし、何でも器用にこなすので、まるで零細企業の社長さんのようでもある。

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 広大な河口の仲間川には海水が入り込み、かなり上流までマングローブの林が続いている。これは日本最大だというが、その神秘的な眺望は、まるでアマゾン川の奥地を連想させられる。アマゾンと異なるのは、ワニとピラニアがいないということだけであろうか。

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     サキシマスオウノキ

 まだ時間が早く潮が満ちていないため、上流のほうはかなり浅瀬になっていて、船が座礁しそうになるのだが、船長の見事な舵裁きでなんとか目的地の船着場までたどり着くことが出来た。そこで上陸して木道を進んでゆくと、樹齢400年と言われる日本最大のサキシマスオウノキの巨大な老木が姿を見せてくれたではないか。まるで太古からの生命が息づいているような、神秘的な雰囲気に支配され、一瞬現実の世界から隔離されてしまうことだろう。

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 最終日はまた高速船で、石垣島から一番近い竹富島へ向かう。ここには星砂が獲れるカイジ浜がある。砂浜に軽く手を乗せて、付いてきた砂をよくみると、なんと星の形をしたものがいくつか混じっているではないか。星砂とは原生生物である有孔虫の殻であり、サンゴ礁が広がる地域に分布しており、西表島の星砂の浜や、ここ竹富島の太陽の砂などが有名である。

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 この竹富島のもうひとつの観光スポットは、沖縄の原風景と言える赤瓦屋根の街並みである。この中を水牛車でゆっくりと練り歩くのだ。ここは町中なので、由布島の水牛のように糞尿を垂れ流しにするわけにはゆかない。それで運転人は水牛が糞尿を催すと、それを慣れた手つきでバケツに受けるのである。そして臭い消しを撒いて行くのである。

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 また水牛のほうも由布島のようにただ真っ直ぐに歩くだけではなく、狭い路地を水牛車がぶつからないように回ってゆくのだ。日ごろの訓練の賜物だろうが、まさに神業である。いずれにせよ、人・牛ともに由布島よりずっと難しいことは間違いないね。

 
 帰りは石垣島から羽田までの直行便だが、そのまえに最後のひと仕事。石垣島の川平湾に立ち寄って、グラスボートで海底の珊瑚礁を船底からウォッチングするのだ。緑色の珊瑚を派手な色をした魚たちがとりまく。にかく綺麗である、美しい天然の水中都市のようだ。ツアーのラストを飾るに相応しい演出である。さらば白い珊瑚の砂浜、そしてコバルト色の空と紺碧に輝く真っ青な海たちよ。

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 こうして全日程を消化したわけであるが、今回のツアーは飛行機の出発時間からゆったりで始まり、少人数なのでバスもゆったり、ホテル出発時間も平均10時とゆったり、お土産屋めぐりもほとんどなく、食事もそれなりに豪華と良いことずくめだった。当然ツアー費用は高目なのだが、ちっとも高いという感じがしなかった。もう激安ツアーはやめて、これからはこうしたゆったりツアーだけに絞りたいね。それにしても、よく食べ、よく飲み、よく遊んだお蔭で、2キロも太ってしまったことだけが口惜しい。

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2013年11月 5日 (火)

白川郷から香嵐渓への旅

 飛騨高山を訪れるのは、13年振りである。前に来たときは自家用車だったが、今回はツアーである。もう松本から細い山道と古いトンネルを幾つも越えて、安房峠トンネルまで運転する気力がないからである。今回の旅の目的は、前回台風によるがけ崩れで行けなかった『白川郷』を訪れることである。だがツアーのため途中の飛騨高山での宿泊となったのだ。

 高山の陣屋や古い町並みや屋台会館などは、前回じっくりと回ったので、今回高山は余計な観光地であった。それでも2時間以上の時間を潰さなくてはならないので、以前回った古い町並だけをゆっくりと回ってみた。ことに代わり映えはしないのだが、造り酒屋で利き酒を飲んだり、飛騨牛コロッケやみたらし団子を食べながら、入りたくもないお土産屋を冷やかしたりしながら時間を潰すことになった。

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 翌朝は待望の『白川郷』行きだが、3年前に高山から高速道路が開通していたのには驚いた。もし13年前にこの高速道路が開通していたら、台風で道が閉鎖ということも無く、きっと今回の旅も無かっただろうな等と想いを巡らせているうちに、あっという間にバスは白川郷に到着してしまった。なるほど便利になったものである。

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 白川郷とは、岐阜県内の庄川流域にある茅葺屋根を施した合掌造りの集落の呼称である。その独特の景観をなす集落が評価され、重要伝統的建造物群保存地区として選定されたあと、1995年には五箇山と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産に登録されている。
 ただ想像していたよりは狭い地域で、合掌造りの建物の中で、県の重要文化財に指定されているのは9棟だけである。見所は、和田家住宅( 国の重要文化財 )、明善寺 、明善寺郷土館、長瀬家住宅、神田家住宅、焔仁美術館、じ・ば工房、どぶろく祭りの館などである。実際に住民が住んでいる建物が多く、将来子孫たちが住み続けてくれるかどうかが不安視されているという。

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 そのあと香嵐渓へと回った訳だが、ここは愛知県豊田市にあり、従来ならとてもじゃないが白川郷と一緒にツアーを組める場所ではなかったのだが、先述の新高速道路の開通によって可能になった訳である。
 また香嵐渓とは、矢作川支流の巴川がつくる渓谷で愛知高原国定公園の一角に当たるのだが、東海一と言われる紅葉の素晴らしさで、全国的な紅葉人気スポットとなっている。

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 その紅葉の美しさは嘘ではなかったが、あいにく土砂降りとなり、雨合羽を着て傘を差しながら、ぐちゃぐちゃになった足元の悪い道を歩くハメになってしまったのが残念であった。もし晴れていれば三倍以上楽しめたはずである。ところがこうした状況にも拘わらず、渓谷沿いの道は人・人・人の波で満杯だ。そして夕刻になってもライトアップを求める人足が耐えない。

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 それでも平日なので、休日に比べればずっと空いているのだという。とにかく驚き桃の木の人気スポットなのである。見所は待月橋周辺の紅葉と、香積寺、三州足助屋敷、飯盛城址などである。
 それにしても、二日目は大雨模様が続き、靴の中までびしょ濡れになる始末。ホテルもSクラスだったし、決して悪いツアーではなかったのだが、やはり旅は健康と気候に恵まれなくては満足できないね。

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2012年12月 3日 (月)

天橋立と山陰の旅

 若狭湾の奥の院にある宮津湾と阿蘇海を隔てる『天橋立』。ここが京都だとは誰もが信じられないだろう。古びたケーブルカーでゆっくりと登った傘松公園展望台から望む天橋立は実に美しい。さらに『股のぞき』で見るとまさに天に通ずる橋のようであった。

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   小さな遊覧船で伊根湾を一周し、まるで海に浮かんでいるかのような『伊根の舟屋』を眺める。ここは山が海岸線ギリギリに迫っているため、狭いスペースを最大限利用しようと、1階は船揚げ場、2階は2次的な生活の場となっている家々である。ここには昔からの、伊根の人々の生活の知恵が生きているのだ。しかし台風で流されないのだろうかと心配になる。

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 海ネコやトンビ、カモメたちが騒がしく飛び回っている。海ネコの幼鳥たちはカッパエビセンが大好きらしい。遊覧船のあとをどこまでも追い掛けてくる。エビセンを放り投げると、上手に口にくわえて空中を舞い続けて行く。また海に落ちたエビセンを追って、数羽の海ネコが波の中に飛び込んで行く。彼等は魚よりエビセンのほうが好きになってしまったのだろうか。

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 や・ま・か・げ(山陰)と書いて、さ・ん・い・んと読む。まさに山また山の連続で、沢山のトンネルをくぐって行く。山陰は淋しかりけり。地元の人々の姿がほとんど見当たらないのだ。
 晴れていたと思ったら、突然砂利のような雹が降ってきた。いくら山陰の天気が変り易いと言っても、これは異常気象かもしれない。雹が止むと、今度は猛烈な勢いで突風が吹きまくってくる。手にしたソフトクリームの先っぽが吹っ飛んでしまった。
 黄金色に輝く砂丘を越えると、眼前に白いしぶきをあげる日本海の荒波が吼えてくる。海は荒波、遥か向こうは「竹島」かいな・・・。

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 鳥取砂丘を後にして、どじょうすくいの島根県安来市に入る。ここから庭園の美しさで世界的に有名になった『足立美術館』へ向かった。
 ここの主な展示品は、横山大観などの日本画と北大路魯山人、河井寛次郎の陶芸などである。しかし何と言っても、米国の日本庭園専門雑誌の日本庭園ランキングで、10年連続庭園日本一に選出されている美しい庭園に魅了された。時折館内の窓から眺める庭園は、まるで額に納まった絵画のようである。とにかくその風景と演出の素晴らしきこと・・・。それにしてもこれは維持管理費が膨大になるだろうと、思わず心配になってしまった。

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 縁結びで有名な出雲大社。あの大きなしめ縄で縁を結ぶのだろうか。ここは創建以来、天照大神の子の天穂日命を祖とする出雲国造家が祭祀を担ってきた。また出雲は日本神話発祥の地でもある。庭園の中央に飾られている大国主大神と勾玉の像は豪快だ。なんと製作費が一億円かかったという。やっと晴れたと思ったら、また雨が降り始めてきた。どうにも今回は困った天候に悩まされ続けているな・・・。

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 宍道湖を左手に見ながら山陰自動車道を走り、雪景色の米子自動車道を通り抜け、岡山自動車道を通って倉敷へと向かうが、いい加減バスに乗り飽きてきた。だが倉敷の美観地区を自由散策して心が穏やかになってきた。そしてラストを飾ったのが、鷲羽山から夕日に染まる瀬戸大橋を望む絶景の眺望であった。これでやっと長時間揺られ続けたバス旅の疲れが抜けたような気がしたものである。そして夕闇の中を、またバスに揺られて、岡山空港へとラストスパートが始まった。

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2012年11月 4日 (日)

天草・雲仙・平戸への旅

 九州を訪れたのは、実に15年振りである。前回は天候に恵まれず、霧で何も見えなかった『草千里』や傘を片手に回った『高千穂峡』という苦い記憶だけしか残っていない。幸い今回は晴れ時々曇りという、まずまずの天候でホット胸をなでおろす。まあ旅行の良し悪しなんて、その日の体調と天候で決まるようなものだからね。

 前回は九州の東側を回ったのだが、今回は正反対の西側巡り4日間の旅である。ゆったり出発のため、初日は阿蘇にある内牧温泉に泊まっただけであるが、翌日は熊本駅から三角駅までの約40分間、貸切特急『A列車』に乗車し、ジャズの流れる中でカクテルを飲みながら、ゆったりとした気分を味わうことが出来た。ちなみにA列車のAはアダルトのAであり、豪華な大人の列車という意味だそうである。

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 このあと天草五橋を渡って、昼食を摂った後に天草湾クルージングを楽しむ訳であるが、どこもかしこも天草四郎の像ばかりが目につく。一番大きいのが、あるお土産屋さんの駐車場脇に建てられた像で、建設費に一千万円かかったと言うのだが、その像が評判になり、とっくの昔に建設費は回収したらしい。なかなか商売上手なお土産屋だよな。それでこの像は金太りしたのかな。

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 その日は雲仙に泊まったのだが、旅館はBクラス以下だったものの、白濁の温泉がとても素晴らしく冷え切った心と身体を温めることが出来た。また夕食前に硫黄の匂いと、湯気のたちこもる『雲仙地獄』を一回りしてみた。ここには天然記念物に指定されたシロドウダンの群落もあり、キリシタン殉教の舞台ともなったところで、約30種類の地獄が点在している。また昭和29年に大ヒットした映画『君の名は』のロケ地でもある。そしてそのヒロイン真知子役の岸惠子が手を付いた岩だという『真知子岩』がおばさんたちの人気を煽ったともいう。

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 さて翌日は、1990年からなんと約5年間も噴火し続けたという雲仙普賢岳の近くまで行き、目前でその荒涼とした勇姿を眺めたが、いまだに火口から中央にかけての溶岩流痕が痛々しく、当時恐怖におののいた人々の姿が見えてくるようであった。幸い市長の好判断で、市民たちは事前に撤去していたため住民の死亡者はいなかったらしいが、消防団員や報道関係者ら43名の人々の犠牲は防ぎ切れなかったという。私は目前の普賢岳を見上げながら、心の中で43名の方々の冥福を祈った。

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 そして今回の旅のハイライトともいえる『九十九島クルージング』へと向かう。そして松浦港から海賊船のような観光船に乗り、約40分程度の海遊がはじまった。九十九島と言っても、島の数は208もあるらしい。またその中の4島には人が住んでいるという。船に乗って、輝く太陽と潮風を浴びながら沢山の島を巡っていると、なんだか仙台の松島を思い出してしまった。どちらが美しいかは、人それぞれだと思うが、島の数では松島のほうに軍配があがるようである。

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 今日の泊まりは平戸温泉なのだが、ここでまたまた松浦駅から、松浦鉄道に乗って、たびら平戸口駅まで約25分のローカル線の旅を楽しむ。今度は昨日乗ったA列車と違って、地元の人が利用している普通の電車である。だがこれもなかなか風情があって良かったね。

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 平戸で『ザビエル記念聖堂』をみたり、わざわざ生月島まで渡って『塩俵の断崖』なども巡った。だがせっかく平戸まで来て、つい最近上映された高倉健主演の『あなたへ』のロケ地だった平戸・薄香港に行けなかったのが残念である。そこに行くには道が狭くて観光バスが入れないというのだ。そうしたところがツアー旅行の欠点かもしれないな。などと考えているうちに、あっという間に四日間の九州旅行も終わりを告げてしまった。今回いけなかったところも含めて、また是非九州を訪れたいものである。

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2012年7月13日 (金)

温泉宿の選択条件

Roten 1.まず一軒宿であること
2.宿の建物と周囲の自然がマッチしていて趣があり、古くても汚くないこと。
3.食事がおいしくて、食材に地のものを使用していること。
4.温泉の泉質にはこだわりませんが、風情のある露天風呂があること。本来は源泉かけ流しがいいのですが、循環主流になっている現代では、そうそう我がままを言えません。せいぜい出来れば~程度で我慢しています。

この4点は厳しくチェックしています
あと部屋食は部屋に臭いが残るので嫌ですね。また部屋に閉じこもっているよりは、宿の食事処まで散策したり、他のお客さんの姿を観るのも、変化がありほっとするような気分になれていいものです。
そこで僕は、いつも宿を予約するときに、出来ればタ食は『食事処でお願いします』と頼んでいるのです。

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