カテゴリー「旅行・地域」の記事

2009年8月22日 (土)

蓼科紀行

 お盆突入後、最初の日曜日。しかも高速道路が1000円均一になって、初めてのお盆である。どう考えても大渋滞は避けられないだろう。
 そう考えて未明の四時に起床。我が家を出発したのは午後5時頃である。とろとろと午前9時頃に家を出ていた、いつもの旅行とは大違いだ。珍しく今回だけは、気合が入っているようだ。
 お陰様で、中央高速道では全く渋滞に遭遇せず、諏訪ICに到着したのは午前8時前であった。いつもならまだ寝ている時間。これでゆったりと観光が出来るね。早出大正解だが少々眠けが残る。
 諏訪ICを降りてビーナスラインを走る。途中、そば屋が連立する通称『そば街道』を横目に、さらに北上してゆく。数年前に何度か訪れたバラクライングリシュガーデン、蓼科湖、滝の湯、ビラタス蓼科ロープウェイが懐かしい。

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 この間おおむね1時間。第1目的地の白樺高原に到着。まずゴンドラリフトに乗って蓼科山中腹にある『御泉水自然園』に向かった。
 ここは約300種類の高山植物と、50種類の野鳥たちの宝庫だという。整備された全長10kmの湿原を、のんびりと散策する。美大生達の写生姿が印象的だ。鳥たちの鳴き声を聞きながらの森林浴、きっと誰でも心が癒されることだろう。

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 健脚ならば、この先の『蓼仙(りょうせん)の滝』まで歩いてみたい。なかなか素晴しい処である。ゴンドラリフトと入園券のセットで1000円と、リーズナブルな価格も気に入った。
 そしてゴンドラリフト横の見晴らし台からは、北アルプスが一望出来、眼下の女神湖がキラキラ光り輝いて見える。帰路のゴンドラリフトを降りると、すぐ目の前に『蓼科牧場』があり、牛や羊が放牧されている。ここで羊たちと触れあって、童心に返って遊ぶのも楽しいが、大量に散在する羊のウンチには気をつけよう。

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 そのあと売店で、牧場ミルクソフトクリームを食べたが、これがさっぱりしていて実に美味であった。思わず清里高原・清泉寮のソフトクリ一ムを思い出してしまった。
 さて牧場をあとにして、女神湖に車を回す。名前通り美しい湖だ。湖の周囲を大学のマラソン部の男女が走っている。湖の上では水上自転車やスワンちゃんが浮かぶ。まさに夏休み真っ盛りだね。

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 白樺湖、車山高原と連続してドライブするのだが、このあたりでやっと遅めのランチタイム。早起きは三文の得というが、実に1日が長く得をした気分であった。車山高原のリフトにも乗りたかったが、天侯が悪くなってきたのと料金が高いので、次回に譲ることにした。
 それで蓼科湖まで下り、ボートに乗ったり引き馬で揺られたりしているうちにタ方になってしまった。今夜の宿は、蓼科湖畔に佇むアートランドホテル蓼科なので、ゆったりと余裕を持ってチェックイン出来た。

 ホテルの裏庭には大きなプールもあるのだが、この時間からでは涼し過ぎて無理である。それでタ食までの間に、さらに裏手にある「芸術の森彫刻公園」を散策することにした。箱根にある「彫刻の森美術館」を思わせる美しい庭園だが、宿泊者には無料開放しているのが嬉しいね。

 ランチが遅かったこともあり、タ食時間はかなり繰延べた。お陰でまだまだ時間があるので、風呂に入る前に卓球をすることにする。ホテルで温泉卓球が出来るとは思わなかった。しかも1時間は無料である。
 何十年振りかの下手クソピンポンで、球はあっちへこっちへ。お陰で汗で下着はビッショリだ。僅か30分程度のお遊びだったが、とにかく良い運動になったね。
 汗も乾かないうちに、そのまま温泉にドボン。内湯はやや狭めだが、東屋風の露天が気持ち良いし、ホテルの温泉としてはまあまあだろう。

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 さて期待のディナーだが、懐石料理に比べれば品数はやや少ないものの、一品一品が充実していてボリュームがあるので不満はない。ただメインディシュの牛ヒィレ肉が、少しくどくなって一切れ残してしまった。ごめんなさい…。でも締めくくりのデザートは別腹で、ハーブの香りのするシャーべットとあずきの甘さがほどよくブレンドされて夢見心地の美味しさ。
 翌日はあいにくの雨、朝食のバイキングをたらふく食べた後、チェックアウトぎリぎりの11時まで、ホテルの中でゆっくりくつろぐことにした。そのあと、併設されている「マリー・ロランサン美術館」で、パステルカラーの幻想的な作品を鑑賞する。ここも宿泊者は無料というありがたさである。

 雨がなかなかやまないので、昨日ビーナスライン走行中に横目で見てきた「そば街道」で、信州そばでも食べて帰路に着こうと思ったのだが、まだバイキングの満腹感が残っている。それで以前に一度訪れた乙女滝に立ち寄ることにした。

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 ここはその昔、舟木一夫主演の『高原のお嬢さん』という映画の撮影場所だったらしい。名前の通り、とてもロマンチックな雰囲気の美しい滝である。何度見てもうっとりしてしまうのだ。
 いよいよ最後の仕上げは、お約束の信州そばである。地元の人にお勧めの店を紹介してもらい、「そば街道」のはずれにある『本格石臼挽手打ちそば 登美』という店に入った。さすがに有名店らしく、行列が出来ていたが、すでに時間が遅かったせいか、食べ終った人が続々と店からはき出され、30分も待たずにすぐに順番が巡ってきた。

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 店内は個室も多く、かなり落ちついた雰囲気である。以外にもそれほど待たされずに注文したいろが運ばれてきた。見た目も美しいが、こしがあって旨いそばである。また鴨肉の焼き加減にしろ、量にしろ十分に満足出来る内容だ。いつも旅先のそば屋はハズレが多いが、珍しく大当たりである。やはり地元の人に聞くのが一番だね。
 満足感と満服感を同時に味わい、これで今年の蓼科紀行はオシマイとなる。あとは家に帰るだけ。そして車はゆったりと、諏訪インターへ向かって走り出した。

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2009年8月14日 (金)

山梨への小旅行 

 山梨へ来るのは何度目だろうか…。八王子インターが近いこともあり、車のアクセスが便利なので、日帰り・宿泊併せて10回は超えているはずである。
 山梨といえば、まず思い起こすのは『ぶどう狩り』『武田信玄』だろう。だがその他にも、富士山や富士五湖、昇仙峡に石和温泉と、意外に観どころは豊富である。
 今回はなるべくまだ行ったことのない場所ということで、『山梨県立美術館』と『フルーツパーク』に行くことにした。

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 『山梨県立美術館』では、常にミレーの作品が展示されており、本物の「落ち穂拾い」や「種をまく人」を見たときには、思わず感動の声を挙げてしまった。縁に囲まれたゆったりとした敷地に、文学館も並立しているし、なかなか贅沢で素晴らしい施設である。

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 さて、フルーツの山梨で、フルーツ狩りをしない訳にはゆかない。終了間近の「いちご狩り」を、かろうじて体験することが出来た。季節的に仕方ないのかもしれないが、全体的に小ぶりで、甘味も今ひとつだったな…。

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 宿泊はフルーツパークの一番奥にそびえる「フルーツパーク富士屋ホテル」を選んだ。このホテルは、なかなかおしゃれな建物で、部屋から山梨の街並や富士山がよく見える。また夜のとばりが降りると、宝石箱をひっくり返したような、美しい夜景にうっとりしてしまうのだ。

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  そしてディナーは、流石に富士屋ホテル!。当然のように美味で盛り付けも華麗な料理が並ぶ。さらにホテルでありながら、風呂は温泉であり、遠くの街灯りを見ながら、ぼんやりと入る露天風呂も風情があった。

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 さて翌日は、あの有名な昇仙峡に立寄ることにした。ここに来るのは二度目であるが、前回はロープウエイに乗りそびれたので、早速ロープウエイに乗ってみた。山頂から眺める日本の高峰べスト1、2、4が連なるパノラマは、まさに絶景かな、絶景かな。

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 ロープウエイを降りたあとは、お約束の昇仙峡遊歩道・散策コースを歩いた。ここの風景は言わずもがな。とにかく奇岩と滝と渓流が見事な調和を奏でている。ただ出来ることなら、紅葉の季節に来たかったね。
 ラストは昇仙峡入口にある、名物のほうとうで締めくくり。ここの自家製味噌は、ほうとうにマッチして実に旨いのだ。

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2009年4月30日 (木)

北茨城への旅

 数年前にやはり北茨城にある、『山海館』という、TVで有名になった旅館に泊まったことがある。そこで観た「朝日の輝き」と、「あんこう鍋」の美味しさが忘れられず、また北茨城へ旅に出ることにした。同じ場所を歩くのも能がないので、今回は旅館も観光ポイントもガラリと変えてみた。

 まず旅館は、前回泊った『山海館』より少し北上した漁師町にある『まるみつ』を選んだ。ここは1万円を少し超える程度の宿泊費で、かなり豪華な料理が食べられるということで大人気の宿である。
 従っていつも満員であり、平日でも1ヵ月以上前に予約しなければ宿泊出来ない。ただ残念ながら、春先ということで「あんこう鍋」は終了となり、代わりに「あんこうのどぶ汁」がメインとなってしまった。

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 このどぶ汁だが、同じあんこうでもかなり鮮度が落ちるし、アラ身ばかりで今一つ食べ辛い。そのほかには、地魚の刺身や天ぷらなどが出て、こちらはほぼ期待通りで、量も味も十分に満足感を得られた。

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 周辺の観光ポイントとしては、まず『天心記念五浦美術館』がお勧めである。ここはその名の通り、地元出身の画家である岡倉天心の記念品や絵画が常設してあり、今回はさらに天心の精神を受け継いだ画家たちの『院展』が併設されていた。

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 この美術館は平成9年に設立された県立美術館であり、広大な敷地に立派で美しい建物が建っている。入場料も500円とその内容からみれば格安の感がある。

 もう一つ五浦にある『旧天心邸』を訪れるのもよいだろう。その広大な庭の海に面した突端にある『六角堂』も風情がある。その名の通り、六角形の小さな庵であり、四方八方から海が飛び込んでくるようだ。まさに絶景かな、絶景かな。天心はここで北茨城の海を描いたという。

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 そろそろ天心に飽きたら、海沿いの道を、少し北へ足を伸ばそう。僅か30分程度走ればいわき市小名浜港に入る。ここにある『アクアマリンふくしま』もかなり見応えがある。広大な敷地に、水族館・海洋博物館・科学館の三機能を併せ持った複合施設であり、隅から隅まで歩くと少し疲れてしまうだろう。

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 さてせっかく小名浜までやって来たのだから、ラストは魚料理で締めくくりたいよね。そこで地元の人から旨い店を聞いてみたところ、魚屋の二階にある『海鮮レストランさすいち』がお勧めだという。さっそく食ベてみたが、流石に嘘はなく、旨い・安いの二拍子が揃っている。ただかなり待たされることだけは覚悟しておこう。

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 こうして北茨城二度目の旅は終った。前回は電車だったので、観光スポット巡りが出来なかったが、今回は車なので、前回見落とした場所をフォロー出来たのが嬉しい。

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2008年11月 9日 (日)

西伊豆 土肥温泉

 約三年振りで西伊豆へ出掛けた。残念なことに大雨で、名物の夕陽を見ながらの入浴は叶わない。また前回の泊りは堂ヶ島温泉の『ホテル天遊』だったが、今回は趣向を変えて土肥の『明治館』という老舗旅館を選んだ。
 まず『玉しげ』という割烹料理店でランチを食ベることにした。ここのお勧めは、何と言っても鮮度のよい豊富な魚を盛り込んだ「海鮮丼」である。これで1570円だから、信じられないほどお買得な値段なのだ。

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 さて雨ということもあり、前回パスした『土肥金山めぐり』を敢行してみた。旧金山跡の「観光抗道」を探索するのだが、内部は思ったより長く続き、ところどころに当時の坑内夫たちの人形が配置されている。

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 この人形は蝋人形のように精密なうえ、首や手足が微妙に動くので不気味なのだ。とてもじゃないが、真夜中に一人でこの抗道を歩くのはご免蒙りたいね。抗道は天井がかなり低いので、身長の高い人は歩き辛いと思う。逆に言えば当時は、身長が170cmを超える人は余りいなかったのだろうと推測出来るよね。

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 長い抗道を抜けると、今度は金山関連の資料などが展示されている「黄金館」に続く。ここでは古文書や金山の村のミニチュアセットなどを観ることが出来る。面白いのは、数億円もする実物の金塊や千両箱などが展示されていて、手で触れられること。

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 もちろん盗難防止のため、金塊は防弾ガラスのケースの中に納められており、やっと片手が入る程度の穴が開いているだけなのだ。これだけ観て入館料が760円(ネット割引)だから、かなりリーズナブルな料金設定なのである。
 当日はこの金山だけ観てすぐに旅館にチェックインすることにした。といっとも既に午後4時を回っていたのだが…

 『明治館』はその名の通り、創業は明治37年だという。もちろん何度か建て直されているにものの、建物は少し古い印象がある。だが部屋は落ち着いた雰囲気で、かつ全室オーシャンビューなので、部屋からの眺望は素晴らしい。

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 この周辺は民宿が多いため、東伊豆に比ベると旅館全搬の宿泊料金が安いようである。そのせいもあり仕方がないのだが、従業員の数が極端に少ないところに、大番頭さんの苦労がにじみ出ていて、老舗の風格が余り感じられなかったのが残念。また料理は美味しいものの、品数が少ないところにも、苦しい台所事情を感じてしまった。ただ従業員1人1人のマナーは悪くはないので、良い旅館であることは確かである。

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 さて翌日は定番である恋人岬や堂ケ島遊覧を楽しんだのだが、前回の『堂ヶ島紀行』で詳しく紹介しているので、今回は省略することにした。
 帰りがけに「黄金崎」に立ち寄ったが、ここからの眺めは、まさに絶景かな…である。天候と時間の関係で、夕日に染まる海を観られなかったのだけが心残りだ。またいつか西伊豆を訪れた折りには、もう一度必ずここに立ち寄って、夕日に染まる海や富士山を拝みたいものである。

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 このあと、早めの帰途に着くのだが、遅いランチを食べるため、土肥金山駐車場入口にある『味蔵山』という磯料理店に入った。ここは土産物店内にあるので見逃がし易いが、かなり美味しくボリュームのある料理が出るので、いつも盛況なのである。
 前回は、ここが気に入って、二回も足を運んだものだ。そのとき1000円という脅威的な値段だった金目の煮付け定食を注文したが、今回は1600円に値上がりしていた。

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 ところが実際には、値上がりしたのではなく、塩辛や海草など20品以上のサラダ・デザートバーが付いていたのだ。また金目の煮付本体も、1000円のときよりずっと大きくなっている。これで満足度が更にヒートアップし、良い気分で帰路に着くことが出来たのだった。

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2008年6月22日 (日)

シニアのためのディズニーシー

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 ディズニーランドがお子様向けだとすれば、ディズニーシーのほうは大人向けと言ってもよいだろう。
 ランドはディズニーキャラクターの着ぐるみマスコットが、そこかしこにウロウロしているが、シーのほうでは余り見かけない。またアトラクシションも、遊園地的な乗り物よりも、船や列車などの現実的な乗り物に力を置いている気がする。
 それにかなり「ステージショー」が充実しているのだ。時間的には短いものの、3本も観れば1万円位の価値があるかもしれない。それに機械的なアトラクションと違い、生身のショーは迫力があっていいよね。大人がリピートしても、飽きないはずである。
 だからシニアは当然ランドではなく、シーを目指す。だからといって、孫連れで行くことを薦めている訳ではない。是非勇気を振るって、シニア同士達でチャレンジしてみようではないか。

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 さて嬉しいことに、ランドもシーも、シニアパスポートは、5100円と超破格の割引料金が適用される。通常料金が5800円、マジックキングダムでも5400円なのだから、その安さが判るというものだ。
 さてシニアにとって一番困るのは、どんなアトラクションが、どこの場所にあるのか、一体どんな内容なのかが、さっぱり判らない事である。ましてや、混雑していて1時間以上も並ぶのは、まっぴらごめんであろう。
 そうしたシニアのために、極力待ち時間が少なく、無駄に歩かず、満足出来るショーやアトラクションを、効率よく巡り歩く『シニア向けコース』を考えてみようか。

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 まずシニアはまっとうに会社に行く必要がないのだから、絶対平日に出かけようじゃないの。もちろん、GWや夏休み、年末年始などの連休は、もってのほかである。
 また働いているシニアも、どんどん有休をとりなさい。もし未だに「会社人間」から脱却出来ない輩は、そもそもディズニーリゾートなんぞに興味はないだろうから、ここでは無視することにしよう。

 次に日帰りはきついので、当日の夜は近くのホテルを予約しておこうね。電車で行く場合は、ディズニーのオフィシャルホテルであるベイエリアのホテルが便利である。
 JR舞浜駅前にある「ウェルカムセンター」で仮チェックインすれば、荷物をホテルまで運んでくれるし、入場制限のないパスポートも購入出来るから嬉しい。それにオフシーズンの平日なら、これらの豪華ホテルに、朝食付で1万円前後で泊まれるよ。

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 さていよいよ次は、シニア向けのショーやアトラクションの見所について紹介しよう。地域ごとに、危険なコースター系の乗り物や、お子様向けのアトラクションを避けてセレクトしてみた。

 まず出入口正面にある大きな港メディテレーニアンハーバーでは、船を使ったパレード風のショーや花火が行われるので、ネットなどであらかじめ開始時間を把握しておこう。
 港の右にある舟着き場から、ロストリバーデルタ行きの蒸気船(トランジットスチーマーライン)、向って左側の建物の裏手にあるベネツィアン・ゴンドラもお勧めだが、夜は超混雑することと、海上ショーの開催時にはストップしているので要注意。 

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 港から左手の方向へ行くとオールドアメリカンな街並が続き、正面には大きな汽船が見える。
 ここアメリカンウォーターフロントでは、収容人数1500人を誇る大型屋内劇場ブロードウェイ・ミュージックシアターでの『ビッグバンドビート』と呼ばれるジャズとタップダンスのショーが楽しい。またミッキー、ミニー、デイジー、マリーのキャラクターも出演するので、小さい子供でも楽しく観ることができる。そうした演出がディズニーの素晴らしいところだね。

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 パークを一周する蒸気船(トランジットスチーマーライン)に乗ったら、高架電車(エレクトリックレールウェイ)に乗ってポートディスカバリーへ行こう。足の悪い人は係員に頼ベばホームまでエレべーターを使えるよ。
 ポートディスカバリーでは『アクアトピア』という水上コーヒーカップがお勧めだ。余り待たずに楽しめるし、夜はロマンチックな照明に酔い知れることだろう。

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 またここポートディスカバリーの一番人気は、ストームライダー』という、嵐を擬似体験出来るアトラクションだ。前方のスクりーンを観ながら座席も揺れるという、ランドのスターツアーズとそっくりのアトラクションである。それほど怖くはないが、終盤にスプリンクラーで水をかけられることを覚悟しておこう。このアトラクションは、必ず大行列になるので、ファクトパスをとるか、夜9時ころに訪れるほうがよいだろう。

 ポートディスカバリーから、ロストリバーデルタまでは、歩いてもたいした距離ではない。次はロストリバーデルタの船着き場手前にあるハンガーステージで『ミスティックリズム』というショーをみよう。このショーこそ、シニアにとっては、ディズニーシー最大の見所となるので絶対に外さないこと。
 森の中に滝が流れ、動物や精霊たちが、空中パフォーマンスを含めて、縦横無尽に動き回る。劇団四季の『ライオンキング』や、シルク・ドゥ・ソレイユの『ドラリオン』を髣髴させられる神秘的な世界。照明も音楽もダンスも幻想的で、必ず心が癒されるはずである。このショーの間隔はかなり長いので、事前に開始時刻を必ず調べておこうね。

 さてこのショーが終ったら、次は橋を渡って林の続く道を通って『アラビアンコースト』に向かおう。途中、シーで一番人気のアトラクション、インディージョーンズ』がある。しかしここは何時間もの行列に耐えなくてはならないし、暗闇のコースターという創りで、シニアには少しきついのでパスしてしまおう。どうしても乗りたい、というシニアは、20分程度の待ち時間で済む夜9時以降に訪れたほうがよいだろう。

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 『アラビアンコースト』でのお勧めは、マジックランプシアター』かな。劇と3D映画をドッキングさせたアトラクションでユニバーサルスタジオの『ターミネーター』と似ているかもしれない。それほど面白くはないが、一度観ておいても損はしないだろう。

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 次は『アラビアンコースト』の向かい側にある『マーメードラグーン』へ行こう。ここはほとんどのアトラクションが地下にあるので、雨が降ってきたときは混雑するかもしれないね。
 この中は薄暗くて、かつボンヤリ灯る照明が幻想的なので、これまでのシーの印象とは、だいぶギャップを感じることだろう。さてここでの見所は、なんといっても『マーメードラグーンシアター』で、人魚姫と魚たちとのミュージカルが楽しい。そして彼等の空中パフォーマンスに大注目である。

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 マーメードラグーンを一周したら、ロストリバーデルタの船着き場まで歩いて、蒸気船に乗ってメディテレーニアンハーバーに戻ろう。これでミステリアスアイランドを除いて、ほぼ全地城を巡ってしまったことになる。
  ミステリアスアイランドは後回しにして、メディテレーニアンハーバー周辺にあるイタリアンレストランで、ピザをつまみにして生ビールなどを飲もうじゃないか。

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 あとは休憩しながら、残ったアトラクションやショーの優先順位をつけてみよう。観るべきポイントは既に書き尽くしたので、あとは各人の体力と趣味に合わせて、どうするかを決めて欲しい。

 最後におじさんが困ったのは、喫煙所が少なく、分かり難い場所に隠すように置いてあることだ。各テーマポートに1カ所はあるはずであるが、地図を見てもよく判らず、結局2ヵ所しか発見出来なかったな。
 あと海の近くで風が強いため、季節によっては、かなり寒い日もある。荷物にはなるが、リュックなどに折りたたみのウィンドブレーカーを忍ばせておくと良いかもしれない。ではシニア諸君、たまには青春時代に戻って、ディズニーシーを十二分に堪能してちょうだいね。

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2007年11月23日 (金)

奥秩父紅葉狩りの旅

 秩父方面へ来るのは数10年振りである。当時、年末年始を田舎で過ごそうと、秩父鉄道の終点からひとつ手前の白久という駅で降り、『鹿の湯』というランプの宿に泊った記憶がある。
 もうこの鹿の湯は廃湯になっているが、このあたりの地名を聞くだけで、懐かしさがこみあげてくる。今回は白久の手前の武州日野にある『白雲荘』という宿に泊ることにしたこの宿は部屋数が10室と小じんまりしているが、小綺麗で渋味の香る佇まいが嬉しい。

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 また小じんまりしているからこそ、料理も美味しいのだ。ぼたん鍋を期待したのだが、最近は鴨鍋に変更してしまったのが残念である。

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 部屋の造りは、それぞれ特長があり、何回来ても楽しめるようになっているそうだ。私の泊った部屋は和洋折衷で、吹き抜け天井仕様に古い家具がよく似合う。

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 また全室に露天風呂が付いているのだが、これが雰囲気抜群で、かなり豪華なのだ。庭を含めると、風呂場の広さは、居室以上なのだから贅沢だよね。
 これでほとんどの部屋の宿泊料が、2万円末満なので二度びっくり。出来れば連泊して、ゆったりと露天風呂で寛ぎたいところである。
 秩父の温泉は穴場かもしれない。ここ以外にも、秩父七湯といわれる温泉が点在し、『秘湯を守る会』に加入している宿も数軒ある。
 また秩父の夜祭り、長瀞、紅葉、きのこ狩りなどの見所・遊び所も多い。それで東京から近いうえに、小綺麗で雰囲気の良い格安料金の宿が多いから嬉しいのだ。
 なんだか宿の宣伝マンのようになってしまったので、話題を変えることにしよう。次は長瀞のラインの話である。

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 小さな木舟に乗客が20名。船頭が前後に1人ずつ乗って船を操る。前方で舵をとるのがべテランで、後方はガイド役を兼ねた新人という組合わせ。この組合わせは、1年間変らず続くという。だから息が合うのだろうか。
 船下りコースは二つに分かれる。上長瀞から長瀞までのAコースと長瀞から終点野上までのBコースがある。それぞれ約3Kmの行程で、通しのCコースというのもありだ。

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 長瀞の語源は、長くトロトロとした流れが続くところからきているという。だから流れはゆったりとしていて優雅である。だが水量が増えると、一部の場所が急流となり水しぶきがかかるという。
 私が乗ったBコースでは、ギリギリ少な目の水量のため、船はそれこそトロトロで、恐怖感は全く湧かなかった。それにしても舟下りをしながらの、奇岩と紅葉見物は楽しいよね。
 船は川の流れに乗って進むだけなので、上流には漕ぎ戻すことが出来ない。それで人間はマイクロバスに乗り、船は数隻まとめてトラックで運ぶのだ。クレーンで船を吊り上げて、
トラックに載せている様子を観れば、あっと驚くため五郎であろう。

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 これで船賃は、AコースもBコースも約1500円。高いか安いかは、その人の価値観によるが、次はAコースを下ってみたいね。
 さて昼食どきは、ソバ屋に行列が出来る。秩父のソバはこしがあってなかなか旨い。だが歯ごたえのある「みそ田楽」はもっと美味しかったな。
 次は
紅葉の名所中津峡。黄色・赤・オレンヂに染まった渓流沿いをゆっくりとドライブするのも楽しいし、目の保養になる。行けども行けども景観が続くので、かなり奥地まで走り込んでしまった。
 するとだんだん紅葉も少なくなり道も狭くなってくる。そのうえ道路が半分陥没しているではないか。ここでこの先を進むのを諦めて、来た道をそのまま戻ることにした。

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 トンネルを越えたところに、行きに観た茶店があったので、そこでしし鍋を食って一服つける。おっとその時、草むらから大きな猪が出現!

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 と思ったら、なあ~んだ剥製じゃないか。それにしても驚かせるなってば。
 さて次は三峰神社へ行こうと、ロープウェイ乗り場に行ったら、ただいま運行休止中だという。この絶好の行楽季節に休止とは不届きな野郎だ。
 あとで判ったのだが、ロープウェイは休止ではなく、廃止になったのだった。その理由は、古くなったロープウェイの支柱が金属疲労を起こしていて、その補修に約10億円かかるからだという。
 実は山頂迄の道路が開通してから、ロープウェイの利用者がピーク時の約20%程度に激減し、補修したところでその費用を回収する見込が立たないらしい。無理にその費用を捻出すると、運営母体の秩父鉄道の存続まで危ぶまれるというのだ。
 そんなわけでロープウェイには乗れずじまい。それで山道をぐるりと回わり、車1台しか通れない小さなトンネルと秩父ダムの上を通って三峰山頂へ向かった。
 ダムを抜けると、急に道幅が広く綺麗に舗装された道路が続く。それに山頂には、りっぱな駐車場が作られているではないか。
 ただこんな山奥で駐車料金500円は少し高いかな。しかし先程の新しい道路の通行料だと思えばこんなものかもしれないね。
 三峰神社に行くには、さらにここから約15分山道を歩かなくてはならない。それにしても、よくこんなところに神社を建てたものだと感心してしまう。

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 とにかく立派な神社だった。最近建て替えた本堂も凄いが、日本武尊の石像も立派なものだ。なぜかその脇に極真空手の故大山倍達総裁の石碑が建っていた。

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 極真空手がこの神社の有力スポンサーなのだろうか。いずれにしても大枚を叩いてくれるスポンサーがいなければ、こんな立派な神社は建たないはずである。
 帰りは道の駅に立ち寄って、地元の野菜やそばなどを買った。その入口に、「最近山合いに熊が出没するので注意!」という立て看板を見つけてどきっとしたねえ~。
 いつの間にか薄暗くなってしまい、走ったことのない正丸トンネルを越える勇気がない。しかたなく大渋滞の秩父市内を抜けて、行きに降りた花園インターに向かった。

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2007年9月29日 (土)

姫川温泉 国富翠泉閣

 東京からは、中央高速から長野道の豊科インターを降りて、国道147号を糸魚川方面に約80分下った山の中にある一軒宿であります。
 またローカル線の宿を楽しみたい人なら、大糸線平岩駅からも徒歩約10分位で行けます。
 この宿は、ちょうど姫川と大糸線に挟まれてひっそりと建っていますが、過去に台風で宿の一部が流されて、平成7年頃全面リニューアルしたと聞きました。

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 そのため館内は非常に綺麗で、近代的な設備となり、整理整頓も行き届いているので、女性客に好評です。また部屋から観る山々と大糸線と、この旅館とを組合せた眺望が、なぜか、ピタりとハマっていました。
 風呂は、男女それぞれガラス張りの大きな内湯と、姫川の大赤石を積み重ねた古風な露天風呂があり、ともに源泉かけ流しの豊かな湯量を誇っていました。

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 泉質はナトリウム系無色無臭ですが、湯底の石のせいか、薄緑色のようにも見えました。
 夏の露天風呂は、大きなアブが多いため、風呂全体をネットで覆っているので、趣が薄れるのが残念です。しかしかくいう私めも、ネットを潜って入ってきたアブに、首の後ろ側をしこたま刺されて、2週間以上真っ赤に腫れあがってしまったので、くれぐれもご注意ください。
 さてお風呂のお話しですが、ここは本館と風呂場がやや離れており、渡り廊下を通って風呂に行くのですが、これもなかなか風情があって楽しいものです。(この渡り廊下は屋根付、囲い付なのでアブの心配はありません)
 また廊下の途中には、無料マッサージ機や、姫川の冷水サービス、喫煙所などが設置されています。

 更に脱衣室もゆったりとしていて、貴重品入れも完備されていて、文句のつけようがありません。
 それから、渡り廊下の中央あたりに新しい建物を増設中で、宿の人に尋ねたら、貸切風呂が3つ出来るようです。(現在は完成しています)
 さて長々とお風呂の話をしましたが、何といってもこの宿の一番の自慢は、糸魚川の魚と近くの山で取れる山の幸等の豊富な食材を使った懐石料理でしょう。
 またここの料理は、2重3重に丁寧に味付を重ねてあるので、どんなものを食べてもイヤ味がなく、上質なフランス料理を食ベているような気がしました。

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 最後にもう一度誉めたいのは、従業員のしつけが大変良かったということです。いつも明かるく、礼儀正しく、キビキビとした若い女性が多く、とても気分が良くなりました。
 旅行の目的は、金と時間を使って『癒し』を手に入れることですから、当然旅館のほうも、客のニーズに沿って、『ロケーション、設備、温泉、食事、サービス』を充実させなくてはなりません。
 それらの条件をほとんどクリアしているのが、この姫川温泉国富翠泉閣でした。

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2007年8月12日 (日)

下部温泉

 河口湖インターから本栖湖方面に走ってゆくと、青木ヶ原樹海が広がってくるが、その手前に『鳴沢氷穴』がある。このあたりには洞窟が多く、いずれも富士山噴火による副産物だという。

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 鳴沢氷穴は全長約150mの洞窟だが、洞窟の中はつららが床に繋がって氷柱になり、常に零度以下の状態だという。狭くてアップダウンが激しく、天井が1m以下の場所もある。下手をするとこけたり、頭をぶつけたりするので、手すりにしがみつきながら腰を落して蟹の横這い状態で進んだ。お陰で翌日は太股が痛くて痛くて参ったね。
 さて洞窟探検を終えて、次は本栖湖に向かった。この湖は山中湖や河口湖のような賑わいはないが、のどかでゆったりとした包容力がある。しかもコバルトブルーにきらめく透明な水面が神秘的で美しい。

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 この本栖湖沿いに伸びる本栖みちを身延方面に下ってゆくと、ローカル線の「身延線」が右側から左側に交叉してくる。暫くして下部温泉郷入口で常葉川を渡ると「下部温泉駅」という小さな駅のすぐ手前に、広大な敷地を有する旅館があった。

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 鉄筋八階建の大きな旅館だが、広大な敷地には沢山の木々が繁っているので、まるで「森の館」という趣きがある。実はここが本日の宿泊場所『下部ホテル』なのだ。
 下部温泉といえば、武田信玄の隠し湯で有名であり、「飲泉」番付では日本一だという。また石原裕次郎がスキーで骨折したときに、この下部ホテルで長期療養したらしい。

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  この温泉の奥には、戦国時代に栄えた湯之奥金山遺跡がある。また10年前に、下部温泉駅から徒歩約3分の場所に、総工費約12億円をかけて、湯之奥金山博物館」が開館している。

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 このりっぱな博物館では、金山遺跡から出土した品々の展示や、当時の金山衆の生活などをジオラマやスクリーンで再現している。また砂金採り体験室では、水槽で実際に砂金採りが出来、採取した砂金は持ち帰ることが出来るのだ。
 博物館を見学して、再び下部ホテルへ戻り、池の端にある足湯に浸かった。背もたれが付いているので、庭木や池の鯉を眺めながら、ゆったりと足を浸す。とても寛いだ気分になれる、癒しのひとときであった。

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 このホテルの風呂は、「せせらぎの湯」、「ほたるの湯」、「かじかの湯」の三カ所に分れている。「ほたるの湯」は最近プールを潰して、新設した風呂場だという。「かじかの湯」はそれまで女湯だったが、現在はだだっ広い貸切風呂となっている。
 やはり新設された「ほたるの湯」が一番素晴らしい。ここは新しいだけではなく、内湯と露天を合わせて大小6つの湯舟があり、豪華絢爛な雰囲気が漂う。
 一方の「せせらぎの湯」は、湯舟が3つで古めかしい。しかも風呂場から、向かいの家や道路沿いを走る車が見えるので落ち着かない。
 そんな訳で、基本的に「せせらぎの湯」が男性、「ほたるの湯」が女性用となっている。ただし夜9時頃から11時頃迄だけは、男女が入れ替わるというシステムだ。
 さてタ食がまた楽しい。ミニ懐石に「おばんざい」のバイキングという組合せ。素朴な故郷の味でお腹が一杯になるだろう。また食後には玄関先での盆踊り、従業員による太鼓ショー、餅つき大会などのイべントがあって楽しめる。

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 さて翌朝チェックアウトして甲府へと向かった。NHK大河ドラマ『風林火山博』を観るためである。運悪くこの日は猛暑日で、甲府市内は37度のカンカン照りであった。駐車場から会場までの炎天下をトボトボと歩くのが辛かったね。

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 そのあと甲州街道に戻って、勝沼ブドウの丘に行ったが、今年は日照時間が少なく、まだ巨峰が完全に収穫出来ないとの話だった。ここへ来たのは4回目であるが、ここから展望する甲府盆地の景色は、いつも観ても絶景である。
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 ここでお土産を買って、帰途についたのは午後5時過ぎで、心持ち涼しくなり始めたようだ。

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2007年3月21日 (水)

いざ稲取へ

 伊豆稲取へ来たのは二度目だが、稲取温泉に宿泊するのは初めてである。ここ稲取には漁港があり、もちろん魚は旨いが、ことに金目鯛の味が良い。また「吊るし雛」でも有名だ。

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 「吊るし雛」とは、「桃の節句」で雛段の両側に、はぎれで作った小さなぬいぐるみを吊るす風習である。この風習は江戸時代より伝えられ、子の成長を願う親の深い愛情の表れであるという。稲取以外では、山形の酒田と九州の柳川にも伝承されているという。

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 ぬいぐるみには、赤児やだるま、枕、手鞠などのほか、ねずみ、さる、うさぎ、鶴、など様々なものが飾られていた。町の中はこの「吊るし雛」一色で、あらゆる場所でこれらを展示している。もちろん本日の宿である『いなとり荘』の口ビーにも飾られていた。

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 この『いなとり荘』は、海のまん前に建つ全室オーシャンビューの和風旅館である。従って部屋からの眺望は抜群で、朝日の昇る方向に、伊豆七島を見渡すことが出来るのだ。ただ今回は残念ながら雨模様で、その絶景を拝むことが出来なかった。

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 『いなとり荘』の売りは、豊富な風呂と美味しい食事である。風呂は本館最上階にある大浴場と露天のほか、「ゆっくら」と呼ばれる別館にも3つの浴槽があるのだ。さらに有料だが4つの「貸切風呂」や「エステ」もある。
 そして夜の風呂上がりには、飲み物やデザートが出るし、朝風呂のあとには、「金目のみそ汁」が飲めるのは嬉しいね。至れり尽くせりだが、男性露天が周囲の建物からまる見えなのが気に入らなかった。男だから見えても良いというのは、いかがなものか。なんだか落ち着かないし、第一風情が味わえないではないか。

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 さて食事のほうは、まず5種類の魚から、刺身にしてもらいたい魚を2種類選択する。嬉しいことに、それとは別にさざえと伊勢海老も付いてくるのだ。

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 あとはなんと言っても金目鯛づくしが凄い。金目の土瓶蒸し、金目の味噌焼き、そして大望の金目の姿煮だぁ。やはりこれが一番旨いね。

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 さてこの宿のもう一つの自慢は、チェックイン2時、チェックアウトが12時という、ゆったりシステムであり、今回は本当にゆったりとくつろぐことが出来た。また来たくなる宿といえよう。

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 それから前日に伊東で立寄った、『花季(はなごよみ)』という海鮮割烹店もお勧めである。ここは弟が愛想の良い営業マンで、姉が調理場に入って腕を振う。

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 店の名前も含めて、まさに「女性による、女性のための料理店」であった。見た目が美しく、味も良い割には、リーズナブルな料金である。伊豆に行ったら、是非ここの海鮮ランチを食ベてみよう。

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2007年3月10日 (土)

新宿末廣亭

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  ここに来るのも約40年振りだ。当時はTVでも寄席の放送が多く、三遊亭金馬、桂米丸、雷門助六などのお馴染みの落語家達が、ここに登場していたのを覚えている。
 しかし現代のTVに出て来るのは、吉本系のお笑い芸人ばかりなので、落語家の名前が良く判らない。もっとも最近、TVはほとんど観ないので、吉本系の人が出演しても判らないけどね。
 もちろん落語が中心になるのだが、漫才、手品、曲芸、紙切りなども登場するので、長時間観ていても全く飽きることがない。ちなみに入場料は、2700円で映画に比ベれば高く感じるが、実質はかなり安いと思う。
 というのは、昼の部が4時間半、夜の部も4時間で入れ替えがないからである。さらに昼と夜は芸人も異っているのだ。ほぼ1日中楽しんで、今どき2700円の娯楽なんてあるはずがないよね。

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 入口には江戸勘亭流で書かれた芸人の名札が並ぶ。そして定員313席の狭い小屋であるが、なんとも粋な雰囲気が漂っている。
 中に入ると小さな売店があり、座席は中央が椅子席で、両サイドと二階が座敷になっていた。椅子席のほうが楽かもしれないが、空いていれば座敷のほうがくつろげるし趣があって良い。ここは実演中も自由に飲食出来るので、ゆったりした気分で楽しめる仕組になっているのだ。
 それにしても「寄席ブーム」というのだろうか、場内は超満員で立見している人達がいる。客層はどちらかと言えば中高年が多いが、若いカップルも目立っていたね。
 落語のほうも、堅苦しい古典落語一本槍ではなく、漫談風ヨタ話に始まり、本ネタも分かり易くアレンジしていた。一番驚いたのは女性の落語家が登場したときだ。時代の変遷にはかなわないが、すでに13人の女性落語家がいると聞いて二度びっくり。
 トンネルズ以降のTVでのお笑いは、ど突いたり罵ったりと品が良くないが、寄席では本物のお笑いを体験出来る。大声を出して心の芯から笑えたのは、ほんとに何10年振りであろうか。

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