上野界隈の老舗めぐり
人形町・神田・湯島・上野・浅草あたりには、所々にポツン・ポツンと老舗が残っている。五月のゴールデンウィークは、渋滞する遠出を避けて、都内のこうした場所の老舗めぐりが楽しいね。
今回は亀戸天神の藤まつりへ出掛けて、東京スカイツリーを眺め、昼食は浅草の老舗うなぎ屋へ行こうかと考えていた。だが根津神社のつつじ祭りも観たくなり、ならば昼食は湯島か上野で食べよう、ということになってしまった。
湯島界隈なら、『三代目なばや』の串焼重か、『鳥つね』の親子丼。上野界隈なら御三家のとんかつを食いたい。御三家とは「ぽん多」、「蓬莱屋」、「双葉」の三店である。だがこの御三家のとんかつは、約3000円と高価なのが厳しい。
そこで今回は、御三家のあとに位置する『井泉』でヒレカツ定食を食べることにした。御三家のうち、ぽん多はロース専門、蓬莱屋はヒレ専門、そして双葉は本店がロース専門で、支店がヒレ専門となっている。ところが井泉には、ロースもヒレもある。また店の雰囲気もなかなかお洒落なのだ。
そしてヒレ力ツ定食が1800円で、クーポンを持参すると、名物のヒレカツサンドを三切れ分、お土産サービスしてくれるのである。
たった三切れとバカにすることなかれ、ボリュームがあるし、普通に買えば約430円もするのだ。そしてこのカツサンドは、歯切れがよく、美味なのだから嬉しくなってしまう。
このお土産カツサンドを食べながら、『上野・鈴本』で寄席をみる予定だったのだが、あいにく貸切興行で入場出来なかった。昨日までのHPにはそんなこと一言も載っていなかったのに、そんなのありなの、クックックッ悔しい!。
仕方がないので、甘味処『みつばち』へ行き「小倉あんみつ」を食べることにした。ここは、蜜壷がテーブルにおいてあり、好きなだけたっぶりと、黒蜜をかけられるのが嬉しい。ここ『みつばち』は店売り中心で、店内は12人程度入ると、座席が埋ってしまうので、すぐにギュウギュウ詰めになる。
近くの上野にも、『みはし』というもう少し大きな甘味処があるのだが、なんといっても黒蜜かけ放題と、元祖小倉アイスのせあんみつに引き寄せられてしまう。まさにみつばちになった気分である。
小倉あんみつを十分に堪能したあと、今度は上野広小路近くにある『うさぎや』のどらやきをお土産に買ってしまった。なんとあんこの好きな男なのかと、呆れる人もいるだろう。まあ、実家が和菓子屋だったので勘弁してちょうだい。ここのふっくらしたホットケーキのような、「賞味期限1日のどらやき」を食べたら、もうコンビニのどらやきは食えなくなるね。
次回は人形町あたりに出向いてみようかな。ということで、お粗末さまでした。
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