夜逃げしている訳ではないのだが、なんだかんだ13回も転居してしまった。そのうち京王線沿線が5回、小田急線と中央線がそれぞれ2回ずつ。残りの4回は、転勤やら公団やらでローカルな場所だった。
とにかく新宿から西に伸びる沿線が多いのだが、その中でも京王線沿線は、回数だけではなく、年数も25年間位住んでいるのだ。それに私の生家のあった場所でもある。そんな訳で新宿と京王線には馴染みが深いし、愛着も強烈にならざるを得ない。
そんな情緒的な部分を除いても、京王線には好感を持っている。駅員さんや本社の人たちも懇切丁寧だし、何といっても数年前に運賃を値下げしたときは驚いた。実に誠実で爽やかな企業ではないか。
文句があるとすれば、朝夕の混雑度合いである。朝は調布で本線と相模原線とが合流するため、新宿までノラリクラリで通常の2倍以上の時間がかかってしまう。また夕方のラッシュ時は遅れは少ないものの、特急に乗客が集中するため、やはり調布までは身動きひとつ出来ないのだ。
ライバルの小田急はもうすぐ複々線が完成となり、中央線も三鷹~立川間の複々線化が予定されているようである。小田急と中央線に挟まれて、平行走行している我らが京王線だけ立ち遅れてしまったようだ。
もともと京王相模原線開通と同時に、新宿~調布間を複々線にする予定だったはずである。それで新宿~笹塚間を京王新線と呼んでいるのだ。ところが中途半端に新線を創ってしまった結果が、この超・混雑状況を招いた原因になっている。いずれにせよ一度断念したのだから、もう複々線にはならないだろうな…。
そう思い込んで諦めていたら、突如去年の11月に、「京王線複々線化」の説明会が行われたのである。だが残念ながら、一挙に複々線化する訳ではないらしい。どちらかというと、踏み切り渋滞対策のための高架に主眼を置いているようだ。
現在、踏み切り渋滞解消のため、調布~国領間の地下工事を行っている。この工事を始めている最中に、終戦間際の空襲で落とされた不発爆弾が見つかり、大騒ぎとなったのは記憶に新しいはず。
この工事のあとに、今度は調布~笹塚間を全線高架にするらしい。そしてそのあとに、笹塚間まで地下を延長し、高架と地下を併用した複々線化を進めるというものである。
なんと遠大な計画ではないか。そのときはとっくに定年退職しているし、もしかしたら私は死んでいるかもしれない。余り期待しないで、ひっそりと応援するしかないな。
ところがこの複々線化には、裏があるようである。といってもあくまでも状況証拠と私の偏見と邪推なのだが、それは東京~大阪間のリニアモーターカー着工と関連しているらしい。
このリニアモーターカーは、各県一駅という前提であり、神奈川県の最大候補駅が、京王相模原線の終点「橋本」なのだ。さらに都心の工事が遅れることを見越して、当面は橋本を起点とするという噂もある。
そのために橋本~新宿間を、暫くは京王線でまかなうということらしい。そうなると、さらなる混雑を避けるため、いよいよ京王線を複々線化しなくてはならないのだ。もしかすると、そうした裏事情があるのかもしれないね。それを裏付ける情報として、複々線化の地下工事は、現在特急停車駅である明大前をスキップして調布までノンストップにする構造らしい。そうすれば新宿~橋本間は、30分もかからないからだ。
いずれにせよ、複々線化の決意をしてくれたことは、京王ファンとしては非常に喜ばしい限りである。出来れば、私の生きているうちに、是非とも複々線化工事を完成させて欲しい。がんばれ!私のふるさと京王線。
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