トッケビ 鬼と呼ばれた男
★★★
製作:2019年 韓国 上映時間:80分 監督:パク・チャンジン
江北のハン・ジョンピルと江南のチョ・ヒョヌ。不良社会を二分していた二人は、突如現れた<トッケビ(鬼)>の前にあっけなく敗れ去る。その正体を隠しながら平穏な高校生活を送っていたカン・インホだったが、学年の頂点を決める抗争が始まり、否応なくその渦中へと引きずり込まれていく。
何よりもまず、いかにも痛快なアクションを予感させる惹句と派手なポスターに食指を動かされて鑑賞した一本である。しかし蓋を開けてみれば、主人公が本格的に活躍するのは冒頭と終盤のみ。それまでの展開は冗長で、物語に引き込まれるどころか、もどかしさばかりが募ってしまった。
ようやくアクションが幕を開けるクライマックスに至っても、期待したほどの爽快感はない。動きの切れは鈍く、演出にも迫力が欠けるため、作品全体を支えてきた緊張感を解放するには至らなかった。激しい抗争を予感させながら、結局は小競り合いの域を出ない結末には肩透かしを食らった思いである。
全体としては、B級アクション映画らしい粗さが目立つ作品だった。比較するなら、不評を買った2001年の『火山高』の方が、まだ独特の勢いと魅力を備えていたように思う。
評:蔵研人
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