スクリーム
★★★☆
製作:1996年 米国 上映時間:111分 監督:ウェス・クレイヴン
カリフォルニア州の田舎町ウッズボロー。恋人とホラー映画を観ようとしていた女子高生ケイシーのもとに、一本の不審な電話がかかってくる。最初はただのイタズラだと軽く受け流すが、相手は執拗に電話を繰り返し、やがて彼女を恐怖の渦へと引きずり込む。
「クイズに答えろ。間違えれば殺す」
そう告げられ、庭の明かりをつけたケイシーの目に飛び込んできたのは、椅子に縛りつけられた恋人スティーヴの姿だった。彼は無残に殺され、続いてケイシー自身にも魔の手が迫る。
この衝撃的な導入部は、観客の心を一気につかむだろう。次なる標的は、同じ高校に通う女子高生シドニー。彼女のもとにも不審な電話がかかり、執拗な殺人鬼との攻防が始まる。彼女が主人公であるため、命は落とさないものの、何度も襲撃される緊張感が物語を牽引していく。
本作が予想以上の大ヒットとなった理由は、ホラー映画の蘊蓄を巧みに織り込みつつ、コメディタッチの新しいホラー表現を打ち出した点にある。だからその後、第6作まで続くシリーズへと発展したのも頷ける。
ただし、真に恐ろしいのは冒頭のケイシーの場面で、それ以降はある種の“お約束”が続くため、ホラーが苦手な人でも比較的安心して観られるだろう。
それにしても、なぜホラー映画では殺人鬼が人間であっても不死身に近く、男性陣は総じて頼りなく、ヒロインだけが逞しいのか。こうした構図は『エイリアン』以降、ジャンルの常道となったように思えてならない。
評:蔵研人
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