ミッション:インポッシブル デッドレコニング
★★★☆
製作:2023年 米国 上映時間:164分 監督:クリストファー・マッカリー
高い岩山の断崖絶壁から、岩肌すれすれをかすめるようにバイクごと宙へ飛び出し、パラシュートで降下する。そのまま超高速で疾走する列車へと舞い戻り、窓を突き破って車内へ飛び込む。さらに、お決まりとも言える列車の屋根での死闘を経て、爆破された鉄橋から次々と転落してゆく車両の中を、宙吊りになりながら隣の車両へ渡ってゆく────。
終盤およそ三十分にわたって展開される怒涛のアクションシーン。その圧倒的な迫力を前にすると、「この映画は、この場面のために存在している」と言い切っても、決して大げさではない。観客を息つく暇もなく追い立てる、シリーズ屈指の見せ場である。
物語の軸となるのは、「二つの鍵」を巡る争奪戦と、その鍵が導く“目的”の正体を探ることである。やがて、それが人類すら支配し得る超高性能AIの制御に関わるものであることが示唆される。しかし、CIAのエージェント、謎めいた男ガブリエル、武器商人たちの思惑が複雑に交錯し、誰が真の敵なのか容易には見えてこない。とりわけ本シリーズを初めて観る観客にとっては、その人物関係や背景はやや把握しづらいかもしれない。
さらに本作は、シリーズ初の二部作として構想されている。そのため物語は壮大なスケールを帯びる一方、アクションの過剰なまでの派手さによって、ドラマの輪郭がやや霞んでしまった印象も残る。だが、それもまた現代の大作映画が向かう、“映画”と“アトラクション”の境界が曖昧になってゆく時代の流れなのだろう。
評:蔵研人
下記のバナーをクリックしてもらえば嬉しいです(^^♪↓↓↓
↓ブログ村もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0



コメント