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2026年7月 8日 (水)

寄生体XXX

Xxx 

★★★
製作:2020年 カナダ 上映時間:84分 監督:ジャスティン・マコーネル

『寄生体X』というフランス映画が存在するが、本作はそれとは全くの別物である。もともとは『スキンウォーカー』というタイトルで公開された作品らしいが、DVD化に際してこのいささか陳腐な題名へと変更されたようだ。
 さらに「宇宙で最も凶悪」という大仰なサブタイトルや、背中から不気味な触手を伸ばした裸の金髪女性のポスターも、実際の内容とはかなりかけ離れている。そうした宣伝文句から想像される刺激的な怪奇映画を期待すると、肩透かしを食らうかもしれない。

 物語を一言で要約するならば、「老若男女を問わず、人から人へと身体と記憶を奪い取りながら渡り歩く謎の生命体」の話である。だが、奪い取った肉体には“賞味期限”があり、時間の経過とともに皮膚は腐敗し始める。そのため、生命体は生き延びるために常に新しい宿主を求め続けなければならない。

 全体としては、いかにもB級SF映画らしい粗削りな作りで、展開には首をかしげたくなる場面も少なくない。それでも物語の発想自体はなかなか興味深く、寄生する側とされる側の境界が曖昧になっていく過程には、どこか不気味な魅力が漂う。

 とりわけ終盤に至って提示される結末は、単なる怪奇譚として片づけるには少しばかり含みがあり、観る者に「人間とは何か」「記憶と身体のどちらが自己を形作るのか」といった問いをそっと投げかけてくる。荒削りながらも最後まで退屈することなく観ることができた点を考えれば、B級映画としては十分に健闘している一本と言えるだろう。

評:蔵研人

 

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