ジュラシック・ワールド 復活の大地
★★★☆
製作:2025年 米国 上映時間:134分 監督:ギャレス・エドワーズ
本作は、1993年にスティーブン・スピルバーグが生み出した『ジュラシック・パーク』から数えて、ついにシリーズ通算7作目となる。舞台は前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後となる。またスカーレット・ヨハンソンら新たなキャストを迎え、物語は“新章”へと舵を切った印象を受ける。
恐竜たちの迫力は相変わらず健在で、とりわけ水中を逃げ惑う主人公たちを、T・レックスが影のように追いすがるシーンは、本作随一の緊張感を放っている。巨大な顎が水面を割る瞬間の恐怖は、シリーズの醍醐味そのものだ。しかし終盤に登場する新種の巨大生物は、恐竜というより映画『エイリアン4』に登場したクリーチャーを思わせ、やや世界観から浮いてしまった印象も否めない。
長寿シリーズゆえのマンネリ感は多少あるものの、物語そのものは誰もが楽しめる“ハッピーエンド型の娯楽大作”へと回帰したように思える。過度にシリアスに傾かず、観客を安心して楽しませる方向へ舵を切った点は、むしろ好ましい変化と言えるかもしれない。
また、幼い少女が子どもの恐竜を餌付けし、密かに持ち帰ってしまうエピソードは、単なる可愛らしい挿話にとどまらず、次回作への伏線として機能しているように感じられる。人間と恐竜の“共存”というテーマが、今後どのように展開されるのか、期待を抱かせる仕掛けだ。
総じて本作は、シリーズの伝統を守りつつ、新たな方向性を模索する過渡期の作品と言える。恐竜映画としての迫力は十分に保ちつつ、物語の広がりを予感させる余韻を残している点が印象的であった。
評:蔵研人
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