ゴジラxコング 新たなる帝国
★★★☆
製作:2024年 米国 上映時間:115分 監督:アダム・ウィンガード
2021年の『ゴジラxコング』に続く本作では、宿命のライバルである二大怪獣が手を結び、邪悪な怪獣たちに立ち向かう。とはいえ物語の中心に据えられているのはほぼコングで、ゴジラは序盤と終盤に姿を見せるのみである。そのため舞台もコングの故郷である地下空洞が主となり、画面はまるであの『アバター』を思わせる鮮烈なCG世界に満たされている。
建造物のない空間で繰り広げられる巨大猿たちの戦いは、怪獣映画というより『猿の惑星』の一場面のようでもある。やはり「大きさ」とは比較対象があってこそ実感できるものだと、あらためて思い知らされる。
コングは地下空洞で新たな土地を発見し、ついに同族と再会する。しかしそこではスカーキングが無数の同族を奴隷のように支配しており、古代怪獣シーモとともにコングを圧倒する。敗走したコングは、地表侵略を企む敵を阻むため、ゴジラに助力を求める。最大級の原子力エネルギーを蓄えたゴジラと、人間の手で強化されたコング。二体は冷酷なスカーキング、そしてすべてを凍てつかせるシーモと激闘を繰り広げる。
相変わらず圧巻の迫力と精緻なCGには舌を巻くが、ゴジラの小さめの顔や人間に近い上半身の造形、さらには走り方の“人間臭さ”にはやや違和感を覚える。さらにゴジラが繰り出すプロレス技「ブレーンバスター」には、笑いを通り越して思わず眉をひそめてしまった。そのうえ、手足が大きく翅の細いモスラの造形にも、どこか腑に落ちないところがある。
────もっとも、細部にこだわらず、子どもたちとともにアクションの奔流に身を委ねるのであれば、満点をつけてもよい娯楽作と言えるだろう。
評:蔵研人
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