« Ms.パニッシャー | トップページ | ゴジラxコング 新たなる帝国 »

2026年6月23日 (火)

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ2

2_20260623163401

★★★
製作:2014年 米国 上映時間:106分 監督:スティーヴン・R・モンロー

 ニューヨークでモデルを目指すケイティは、無料撮影の広告を見つけ、ポートフォリオ用の写真撮影に臨む。順調に進んでいたかに見えた撮影は、カメラマンからヌードを要求された瞬間、不穏な色を帯びる。違和感を覚えた彼女はそれを拒み、逃げるように帰宅する。

 だが翌晩、施錠を怠ったわずかな隙を突かれ、昨日のカメラマンの一人が部屋に侵入。彼女は暴行を受け、騒ぎを聞きつけて駆けつけた隣人も、ナイフで滅多刺しにされ命を落とす。事態の深刻さに動揺した犯人は仲間を呼び寄せるが、現れたのは撮影に関わっていた男たちだった。三人は兄弟であり、冷静に現場を処理したのち、彼女を薬で眠らせて連れ去る。

 目を覚ましたとき、ケイティは見知らぬ地下室に鎖で繋がれていた。やがて隙を見て脱出に成功するものの、そこはブルガリア。言葉も通じず、助けを求めても届かない。
 ようやく救いの手かと思われた警官にも裏切られ、再び絶望の淵へと引き戻される。そこから続く暴力の連鎖は凄惨を極め、正視するのも辛いほどであった。私は思わず早送りしてしまったほどだ。登場人物の誰一人として信じられず、観る者までも疑心暗鬼に陥らせる展開である。

 こうして怒りと嫌悪が極限まで蓄積された末、終盤になってようやく壮絶な復讐劇が幕を開ける。本来であれば溜飲の下がるはずの場面である。しかし私の胸に去来したのは爽快感ではなく、むしろ深い虚しさだった。
 暴力は暴力をもってしか清算できないのか────そんな問いだけが、重く残る。年齢のせいか、それとも感性の変化ゆえか、もはやこの種の映画を純粋なエンターテインメントとして受け止められなくなっている自分に気づかされる。

 それでも、主演女優の体当たりの演技には目を見張るものがある。愛らしい容貌を持ちながら、全裸を晒し全身を傷と泥にまみれさせ、極限状況を生き抜く姿を演じ切った。その覚悟と表現力は、この過酷な物語に確かなリアリティを与えていた。


評:蔵研人

 

下記のバナーをクリックしてもらえば嬉しいです(^^♪↓↓↓

人気blogランキングへ

人気ブログランキングへ

↓ブログ村もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

| |

« Ms.パニッシャー | トップページ | ゴジラxコング 新たなる帝国 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Ms.パニッシャー | トップページ | ゴジラxコング 新たなる帝国 »