ジェノサイド004
★★★☆
製作:2020年 オーストラリア 上映時間:131分 監督:マーク・トイア
軍需企業で研究開発を担当するヤンツ、クローガー、アンの三人は、上司フォスターの命令で東南アジアへ派遣される。任務は軍事用AIロボットの実地テストのはずだった……。だが現地に到着すると、ボラーという胡散臭い男が待ち構えており、今回の仕事がCIA絡みの危険な案件であることが明らかになる。もはや引き返すことは許されない。
やがて、ジャングル上空から四体のロボットがパラシュートで投下され、近隣の村に潜む麻薬密売組織を殲滅せよという命令が下される。しかしその頃、運悪くボランティアの若い医師たちがジャングルで迷い、村へ向かっていた。
着地したロボットたちは起動し、麻薬組織を攻撃し始めるが、作戦の秘密を守るため、女子供や医師たちまでも無差別に殺戮し始める。
ジャングルの映像は美しく、ロボットの造形も意外に洗練されている。B級作品だろうとタカを括っていたものの、思いのほか楽しめたのは嬉しい誤算だった。ただし、子どもが撃たれたり、解剖されたりする場面は胸が締めつけられるほど辛い。
タイトルの「004」は、投下された四体のロボットを指すのだろうと思っていた。しかし物語が進むにつれ、そのうちの四号機が着陸時の衝撃でモジュールが外れ、遠隔操作不能となり、自我に目覚めていく。そして終盤でなんと「命とは何か」を語り始める展開を思えば、004とはこの四号機そのものを象徴しているのかもしれない。
物語の大半は、ジャングルの中でロボットに追い回される緊迫したシーンが続き、まるで『ターミネーター』のような恐怖を味わう。しかし、エンドロール直前に挿入される一瞬のカットこそ、実はこの映画で最も背筋が冷たくなる場面なのかもしれない。
評:蔵研人
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