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2026年5月 4日 (月)

絶叫

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★★★☆
製作:2019年 日本のドラマ全4話 監督:水田成英


 本作は、主人公と思しき女性の独白から静かに幕を開ける。
 国分寺のアパートで、一人暮らしの女性の遺体が発見される。死後およそ半年が経過し、遺体は複数の飼い猫に食われ、すでに原型をとどめていなかった。警察は当初、「よくある孤独死」として処理しようとするが、刑事・奥貫綾乃は、そこに拭いきれぬ違和感を覚え、独自に捜査を続けていく。

 同じ頃、国分寺署はNPO法人代表・神代武の殺害事件も追っていた。一見、何の関係もなさそうな二つの事件。しかし、ある接点が浮かび上がった瞬間、物語は思いもよらぬ方向へと転がり始める。

 ヒロインの鈴木陽子は、地味で貧しく、特技もなく、まともな仕事にも愛にも恵まれない女性として描かれる。だが、彼女だけが特別に不幸なのではない。この物語に登場する人物の多くが、それぞれに深い闇と傷を抱えながら生きている。そのあまりの陰鬱さに、正直なところ、何度も視聴を中断しようかと迷ったほどだ。

 それでも最後まで観ることができたのは、鈴木陽子を演じた尾野真千子の、まるで暗闇を這いずり回るかのような凄絶な演技と、不幸の最底辺から覚醒していく展開に強く引き寄せられたからである。

 本作は、社会の底辺や影の世界に追いやられた人々の、救いのない不幸と苦しみを、容赦なく突きつけてくる。観る者の心に、重く、湿った痛みを残す──そんな、悲しみに満ちたドラマであった。


評:蔵研人

 

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