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2026年5月28日 (木)

私は整形美人

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★★★☆
2025年製作の日本のTVドラマ

 原作は2016年にLINE WEBTOONで公開されたネットマンガで、2018年には韓国で『私のIDはカンナム美人』としてドラマ化された。本作はその日本版リメイクである。

 幼い頃から容姿を理由にいじめを受け続けてきた片桐美玲は、大学入学を機に整形手術を受け、美しい顔へと生まれ変わる。入学前オリエンテーションでは、同級生たちから容姿を褒められ、男子からも好意を寄せられる。戸惑いながらも心の奥では高揚を抑えきれない美玲。
 しかしその喜びが冷めやらぬうちに、彼女の整形を知る唯一の存在────醜い容姿を持つ父親が現れ、秘密はあっけなく露見してしまう。さらに追い打ちをかけるように、整形前の美玲を知る中学時代の同級生・坂口慧が、同じ大学に入学していた。

 整形によって外見は変わったものの、中学時代の激しいいじめの記憶は深く刻まれ、美玲は自信を持てず、肝心な場面でいつも逃げ出してしまう。それでも本来の彼女は、優しく明るく、純真な心を持つ少女だ。
 その内面を見抜き、好意を寄せるのは、慧と先輩の向井優、そして女子ではダブりの紗季と天真爛漫なみどり。一方、美人だが我儘で二重人格的な榎本穂波が、物語の悪役として二人の関係に執拗に割り込んでくる。

 物語の中心は、美玲と慧の恋の行方である。だが、美玲は「イケメンすぎる慧が自分を好きになるはずがない」と思い込み、穂波は「美玲のものは全て奪ってやる」と執念深く横やりを入れてくる。こうして二人は幾度もすれ違いを繰り返すことになるのだ。

 韓国版は未視聴だが、そちらではいじめ描写がかなり強烈で、外見至上主義への問題提起を含む社会派ドラマだという。一方、日本版は「自分を好きになるまでの青春ラブストーリー」として描かれている。韓国の整形文化を思えば、その違いにも納得がいく。機会があれば韓国版もぜひ観てみたい。

 このような清純な恋愛ドラマを観るのは久しぶりだったが、物語は奇をてらわず、王道の流れを丁寧になぞっている。それでもラストシーンは洒落ているし、キャスト陣は皆はまり役で魅力的だ。主役の二人はもちろん、登場シーンは多くないものの、慧の母親を演じた田中美里の静かに輝く美しさには思わず見入ってしまった。

評:蔵研人

 

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