エイリアン:ロムルス
★★★
製作:2024年 米国 上映時間:119分 監督:フェデ・アルバレス
長らく心待ちにしていたエイリアンシリーズの最新作であったにもかかわらず、うっかり劇場公開を見逃してしまった。その後、近隣のレンタルビデオ店が相次いで閉店し、鑑賞の機会を失ったまま時が過ぎていった。そんな折、たまたま加入したアマゾンプライムで本作が無料配信されているのを見つけ、思わず小躍りしながら再生ボタンを押したのである。
エイリアンシリーズとしては、リドリー・スコットが監督した『エイリアン コヴェナント』以来、実に6年ぶりの新作。また、20世紀フォックスがディズニーに買収されてから初めてのエイリアン映画でもある。さらに「これまでのシリーズの要素がすべて詰まっている」と謳われ、過去作への敬意と愛情が込められた作品だという触れ込みだった。
時系列としては第四作の続編ではなく、1979年の初作『エイリアン』の“その後”を舞台に、若者たちが再びエイリアンの恐怖に巻き込まれる、いわば番外編的な位置づけといえるだろう。
ただ、物語の中心となる宇宙空間を漂う廃船の存在意義が、鑑賞中はどうにも掴めず、物語に深く入り込めなかった。後になって調べてみると、その船こそがタイトルにもある“ロムルス号”であり、初作のラストでリプリーが宇宙へ放り出したエイリアンを回収した船だったという。そうした背景を知っていれば、また違った見え方があったのかもしれない。
舞台の大半は薄暗い宇宙船内部で、エイリアンの姿もはっきりとは映らない。人間ドラマの描写はほとんどなく、ただ逃げ惑うばかりで、アクションとしてもホラーとしても中途半端な印象が残った。期待が大きすぎたのかもしれないが、シリーズの中では『エイリアン3』に次いで物足りない作品だった。
評:蔵研人
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