水怪 ウォーター・モンスター
★★☆
製作:2020年 中国 上映時間:78分 監督:シアン・チウリアン
ポスターを目にしたとき、中国製の本格怪獣映画かと思い胸を躍らせた。しかし蓋を開けてみれば、その怪獣はポスターが喧伝するような巨体ではなく、『アマゾンの半魚人』や「河童」を思わせる、どこか民間伝承めいた妖怪の姿であった。
序盤、古い村落の建物や、薄暗く淀んだ水辺が醸し出す不穏な空気はなかなか魅力的で、これは意外と当たりかもしれないと期待したのだが、登場人物たちに魅力が乏しく、「水猿」と呼ばれる妖怪の造形もあまりに陳腐で、次第に失望感が募ってしまった。
さらに“水猿”という名から、水中でこそ力を発揮し陸では弱いのかと思えば、むしろ陸上でもターミネーターさながらに無敵化してしまう始末で、興ざめせざるを得なかった。もっとも、これもB級映画の味わいと言ってしまえばそれまでだろう。締めくくりのラストシーンも解釈に迷うものだが、あれは果たして天国の寓意だったのだろうか……。
評:蔵研人
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