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2025年3月13日 (木)

TUBE チューブ

Tube

★★★
製作:2022年 フランス 上映時間:91分 監督:マチュー・テュリ

 タイトルといい密室でのトラップといい、まさにあの『キューブ』そっくりだ。ただ原題は『Meandre』で「蛇行」という意味のようである。
 とにかく始めから終わりまで、サッパリ意味が分からない。そもそも女が人っ子一人いない道路に寝転んでいるところからスタートするのだが、自殺をしようとしたのだろうか。それにスタンド迄10キロ以上あるこの場所に、どうやって来たのだろうか。何も説明がないまま、通りかかった車に助けられるのだが、運転手は逃亡中の殺人鬼であった……。
 カーラジオのニュースから男が殺人犯であることがバレると、車が急停止して全て消失してしまう。しばらくしてやっと女が気を取り戻すと、そこは四角い狭い箱のような場所で、宇宙服のようなものを着せられ光る腕輪を嵌められているではないか。

 箱の中の小さな窓のようなものが開き、女が中に入ると急に扉が閉まってしまう。なんとその先は細くて狭いチューブのような空間が延々と続いているのだった。そこには吊天井、火炎地獄、水地獄、硫酸地獄、ギロチン地獄、腐乱死体に怪物の登場と、様々なトラップが仕掛けられているのだ。一体ここはどこなのだ、誰が何の目的でこんなものを創り、人を閉じ込めるのだろうか。まさにこの展開はゲームそのものではないの。
 全く意味不明のまま、女はこの謎のチューブ空間の中を這いずり回るのである。果たして彼女はここから脱出できるのであろうか、とチューブだけの退屈な展開に飽き飽きしながらも、ラストの種明かしだけを期待しながら我慢と辛抱の時間が過ぎて行く。

 だが結局は何にも説明がないままのエンディングとなり、時間の無駄遣いをしてしまったことを悟る。途中チューブの中のスクリーンに女の生まれたときからの映像が走馬灯のように映し出されたり、死んだ娘が登場したので、てっきりここは「死後の世界」なのだろうと考えてしまった。ところがどうもそうでもないようなのだ。オープニングで「デカい光が空に浮かんでいる」という言葉が飛び交っていたことに気が付いたからである。私の勝手な想像であるが、ETみたいな影も映っていたし、もしかしてチューブとはUFOの中だったのであろうか。

 
評:蔵研人

 

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