キャラクター
★★★★
製作:2021年 日本 上映時間:125分 監督:永井聡
お人好しな漫画家・山城圭吾は、サスペンスマンガが好きで抜群の筆力を持っているのだが、悪人キャラを描くことができない。それでなかなか独立できず、著名漫画家のアシスタント生活が続いていた。
そんなある日、偶然4人家族殺人事件の現場で犯人の顔を目撃してしまう。その後、そのときの犯人の顔をそのまま描いたサスペンスマンガ『34』が大ヒットし、一躍超人気漫画家に躍り出てしまうのだった。そんな中で、奇妙にも山城が描く『34』を模倣した殺人事件が次々と巻き起こるのだ。
とにかく家族惨殺シーンは、反吐が出るほど気持ちが悪いので、子供には観せられない要注意作品である。主人公の山城には菅田将暉、狂気の殺人鬼には「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukaseが扮している。それにしてもFukaseは本作が俳優デビューとは思えないほどの存在感がほとばしっていた。また刑事役の小栗旬の芸達者ぶりと、親近感は半端じゃなかったのに、終盤には実に残念な展開となってしまったよね。
ボサーッとした菅田将暉の演技もなかなかであったが、この山城という男は本当にお人好しなのだろうか。そもそも犯人を目撃したことを隠していたのもおかしいが、誤逮捕の際も黙認していたのは解せない。さらに自分の家族を犠牲にするという危険極まりない行動にもついて行けない感があった。
またラストシーンも意味深長で、何かが起こりそうなままのエンディングが中途半端ではないか。ましてや共犯者が未だ逮捕されていないし、エンドロールの最後に刃物が鳴るような「シャリン」という音が二回鳴ったのも気になってしょうがないね。いずれにせよ、余り後味の良くない映画であることは間違いないだろう。
評:蔵研人
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