RUN ラン
★★★☆
製作:2020年 米国 上映時間:90分 監督:アニーシュ・チャガンティ
オープニングは極端に小さな未熟児が誕生するところから始まる。そして約18年後、クロエは生まれつきの難病で車椅子生活を送っているが、大学への進学を希望している頑張り屋の女性に成長していた。それは母親ダイアンが、愛情をこめて彼女の体調管理や食事などの身の回りの世話をしてくれているお陰でもあった。
ところがある日、母の与えてくれた薬の瓶には、クロエの名前ではなく母親ダイアンの名前が記されていることに気付き疑問を持つ。それで色々調べてみるのだが、なんとその薬は人間用ではなく犬の薬だったのである。さらに地下室であるものを見つけて、愕然となってしまうクロエであった。
このあたりから母娘のホームドラマが一転してホラー映画となってゆく。圧巻は部屋に閉じ込められたクロエが窓から這い出て、なんと屋根を伝って別の部屋に移動するシーンである。この満身創痍の脱出劇を演じたキーラ・アレンは、実生活でも車椅子を使用している女優らしい。いずれにせよ役柄のクロエ同様、頑張り屋さんの女性なのだろう。
本作は母親の異常な愛情がテーマのサイコホラーという位置づけであるが、クロエの疑念と恐怖感がジンジンと伝わってくるので、観客自身も逃げたくなってしまうのだ。さらにラストに用意されていた切り返しが実に見事であり、なかなか見応えのある作品であった。
評:蔵研人
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