鳩の撃退法
★★★
製作:2021年 日本 上映時間:119分 監督:タカハタ秀太
最近になって佐藤正午の小説をよく読んでいるのだが、本作はまだ未読であった。従って小説より先に映画を観た訳であるが、正直言ってよく理解できなかった。佐藤正午の小説で映像化されているのは、『永遠の1/2』、『リボルバー』、『ジャンプ』、『彼女について知ることのすべて』、『鳩の撃退法』、『月の満ち欠け』、『身の上話』の7点であるが、いまのところ私が映像を先に観たのは本作だけである。
佐藤正午の小説は、いずれも作中に巧みに伏線が練り込まれ、予想もつかないあっと驚く展開に終始するため、なかなか映像だけで表現するのは難しい。だからこそやはり彼の作品は、映像より先に原作を読むべきなのかもしれない。
かつて直木賞作家であった津田伸一は、地方都市で送迎ドライバーとして生計を営んでいた。そんな折、親しくしていた古書店の老人が死亡し、形見として残された鞄を開けると、なんとそこには数冊の古書と3千万円の札束と3万円のバラ札が詰め込まれているではないか。だがその1枚を行きつけの理髪店で使ったところ、偽札であることが判明する。そしてその偽札の行方を追っているのは、警察だけではなく闇社会のボスも血眼になっていると言うのだ。
こんな感じのストーリーが、津田の未発表の小説と事実が絡み合って展開してゆくのだが、一体全体これはフィクションなのか実際に起こっている事実なのか、なんだかよく分からないまま終わってしまった。やはり小説を読まないと理解できないのかもしれないね。
評:蔵研人
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