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2024年7月の記事

2024年7月11日 (木)

ブラッド・パンチ タイムループの呪い

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★★★☆
製作:2014年 米国 上映時間:104分 監督:マデレイン・パクソン

 私の大好きなタイムループ作品なのだが、「殺し合いの応酬が止めどなく続く」という荒唐無稽に狂気を加えたような作品である。さらにその日生き残った者はそれまでの記憶が残るが、殺された者は前日の記憶が残らないと言うユニークな設定なのだ。

 ミルトンは麻薬製造がばれて、薬物治療のリハビリ施設に入れられてしまうが、そこでスカイラーという女性に一目惚れしてしまう。さらに彼女にそそのかされ、施設を逃げ出し彼女の恋人・ラッセルと落ちあい、薬物精製をするためのアジトに連れ込まれてしまうのだった。ここで麻薬を生成して大金を得たら、ミルトンを殺してしまう計画のスカイラーとラッセルだったが、いつしか3人は三角関係にもつれてしまう。そして殺し合いが始まるのだが、不可思議な時間のループに巻き込まれていることに気付く。彼らは何度も殺し合いながら、ループの謎を探るのだが……。

 果たしてこのループから逃れる方法はあるのだろうか、そして結末はどうなるのだろうか。前半はやや退屈気味だったが、このアジトに辿り着いてからは俄然面白さが倍増、いや5倍くらい面白くなってくるのである。低予算映画であるが、SF的な展開に加えてホラーとコメディーと心理劇を巧みにブレンドした見応えのある作品だったと言っても嘘にはならないだろう。
 
評:蔵研人

 

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2024年7月 9日 (火)

鳩の撃退法

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★★★
製作:2021年 日本 上映時間:119分 監督:タカハタ秀太

 最近になって佐藤正午の小説をよく読んでいるのだが、本作はまだ未読であった。従って小説より先に映画を観た訳であるが、正直言ってよく理解できなかった。佐藤正午の小説で映像化されているのは、『永遠の1/2』、『リボルバー』、『ジャンプ』、『彼女について知ることのすべて』、『鳩の撃退法』、『月の満ち欠け』、『身の上話』の7点であるが、いまのところ私が映像を先に観たのは本作だけである。
 佐藤正午の小説は、いずれも作中に巧みに伏線が練り込まれ、予想もつかないあっと驚く展開に終始するため、なかなか映像だけで表現するのは難しい。だからこそやはり彼の作品は、映像より先に原作を読むべきなのかもしれない。

 かつて直木賞作家であった津田伸一は、地方都市で送迎ドライバーとして生計を営んでいた。そんな折、親しくしていた古書店の老人が死亡し、形見として残された鞄を開けると、なんとそこには数冊の古書と3千万円の札束と3万円のバラ札が詰め込まれているではないか。だがその1枚を行きつけの理髪店で使ったところ、偽札であることが判明する。そしてその偽札の行方を追っているのは、警察だけではなく闇社会のボスも血眼になっていると言うのだ。
 こんな感じのストーリーが、津田の未発表の小説と事実が絡み合って展開してゆくのだが、一体全体これはフィクションなのか実際に起こっている事実なのか、なんだかよく分からないまま終わってしまった。やはり小説を読まないと理解できないのかもしれないね。
 
 
評:蔵研人

 

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2024年7月 2日 (火)

雷桜

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著者:宇江佐 真理

 江戸から三日を要する山間の瀬田村で起こった「ある事件」が全ての発端であった。当時赤子であった庄屋の一人娘遊が、雷雨の夜に何者かにさらわれてしまうのである。だが彼女は峠で次兄の助次郎と出会い、15年振りに「おとこ姉様」あるいは「狼少女」として奇蹟的に帰還するのだった。
 運命の波に翻弄されながらも、愛に身を裂き、一途に生きた女性を描いた感動の時代小説である。歴史観を外れない質の良いストーリーと、美しい映像を見るような語り口など、その完成度の高さは実に見事と言うよりないだろう。

 前半は庄屋の次男助次郎が、江戸に出て将軍の息子清水斉道の屋敷で中間として雇われ、斉道と知り合うところに力点が置かれている。だが後半になって遊が帰還してからは、彼女が主役となって行くのだ。そして江戸と瀬田村での話が交互に描かれてゆくのだが、ある日奇蹟的に斉道と遊が巡り合い、二人は身分違いの恋に落ちて行く。通常なら絶対に実現しないであろう狼少女と将軍家の殿様の恋、だがここに至るまでが、不自然にならないように前半にその種をまいておくという、実に見事なストーリー展開だったのである。

 そしてラストはほぼ予想通りなのだが、涙が落ちて止まらない。小説でこれほど泣いたのは本当に久しぶりである。なお本作は蒼井優と岡田将生の共演で映画化されているという。是非一度観てみたいではないか。

評:蔵研人

 

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