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2024年6月19日 (水)

コンティニュー

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★★★★
製作:2021年 米国 上映時間:100分 監督:ジョー・カーナハン

 同じ日が何度も繰り返されるという「タイムループ映画」なのだが、本作はかなり派手なアクションシーンに染まりきっている。まず毎朝、目覚めた瞬間から謎の殺し屋に刃物で襲われたかと思うと、なんと窓の外からヘリでマシンガンを叩き込まれる。それをクリアすると今度はカーチェイスとなり、爆弾で吹き飛ばされ、刀で首を落とされる。といったシーンが延々と続き、殺された瞬間に翌朝のシーンへと繋がって行くというエンドレス展開なのだ。
 よく考えるとこれは、ゲームの世界と全く同じ仕組みではないか……。そして何度も同じことを繰り返しているうちに、だんだん上達して次のレベルへ向かうことになる。そしてお姫様いや元妻を救出しない限り、世界破滅のバッドエンディングを迎えることになってしまうのだ。

 とにかく休む間もなく考える暇もないまま、次から次へと敵が現れてだんだん厳しくなり、ボスまでたどり着くのは至難の業。そしてボスよりも、サブボスである剣を振るう中国娘が一番の難敵であった。こいつには銃もいやマシンガンさえ通用しないのだ。それほど超スピードで剣を操るのである。何度挑んでも殺されるだけ、さてどうすればこいつを倒せるのか、ヒントはタイムループを利用するのだ。

 タイムループ映画は1983年に公開された『時をかける少女』にはじまり、『恋はデジャ・ヴ』、『リバース』、『タイムアクセル』、『ターン』、『バタフライ・エフェクト』、『デジャヴ』、『トライアングル』、『ミッション: 8ミニッツ』と続き、最近では『ハッピー・デス・デイ』、『パーム・スプリングス』などが製作されており、すでに一つのジャンルを形成するようになってしまった。
 私はこのジャンルが大好きでたまらないのだが、それは30年以上昔に『恋はデジャ・ヴ』を観て大感動したからである。いま観ればそれほど大袈裟に感動しないかもしれないが、やはりタイムループ映画の草分け的存在というのは影響力が強いのだ。またタイムループと言っても、その中身はタイムループを利用した恋愛もの、コメディー、ミステリー、アクション、ホラーなどに細分化されるため裾野も広く、今後もさらに多くの作品が製作されるであろう。
 
 
評:蔵研人

 

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