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2024年5月 7日 (火)

永遠の1/2

12

著者:佐藤正午

 小説界の奇才・佐藤正午のデビュー作である。著者があとがきで「どんな小説家にも、一つだけ、アマチュアとして書いた小説がある。ないと始まらない」、「その小説が人目に触れ、本になるとデビュー作と呼ばれ、書いた人は小説家と呼ばれるようになる」と語った通り、素人っぽい文体、素人っぽいストーリー展開であることは否めない。ただやはりその中には、佐藤正午の佐藤正午たる所以のような臭いが充満していることも確かである。

 ストーリーはあるようなないような、もしかすると「私小説に自分に瓜二つの男の話を無理矢理ブレンド」したのではないだろうか。だから大部分は競輪と野球の話に塗れているのであろう。また色白で足の長い年上の女も、実際に別れた女なのかもしれないね。
 序盤に巧みに伏線を練り込み、後半は予想もつかないあっと驚く展開に落とし込むのが佐藤正午流なのだが、本作はとくに大きな変化もないまま終了してしまった。なんだか佐藤正午らしくなくて、かなり物足りなかったのだが、途中で投げ出しもせず500頁にも亘る長文に耐えられたのだから、やはりただ者ではないのだろう。

評:蔵研人

 

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