オルカ
★★☆
製作:1977年 米国、伊国 上映時間:92分 監督:マイケル・アンダーソン
あの大ヒットした『ジョーズ』のシャチ版といったところだろうか。簡単に言えば、メスと胎児を人間に殺された「オスシャチの復讐劇」である。そして乗組員たちが次々にシャチに襲われて殺されてしまうのだが、なんとも人間たちの無気力さにはついて行けない。
とにかく燃料がなくなることを承知の上で、いつまでもシャチの言いなりに北極まで船を走らせて行くのは、納得できないどころか不愉快であった。もし船長がメスシャチを殺したことを悔いて死ぬ覚悟で出航したのなら、他の乗組員を連れて行くのは不可解だからである。そのうえその乗組員たち全員が、理解不能で不要な人物ばかり。彼らはただ殺され役として存在しただけで、乗船する必然性も全く感じられない。まさにB級ホラーの常套手段と言っても過言ではないだろう。
またいくらシャチが利巧と言っても余りにも賢すぎるよね。その執拗な復讐行為もまるで人間と変わらないし、何と言ってもゴジラ並の不死身さも苦笑するしかない。
前半は恐怖感を煽られ、これからどうなるのかと、ドキドキワクワクしたものだが、残念ながら後半になって、人間たちの無能さとシャチの無敵ぶりに呆れ果ててしまった。またシャチとの戦いは別として、せめて人間ドラマとしての面白さがあればもう少し評価できるのだが……。
評:蔵研人
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