スーパーマン4 最強の敵
★★☆
製作:1987年 米国 上映時間:93分 監督:シドニー・J・フューリー
45年前にクリストファー・リーヴ版スーパーマンを初めて観たときは、感動に打ち震え自分もすっかりスーパーマンになりきっていて、劇場を出たときに思わず両手をあげてジャンプしてしまった記憶がある。それからずっとスーパーマンに取りつかれペンネームも蔵研人(クラ・ケント)とクラーク・ケントをもじっているのだ。さらにその後上映されているスーパーマン映画は全て劇場で観ているし、TVドラマも含めたDVDも全て所持している。
さて久し振りに、クリストファー・リーヴ版スーパーマンシリーズ最終作を再鑑賞してみた。本作は主演のクリストファー・リーヴ自身がストーリー構成を考えたというが、残念ながらシリーズ中で最低の評価作になってしまったようである。
日本では宿敵のルーサーが、スーパーマンの髪の毛から生み出したニュークリアマンとスーパーマンの対決が売りということで、『最強の敵』というサブタイトルをつけているようだ。ただ原題は『Superman VI The Quest for Peace』なので、「The Quest for Peace・平和の探求」つまりスーパーマンが核廃絶に力を尽くすということが、メインテーマになっているようである。
評価の低い理由のひとつは、第二作でのロイス・レインとの関係がチャラになっていたり、彼女の扱いが雑だったりするところだろうか。というよりストーリーそのものが大雑把でインチキ臭いということかもしれない。太陽の中からニュークリアマンが服を着て産まれたり、スーパーマンが月を動かしてしまったり核ミサイルを収集したりと、余りにもマンガ的ハッタリシーンが多過ぎるのだ。
さらには原題になったメインテーマの「平和の探求」も中途半端な形で終始し、いつの間にかニュークリアマンとの生産性のない戦いだけにスポットライトが当てられる流れだけになってしまったのも残念である。いずれにせよ、回を重ねるごとに天文学的に強くなり過ぎたスーパーマン映画の難しさ、いや限界点なのであろうか……。
評:蔵研人
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