神の一手
★★★☆
製作:2014年 韓国 上映時間:129分 監督:チョ・ボムグ
プロの囲碁棋士テソク(チョン・ウソン)は、ヤクザのボスであるサルス(イ・ボムス)の陰謀によって兄を殺されてしまう。さらに兄殺しの冤罪で刑務所に服役することになってしまう。そして獄中で囲碁と喧嘩の技術を鍛え上げてゆく。やがて数年後に刑務所を釈放されたテソクは、サルスに復讐するために仲間を集めて動き始めるのだった。
囲碁がテーマになっている割には、詳しい碁盤の状況は全く語られないため、囲碁を全く知らない人でも心配はいらない。ただ囲碁の映画かと思って本作を観た人には物足りないだろう。タイトルの「神の一手」がどんな手なのかも全く不明だし、囲碁映画と言うよりは格闘映画といった趣きなのだ。
そして刑務所に入る前はあんなにひ弱だったテソクが、どうして刑務所で鍛えたぐらいで、武器を持った10人以上の猛者を簡単に蹴散らかせるほど武芸の超人になったのかも納得できない。またラストで死んだはずの仲間たちが、全員生きていたのもよく分からない。さらには刑務所の独房で囲碁対戦した隣房の棋士の所在も不明のままである。(もっとも、この人物はスピンオフ作品『鬼手』で描かれるらしい)
なにせこのように突っ込みどころ満載の作品なのだ。ただ盲目の棋士や片腕の棋士などの仲間たち、そして一番の見所である「冷凍庫対決」などは、なかなか面白いので退屈しない映画であることも間違いないだろう。
評:蔵研人
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