タイムスリップ明治維新
著者:鯨統一郎
著者のタイムスリップシリーズは、『タイムスリップ森鴎外』に始まり、本書の『タイムスリップ明治維新』以下、『タイムスリップ釈迦如来』、『タイムスリップ水戸黄門』、『タイムスリップ戦国時代』、『タイムスリップ忠臣蔵』、『タイムスリップ紫式部』、『タイムスリップ聖徳太子』、『タイムスリップ竜馬と五十六』、『タイムスリップ信長vs三国志』の10編が数えられる。その中でも著者自身が1、2を争う出来だと豪語しているのが本作なのである。
初回作の『タイムスリップ森鴎外』では、森鴎外が現代の渋谷にタイムスリップし、高校生の麓うららたちと知り合い、助けられながら過去に戻って行くという話だった。ところが今回は、現代人の麓うららが明治維新にタイムスリップし、そこで7年間も過ごすことになるのである。そして薩摩藩士の中村半次郎に処女を捧げ、そのあと桂小五郎、岩倉具視ともセックスすることになるのだ。
前作の『タイムスリップ森鴎外』ほどではないが、やはりかなりハチャメチャでご都合主義な展開ではあったが、相変わらず読み易いのであっという間に読破してしまった。かなり軽過ぎるかもしれないが、寝転びながら楽しんで歴史の概要を掴みたい人には受けるかもしれないね。
評:蔵研人
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