いちごの唄
★★★☆
製作:2019年 日本 上映時間:114分 監督:菅原伸太郎
ちょっぴり知恵遅れだが、心優しい笹沢コウタは、高校時代に唯一の親友である伸二を事故で失っていた。それから10年後に、コウタはなんと高円寺で高校時代に憧れの君だった千日(チカ)と再会する。それも伸二が亡くなった七夕の日に……。それはまるで神のめぐり合わせとしか考えられない偶然であった。
千日は連絡先を教えてくれないものの、1年後の七夕の日に同じ場所で逢うことを約束してくれる。こうして1年に一度しか会えない遠距離、いや「遠時間デイト」が何回か続くのであった。
配給元はメジャーな映画会社ではないが、宮本信子、和久井映見、光石研などの一流俳優が脇を固めているので、しっかりした作品に仕上がっている。序盤こそ、コウタ役の古舘佑太郎のわざとらしい演技や短パン姿にやや辟易したが、じつはそれがキーポイントなのだと分かってからは、だんだん共感できるようになった。また単なる恋愛物語ではなく、作品全体を包むような優しさに心が和んでしまった。さらに曖昧なラストもそれなりに味があったね。
最近はマンガの実写化とアニメに頼りっきりの邦画だが、製作費は少なくともこんな映画なら創れるだろう。といった見本のような映画であった。
評:蔵研人
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