バンブルビー
★★★★
製作:2018年 米国 上映時間:114分 監督:トラヴィス・ナイト
『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクターのバンブルビーにスポットを当てたスピンオフ作品である。トランスフォーマーのようなスケール感はないのだが、バンブルビーと傷心の少女の友情がなかなか感動的であった。だからアクションだけが目当ての人にはやや物足りないかもしれないが、ストーリーがしっかりしているし、少女・チャーリー役のヘイリー・スタインフェルドの好感度も良かったので、逆に『トランスフォーマー』シリーズより面白かったと言ってもよいかもしれない。
遥かかなたのサイバトロン星では、反乱軍ディセプコンの仕掛けた戦争で大混乱中だった。そこを命からがら脱出し、新天地を求めて地球にやってきた『B-127』だが、追ってきたブリッツウイングとの戦いで声と記憶を失ってしまう。そして瀕死の中で黄色いフォルクスワーゲン・ビートルをスキャンし姿を隠していた。
一方最愛の父を亡くし、家庭の中でも居場所がなく、孤独な毎日を過ごしていたチャーリーは、海沿いにある小さな廃品置き場で黄色いボロボロの車を見つけるのだった。
これがバンブルビーとチャーリーの出会いとなる。そしてチャーリーがそのボロ車を修理すると、眠っていたバンブルビーが目を覚まし、お互いに孤独な二人は次第に友情を育むようになる。やっとチャーリーに訪れた至福の毎日。……だがそんな幸せは長く続かなかった。なんとサイバトロン星から、追手のロボット2台が地球に到着したのである。
かなり無理やりで、突っ込見所の多い展開が続くのだが、そもそもロボット星という構成そのものが荒唐無稽なSFなので、細かいことをごちゃごちゃ言っても意味がないだろう。それよりも違和感のない映像や、ロボットと少女の胸が熱くなる友情に素直に感動しようではないか。
もともとトランスフォーマーのテーマは、人間(サム)とトランスフォーマー(バンブルビー)との友情だったはずである。それがシリーズ化されてアクション中心になってしまった。従って友情をテーマとした本作は、『トランスフォーマー』シリーズの原点に回帰した傑作と言ってもよいだろう。
評:蔵研人
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