レプリカズ
★★★☆
製作:2017年 米国 上映時間:107分 監督:ジェフリー・ナックマノフ
人間の意識をコンピューターに移植する実験を続ける神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーヴス)は、嵐の中で運転中に事故に遭遇し、妻と3人の子供たちを失ってしまう。だが家族との未練を断ち切れないウィリアムは、なんと家族のクローンを創り、研究途上の技術を用いてクローンたちに死んだ家族の記憶を移し替えてしまうという恐ろしいお話なのだ。まさにスティーヴン・キング『ペット・セメタリー』のSF版と言った発想なのである。
人間のクローンについては、ヒトの尊厳や神の領域を犯すなど、倫理的にはいろいろな問題を抱えている。ただもし完璧なクローンが創れるとしたら、本物との区別は「記憶の存在」だけではないだろうか。本作ではその記憶もしっかり移植されているのだから、例えレプリカ(複製)であっても、不死の体を手に入れた本物と考えてもよいではないか。ただもし「記憶」だけではなく、「魂」というものが実在するとしたら、その魂こそが本物なのかもしれない。いずれにせよ肉体そのものだけを指して、本物・偽物を論じるのはナンセンスと言うことになるだろう。
ネット評価はかなり厳しいが、僕的にはなかなか面白い映画だった。ただホラーでもヒューマンでもなく、あくまでも「エンターテインメントとして観ること」をお勧めしたい。それにしてもラストが駆け足過ぎて、ジョーンズとゾーイの復活(多分クローン)が、直ぐにピンとこなかった。もう少し丁寧に描けば、ラストで感動も呼び込めたはずだが……多分ご都合主義で雑なラストには、非難の嵐だろうなと思わず想像してしまうのだ。
評:蔵研人
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