キャッシュトラック
★★★☆
製作:2021年 米国 上映時間:119分 監督:ガイ・リッチー
派手なタイトルだが、キャッシュトラックとは『現金輸送車』のことである。こう書けばすぐに、現金輸送車を狙う強盗を描くアクション映画だと気付くだろう。また本作の主人公は強盗ではなく、現金輸送者に乗り込んでいる警備員と言うことになる。そとて主役のパトリック・ヒルを演じるのが、無口で強面のジェイソン・ステイサムなのである。
ロサンゼルスにある現金輸送車の武装警備会社「フォーティコ・セキュリティ」で働く警備員は、厳しい採用試験に合格し特殊な訓練を受けた強者ばかりである。しかしながらそんな強力な警備体制を持つフォーティコ・セキュリティでも、一般人まで巻き込まれた大規模な現金輸送車襲撃事件で二名の警備員を失ってしまう。
その欠員補充のため、採用試験に訪れたのがパトリック・ヒルであった。と言うところから始まるのだが、まずは無口で不愛想ながら超人的な戦闘能力を保持するパトリック・ヒルに驚かされる。まさにジェイソン・ステイサムそのものと言った役柄なのだ。
はじめはよく分からないパトリック・ヒルの素性がだんだん解明されてゆくのだが、まだ彼がヒーローなのか悪人なのかは判明しないままストーリーが進展してゆく。さて彼が一体何者なのかは、ネタバレになるので本作を観てのお楽しみにしておこう。
中盤までは超人的なパトリック・ヒルのアクションと、その謎に満ちた素性に興味が募ったのだが、彼の正体が分かる頃になるとだんだんボルテージが下がり始めてしまった。それと同時にストーリーバランスも崩れ始めて、あとはなんとなく惰性で観賞したのだが、結局ラストもほぼ想像通りの結末で特に感動もなかった。
それにしても、米国ではこのような犯罪が日常茶飯事に起こっているのであろうか。その真偽はともかくとして、「米国ならあってもおかしくない」と思えるところが、米国の米国たる所以と言えるだろう。従ってこれが邦画だと笑っちゃうのだが、米国映画だと真剣に観れるんだよね。
評:蔵研人
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