あした世界が終わるとしても
★★★
製作:2019年 日本 上映時間:93分 監督:櫻木優平
SF系のアニメなのだが、ゲーム風のビジュアルはなかなか美しい。また音楽も悪くはないのだが、最近の劇場アニメ全般に共通した課題として、脚本が安易過ぎてお粗末だったのが残念である。もう少し芯を入れてもらいたかったし、終盤のどんでん返しや盛り上がりにも期待していたのだが……。
パラレルワールドなのだが、二つの同じ世界しか存在しない。またそれぞれの世界の「同じ人間の命がリンク」している、という設定はなかなかユニークではないか。だが片方の世界が、もう一つの世界を征服しようとしている、という発想そのものがもはや小学生レベルなのだ。従ってそのあとの展開も、「仮面ライダー対ショッカー」なみに萎んでしまった。
いつも邦画のSFを観て思うのだが、嘘でもいいからもう少し製作費を投入し、理論的な構成を選択しないと、大人の観客に対して失礼ではないだろうか。まあいずれにせよ、話を大きくすればするほど、時間制限のある劇場用アニメには手に負えなくなることだけは間違いないよね。
評:蔵研人
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