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2023年1月11日 (水)

お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方

★★★★
製作:2021年 日本 上映時間:113分 監督:香月秀之
 
 死を意識し始めて人生の最期を迎えるための様々な準備と総括、そして新たな気持ちで残された人生に臨む熟年夫婦の姿を描いたヒューマン・コメディーである。
 いつも空威張りばかりで家事は一切やらない夫・大原真一に橋爪功、その妻・千賀子役に高畑淳子が扮して熱演している。それにしても橋爪功はいつも同じような役柄が多いね。もしかするとこれが彼の地なのであろうか。
 そして彼らと同居している長女・亜矢役に剛力彩芽、さらに葬儀社に転職したばかりの菅野を水野勝が演じている。この4人が主役なのだが、ほかにも西村まさ彦、大和田伸也、石橋蓮司などのベテラン勢が脇を固めていた。
 
 大原夫妻は結婚四十数年になる。だが夫・真一が螺子会社を定年退職し自宅に居座り続けており、妻の千賀子は夫在宅ストレス症に陥っていた。そして二人とも相手への気遣いが全く無くなり、真一は健康麻雀、千賀子はコーラスに通い、趣味仲間にお互いの愚痴を言い合うという、よくあるパターンの繰り返しであった。
 そんな折、娘の亜矢がキッチンカーの営業中に、葬儀社に転職したばかりの新米社員・菅野と出会う。その菅野から終活フェアのパンフをもらった亜矢は、母親の千賀子にそのパンフと菅野の名刺を渡すのである。そしてここから、千賀子の終活作戦が始まるのだが……。
 
 本作を観ているだけで、なんとなく熟年夫婦のあり方や終活に対する知識が得られる。さらに笑いあり涙ありの楽しい映画なのだが、クライマックスの金婚式が大袈裟過ぎて現実味が湧かない。金婚式など余程の金持ちか著名人でもない限り、ふつうは家族だけでやると思うのだが……。
 それに1941年生まれの橋爪と、1954年生まれの高畑が夫婦では、余りにも年が離れ過ぎていてしっくりしない。ただコメディーなのだし、二人とも演技達者で「ほっとするような雰囲気」が漂っていたので良しとしようか。
 
  
評:蔵研人

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