15時17分、パリ行き
★★★☆
製作:2018年 米国 上映時間:94分 監督:クリント・イーストウッド
2015年8月21日に、554人の客が乗るアムステルダム発パリ行きの高速鉄道に、武装したイスラム過激派の男が乗り込み無差別テロを企てた。そして乗客たちが恐怖に凍り付く中、旅行中で偶然乗り合わせていたアメリカ空軍兵スペンサー・ストーン、オレゴン州兵アレク・スカラトス、また共通の友人である大学生アンソニー・サドラーが犯人に立ち向かった実話を映画化した作品である。
さらになんと、この当事者三人がこの映画の主演を務め、かつ当時列車に居合わせた乗客も出演。そのうえ撮影も実際に事件が起きた場所で行われたというのだ。それにしても、ここまで徹底した実録映画も珍しいではないか。
なかなか気合の入った作品で、さすがクリント・イーストウッド監督と絶賛したいのだが、この映画の見どころは終盤の20分間だけ。とにかく何度か小出しにするものの、なかなか列車の中のシーンが始まらないのだ。少年時代の描写はともかく、どうでもよい観光旅行シーンが延々と続き、フラストレーションが募ってくる。そしてやっと、肝心の列車内のシーンが始まったと思うと、あっという間にテロリスト退治が終わってしまうというパターンなのである。まさにラスト20分のために創られた映画なんだね。いずれにせよ、英雄とテロリストの対決だと言って派手なドンパチを期待してはいけない、実に地味な映画なのだから。
評:蔵研人
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