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2021年12月 3日 (金)

サムライチャンプルー

★★★★
TVドラマ シーズン全26話
 
 マングローブ原作・制作の新感覚時代劇アニメである。そのとぼけたタイトル同様かなりいい加減で、時代考証もほとんど無視状態なのだが、これが結構くせになるほど面白い。なので、あっという間に全26話を視聴してしまったぜ。
 
 時は単純に江戸時代であり、それ以上の詳細は不明。ガラが悪くチンピラ然としたムゲンと、剣の達人ジンの喧嘩が原因で、ある茶屋が大火事になってしまう。そのため二人は代官所に捕らえられ、処刑されることになるのだが…。
 それを茶屋でバイト中だったフウが助ける見返りとして、ある約束を二人にさせるのである。それは「ひまわりの匂いのする侍」を探すために三人で旅をすることであった。ひまわりの匂いのする侍とは一体何者なのか、なぜフウは彼を探したいのかが前半のキーとなる。
 
 ムゲンは琉球からやってきた流れ者で、現代人のような服装をしている。旅の目的は強い奴と戦うためだが、修行ということではない。剣も体術も超人的なスピード感も並大抵ではないのだ。ただし性格は粗暴で自己中な女好き。
 ジンは現代風のメガネをかけた美剣士である。無住心剣流の達人で、まさに電光石火のような鋭い剣を振るう。ただやむなく恩師を殺害してしまったため、一門から追われている。そんな重い過去を引きづっているためか、クールで無表情だが優しい心の持ち主のようだ。
 ヒロインのフウは、可愛い顔をしているが超・大食漢。暗い過去を持つ割には明るく前向きに頑張っている。また彼女が探している「ひまわりの匂いのする侍」と彼女の関係については、中盤以降に少しずつ解明されてゆく。
 
 結局このアニメは、この三人が織りなすおバカで楽しく悲しいロードムービーなのである。その旅の途中では、かなり個性的な100人以上のキャラクターが登場し、この珍道中を盛り上げてくれるのだ。
 なかにはどーでも良い話がいくつか混在しているが、無敵だったムゲンとジンの前に立ちはだかる最強の瞽女・沙羅と、ラスボスの超達人・霞清蔵との死闘が一番印象的である。
 
 本作は奇想天外なキャラとテンポのよい展開も見ものであるが、何と言ってもその豪快な絵やデザインと音楽の使い方の巧さにも舌を巻いてしまうだろう。あの将軍をめざす男がラップを歌うシーンには、笑いと驚愕の双方が同居していたものね…。
 
評:蔵研人
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