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2021年12月17日 (金)

フッド:ザ・ビギニング

★★★
製作:2018年 米国 上映時間:116分 監督:オットー・バサースト
 
 原題は『ROBIN HOOD』なのだが、邦題はなぜか『フッド:ザ・ビギニング』になっている。子供の時からロビンフッドは馴染みがあるのだが、なぜわざわざ邦題を『フッド』に変えたのだろうか。因みにフッドとはフードつまり古臭い言葉で言えば「頭巾」のことである。
 またロビン・フッドは、中世イングランドの伝説上の人物であり、何度も映画化されているが、頭巾をかぶっている画像は見たことがない。だが本作ではフードにマスクをしているので、あえてフッドを強調したのだろうか。
 
 時代背景は十字軍のころ、主人公のロビン・ロクスリー卿が4年ぶりに戦地から帰還すると、なんと死亡届が出されて領地と財産は没収され、恋人は領民の妻になっているではないか。そんな最悪の状況に激怒したロビンは、敵の狙撃手だった男に弓の特訓を受け、頭巾姿の義賊フッドとして奪われた領民の金を奪い返す行動を続けるのだった。これが本作でのロビンフッド誕生の経緯だ。
 
 残念ながら現代風にアレンジされた世界観と映像にはついて行けなかった。また取って付けたような薄っぺらいストーリーも肌触りが良くないのだ。しかしながら、豪快な弓矢アクションだけは手放しで褒め称えたい。連続撃ち・4本撃ち・鉄の矢を猛スピードで放つ凄まじさ。ただこれも最初のうちだけで、だんだん飽きてくるから困ったものである。
 
 まあいずれにせよ、昔の『ロビンフッド』を期待すると、かなり違和感を抱くことになってしまうので、別のお話と考えたほうが良いだろう。もしかすると、それを考えた末の邦題だったのかもしれないね。
 
 
評:蔵研人

 

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