説きふせられて
★★★☆
製作:2007年 英国 上映時間:95分 監督:エイドリアン・シャーゴルド
原作は『高慢と偏見』『エマ』などのジェイン・オースティンが晩年に記した『説得』と言う長編恋愛小説である。背景は19世紀の英国、アッパーミドル達の人間模様とヒロイン・アンの繊細な心の動きを描いたヒューマン系の恋愛作品である。
本作は、何度も映画化されている『高慢(プライド)と偏見』に比べると地味な作品である。だがアンを演じた『しあわせの絵の具』『 シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスには、控えめながらも理知的で芯の強さを感じた。
準男爵エリオット家は、当主サー・ウォルターの浪費がたたり、借金返済のために豪邸を人に貸し、これまでより小さな家に移り住むことになる。ところが屋敷の借り手がクロフト提督夫妻と聞いて、次女のアンは動揺する。クロフト夫人の弟フレデリック・ウェントワースが、8年前に別れたアンの恋人だったからである。
ウェントワースは、当時まだ若い士官で財産もなかった。そんなこともあり、アンは母親代わりのレディ・ラッセルに説得され結婚を諦めた過去があった。しかしアンはそれをずっと後悔し続け、いままでずっと独身を通してきたのである。
アンはいつも自分の気持ちを心の中に閉じ込めてしまい、結局は他人の意見に流されてしまう。そしてフレデリックとはいつもすれ違いばかり。なんとなく『君の名は』のようでイライラしてしまうのだ。
ただラストはすっきりとハッピーエンドはよいのだが、なんだかバタバタと一気に終わってしまったのはもったいない。上映時間の95分を120分にすれば、もう少し丁寧にラストを描くことが出来たのではないだろうか。
評:蔵研人
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