奇跡の絆
★★★☆
製作:2017年 米国 上映時間:119分 監督:マイケル・カーニー
本作は主人公であるロン・ホールの実話を元にしたノンフィクション「Same Kind of Different as Me」を原作とし、脚本もロン・ホール自身が手掛けている。裕福な画商が、妻に強要されてホームレスへの給仕ボランティアに参加、そこで凶悪なホームレスの黒人デンバーと出会ったことから始まる奇跡を描いている。なかなか泣かせる質の良い映画なのだが、残念ながら日本では劇場公開されなかったのだが、このたびAmazonやHuluで配信されることになった。
ロンがホームレスへの給仕ボランティアに参加したのは自らの意志ではなく、浮気がバレその代償として妻が参加していたこのボランティアを手伝うハメになったのである。はじめは嫌々手伝っていた彼も、次第に妻と心が通じ合うようになり、ボランティア行為にも意義を感じるようになる。そんな中で、妻の夢の中に登場したという「凶悪な黒人デンバー」とも心が通じ合うようになるのだった。
本作では差別と貧困に喘ぐ黒人と裕福な白人との友情を描きながらも、その両者を比較しながら裕福な白人たちの「裕福なゆえの行為や偏見」などを皮肉っているようである。ただ省略されていてよく分からなかったのは、ロンの妻であるデビーがどうしてホームレスへの給仕ボランティアに興味を持ったのかということだ。まあこれは観客たちの想像に委ねるしかないのだろう。またロンの子供たち二人が頻繁に登場していた割には、ラストには全く顔を出さなくなったのも尻切れトンボ状態だった。
評:蔵研人
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