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2021年10月の記事

2021年10月17日 (日)

天使が歌う街

★★★
製作:2013年 米国 上映時間:89分 監督:ティム・マッキャンリーズ

 本作は日本の劇場では未公開の作品であるが、米国人が好きそうな父と息子の愛情を描いたハートフルな映画である。そしてもう一つのテーマはクリスマス。クリスマスやバレンタインを商業主義に染め抜いたのは日本であるが、近年では米国でもその傾向にあると言う。そんな中でも日本と異なるのは、日本の正月以上に親族や身近な人々が顔を合わせてパーティーを楽しむことかもしれない。

 幼い頃のクリスマスに、自分の責任で大好きだった兄を亡くしてしまったマイケル。それが彼のクリスマス嫌いの原因だったが、自分の息子のデビットまでも同じような事故を誘発してクリスマス嫌いになってしまう。
 そんなある日、マイケルは祖父の遺品から幼いころのクリスマスパーティーの8ミリフィルムを見つける。なんとそれには嫌な思い出だけではなく、楽しかった想い出も沢山詰まっているではないか。

 まあ大感動とはゆかなかったが、そこそこ楽しめる映画と言えよう。また音楽が楽しいしイルミネーションも美しいので、どうせならクリスマスの時に観たいものである。ヒューマンドラマという触れ込みだが、サンタさんらしき人も登場するのでファンタジーなのかもしれないね。
 

評:蔵研人

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2021年10月15日 (金)

君に出会えた4%の奇跡

著者:広瀬未衣

 恋人と婚約した灯里が、京都の実家で高校時代に書いた若草色の日記を見つけた。だがそこに書いてあるべきある人の名前が空欄になっている。また物置で探した手作りの小さな提灯には、薄っすらと「コウ」と書かれた跡があった。

 物語の大部分は、そのコウなる謎の人物が現れる満月の4日間の出来事に終始する。その4日間の青みがかった月をブルームーンと呼び、過去へ行けるという奇跡が起こるという。
 まさに少女漫画をそのまま小説にしたような恋愛ファンタジー小説である。ただ理想の男性像のようなコウ君は、なんだか無機質の幽霊みたいで物足りないし、ストーリーにも全く幅が感じられない。また最終章の種明かしにも、余り工夫がなかったのが残念である。

 京都の古い街並みや観光地の情景描写が、なかなか幻想的で美しく綴られているので、女子学生たちには楽しめるかもしれない。だが人間描写やストーリーの奥行きが薄いため、大人たちが読んでも、まず感情移入することはあり得ないだろう。

評:蔵研人

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2021年10月13日 (水)

奇跡の絆

★★★☆
製作:2017年 米国 上映時間:119分 監督:マイケル・カーニー

 本作は主人公であるロン・ホールの実話を元にしたノンフィクション「Same Kind of Different as Me」を原作とし、脚本もロン・ホール自身が手掛けている。裕福な画商が、妻に強要されてホームレスへの給仕ボランティアに参加、そこで凶悪なホームレスの黒人デンバーと出会ったことから始まる奇跡を描いている。なかなか泣かせる質の良い映画なのだが、残念ながら日本では劇場公開されなかったのだが、このたびAmazonやHuluで配信されることになった。

 ロンがホームレスへの給仕ボランティアに参加したのは自らの意志ではなく、浮気がバレその代償として妻が参加していたこのボランティアを手伝うハメになったのである。はじめは嫌々手伝っていた彼も、次第に妻と心が通じ合うようになり、ボランティア行為にも意義を感じるようになる。そんな中で、妻の夢の中に登場したという「凶悪な黒人デンバー」とも心が通じ合うようになるのだった。

 本作では差別と貧困に喘ぐ黒人と裕福な白人との友情を描きながらも、その両者を比較しながら裕福な白人たちの「裕福なゆえの行為や偏見」などを皮肉っているようである。ただ省略されていてよく分からなかったのは、ロンの妻であるデビーがどうしてホームレスへの給仕ボランティアに興味を持ったのかということだ。まあこれは観客たちの想像に委ねるしかないのだろう。またロンの子供たち二人が頻繁に登場していた割には、ラストには全く顔を出さなくなったのも尻切れトンボ状態だった。
 

評:蔵研人

 

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2021年10月10日 (日)

犯罪都市

★★★☆
製作:2017年 韓国 上映時間:121分 監督:カン・ユンソン

 本作は2004年に実際に起こった事件が下敷きになっているという。韓国ヤクザの縄張り争いが頻繁に起こっている韓国のとある街。そしてそこで凶悪犯罪を相手にする「強力班」の副班長を務めるマ・ソクト刑事の活躍ぶりを描いたアクション映画である。
 なんとなく関西でのヤクザ抗争を髣髴させられるが、拳銃の使用は一切なくスケール感は余りない。それもそのはず、プロレスラーのようなマ・ソクト刑事のアクションシーンを際立たせるためには、拳銃の使用はご法度なのであろう。

 それにしてもマ・ソクト刑事を演じたマ・ドンソクは、身長こそそれほど大きくはないが、その筋肉の塊のようなボデーはなかなか見事である。実は彼は韓国系のアメリカ人で、過去に総合格闘家のケビン・ランデルマンやマーク・コールマンのトレーナーを務めていたこともあったのだという。なるほどそれであの筋肉の鍛え振りに納得した。

 腕っぷしは強いが親分肌であるマ・ソクト刑事は部下たちに信頼されている。また乱暴な取り調べをするものの、人情派であり街のヤクザ者たちにも一目置かれる存在であった。だから街のヤクザ同士の抗争があっても、彼が仲裁に入ればなんとか解決し街の治安を保っていたのである。
 ところがある日、中国から渡ってきた狂悪な三人組のお陰で、街の治安バランスが大きく歪んでしまうのであった。とにかく三人組は残忍・非道で、平気で相手の腕や足を手斧で叩き切ってしまうのだ。だがなかなか正体と居所がつかめない。

 こんな流れでストーリーは繋がってゆくのだが、とにかく凶悪三人組が強過ぎる。街のヤクザたちが大勢で取り囲んでも、三人で簡単にやっつけてしまうのだ。とにかくこいつらをやっつけられるのは、マ・ソクト刑事だけしかいないのか。とにかく発想が単調だが分かりやすい。マ・ソクト刑事のアクションシーンのための映画なのだから…。

評:蔵研人

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2021年10月 7日 (木)

時間を止めてみたんだが

著者:藤崎翔

 著者の藤崎翔はお笑い芸人だったが、6年間活動した後にお笑いコンビを解消。その後バイトをしながら小説を執筆し、様々な文学賞に応募を続ける。そして4年後の2014年にはじめて書いた長編ミステリー『神様の裏の顔』で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞して小説家デビューを果たす。 という苦労人タイプの小説家である。

 本作は勉強嫌いでおっちょこちょいな笹森陽太と、学力抜群の相沢がコンビを組んで犯人探しをする学園ミステリーである。そしてストーリーは笹森の「俺」という一人称視点の軽いコミカルタッチで、まるで高校生の日記の如く飾り気なしにテンポ良く進んでゆく。なんとなくお笑いコントネタを小説にした感があるのだ。

 さて主人公の笹森は、勉強も出来ないしスポーツもダメで、気が弱くていつも便利屋としてこき使われているのだが、ある日自分に特殊能力が秘められていることに気付く。その特殊能力とは、なんと「ひょっとこのような変顔をし、息を止めている時だけ時間を止めることが出来る」という信じられない超能力だった。

 ただこんな動作は長続きしないため、時間を止めると言ってもせいぜい30秒くらいだ。だから時間を止めて、誰にもバレないうちに出来ることは殆どなかった。せいぜい女の子の後ろに回って時間を止めて、ちょこっとだけオッパイをもみもみする程度だけだろう。そう考えた笹森はさっそく意中の女子2人に対してもみもみ作戦を開始するのだが・・・。いずれにせよ、時間停止能力がつまらないことばかりに使われていて、もう一捻りが足りないところが非常に残念であった。

評:蔵研人

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2021年10月 5日 (火)

星屑の町

★★★☆
製作:2019年 日本 上映時間:102分 監督:杉山泰一

 ドサ回り専門のおじさん歌謡グループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描いた人気舞台「星屑の町」シリーズを映画化した作品。山田修とハローナイツは、結成から10年以上経過したグループだが、特にヒット曲もなく田舎の温泉場や体育館などで細々と活動していた。
 そんなある日、地方巡業で訪れた田舎町はリーダー山田修の生まれ故郷であり、そこには彼の弟・英二が待っていたのである。その英二の息子の幼馴染で母親がスナックを経営している愛は、歌手になることを夢に見ていた。そしてスナックの客として訪れたハローナイツの一員に、冗談半分で勧められたことからハローナイツに入団できると思い込んでしまうのだった。
 
 タイトルの『星屑の町』は三橋美智也の持ち歌であるが、本作とは直接関連はないようだ。それはそれとして懐かしいロマン歌謡が満載なので、オールド歌謡曲ファンには実に楽しく嬉しい映画である。また本作に『のど自慢』、『怪しい彼女』、『歌謡曲だよ人生は』などと同じような臭いを感じたのは私だけであろうか。
 それにしても、最近の歌はリズム中心のつぶやき型が多いので、何を聞いても同じように感じられ、年配のおじさんおばさん達には全く馴染まない。その点昭和歌謡曲はリズムとメロディーがしっくりとブレンドされているので分かりやすいのだ。だから今どきでも「純烈」なるグループが売れているのだろう。

 本作ではのんが久々に生き生きとした演技で、役柄にピタリとはまりこんでいたのが印象的であった。さて「のん」と言っても首をかしげる人が多いかもしれないが朝ドラ『あまちゃん』の能年玲奈だと言えばすぐに分かるはずである。そして本作でも、彼女抜きでは成立しなかったほどの存在感を発揮していたし、また超プロ級には及ばないものの歌もそこそこ上手かったよね。
 ラストは「やっぱりね」という感想だが、彼女が光ったのはおじさんたちが引き立て役になってくれたこともあったのだが…。その流れはなんとなく氷川きよしと似ているよね。あと前座歌手のキティ岩城を演じた戸田恵子の歌唱力はまさに本物だった。もう一皮むけば超プロ歌手級のような気がしたのは私だけであろうか。
 
評:蔵研人

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2021年10月 2日 (土)

恋とニュースのつくり方

★★★☆
製作:2010年 米国 上映時間:107分 監督:ロジャー・ミッシェル

 リストラで失業したプロデューサー・ベッキーが織りなす恋と仕事のサクセスストーリーである。と言っても恋は二の次で、ほとんどが超低視聴率番組を立て直すために、獅子奮闘する彼女の仕事ぶりを描いた物語と言うことになる。また言葉を変えて言えば、「低俗なバラエティはやりたくない、という元有名ニュースキャスターと、視聴率を稼ぎながらも良い番組を創りたいと考えるベッキーとのやり取りをコメディタッチで描いた作品」ということになるだろう。

 主人公ベッキー役には、お喋りと明るさが身上のレイチェル・マクアダムスがピタリとはまり役。さらに老頑固キャスターを演じたハリソン・フォードと、元ミスコン女王キャスターを演じたダイアン・キートンがしっかりと脇を固めているのも見どころであった。
 
 テンポよく起承転結を守ったしっかりとした脚本。そしてお約束のハッピーエンドと、ホロリとさせるラストシーン。いかにも「アメリカンコメディーの王道」という風味を漂わせたアメリカ映画であった。こうした映画を観ると癒されてほっとするのは私だけではないはずである。


評:蔵研人

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