愛唄 約束のナクヒト
★★★
製作:2018年 日本 上映時間:126分 監督:川村泰祐
「キセキ あの日のソビト」に続きGreeeeNの楽曲「愛唄」を元に創られた作品。前作『キセキ あの日のソビト』と違うのは、GreeeeNが脚本の段階から参加し、彼ら自身の実体験も織り込んだオリジナルストーリーに仕上がっていることである。
簡単に言えば、難病患者同士の切ない愛を描いた青春映画で、主演に横浜流星、清原果耶、飯島寛騎という若手を配し、成海瑠璃子、財前直見、富田靖子、中山美穂といった豪華キャストが脇を締めている。
余命3か月を宣言されたトオル(横浜流星)は、失意のまま自殺しようとしているところを、旧友の元バンドマン・龍也(飯島寛騎)に救われる。そして龍也に、残された時間の中でやりたいことを全うするよう諭されたトオルは、はじめて恋をしようと決意する。そして病院で出会った詩人で難病患者の凪(清原果耶)という少女と出会うのだった。
まあよくある難病ラブストーリーなのだが、二人とも死を目前にしているというのは珍しいパターンかもしれない。またこの作品はよく分からないことと、突っ込みどころが満載なのである。
まずトオルの病気がガンだというのは分かるのだが、どの部位のガンなのかは全く説明がない。また凪の病名もよく分からない。まあそこいらはどうでもよいのだが、サブタイトルの「ナクヒト」が意味不明だし、凪が黒板に書いた方程式の意味も今一つよく分からないのだ。
それに真夜中にどうやって病院に侵入できるの?さらに病人を勝手に連れ出して死期を早めてしまうのは殺人未遂ではないのか。それに余命3か月と言ったって、3か月ピッタリに死ぬわけないし、凪よりトオルが長生きしてどうする。
またそもそも龍也に再開したのも、詩集を落とした成海瑠璃子と遭遇したのも、その詩集の著者が難病患者の凪だということも、余りにも偶然が重なり過ぎてご都合主義丸出しではないか。
決してつまらない映画ではないし、言いたいことも分かるのだが、余りにも単調で不自然で子供騙し的な展開におじさんは耐えられなかった。それとラストにビシッと締めなくてはならない唄も今一つだし、肝心の龍也の歌唱力があれではねえ…。そうこう言いつつもおじさんは、なんとか必死で126分間を乗り越えた。まあおじさんは、いろんな映画を観ているから辛抱強いのだ。それにしても、こりゃあやっぱり超・若者映画なのかな。(-_-;)
評:蔵研人
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