恋は雨上がりのように
★★★★
製作:2018年 日本 上映時間:112分 監督:永井聡
原作は眉月じゅんのベストセラーコミックだ。ファミレスの中年店長とバイトの女子高生の恋模様を描いている。ただし恋模様と言っても、女子高生の一方的な押しかけ恋愛で、店長のほうは立場上もあり困っているという状況なのだ。
なんともおじさんには涎の出そうな羨ましい話である。だが実際に恋に落ちてしまったら、未成年との交際は社会的にはいろいろ問題になりやすい。もちろんお互いに愛し合って、双方合意の上で付き合うのなら法的には問題がないものの、世間の目はなかなか許してくれないだろう。
そんな問題を提起しながらも、決して恋愛だけを追い続けて描いているわけではない。若さが発揮するパワーのこと、親友との友情の大切さ、ひたむきにスポーツに打ち込む純真さ、などなど人生の大事な切れ端がいくつも鏤められているのだ。
原作がマンガの割にはそれほどマンガ臭くないし、脚本もよく煉り込まれている。さすがネットでの高評価は嘘ではなかった。また主演の大泉洋のおふざけと嫌みのない演技には好感度が上がったし、ベテラン濱田マリの突っ込みと掛け合いも良い味を出していた。さらに演技的にはいまひとつだが、この映画の中では無口な小松菜奈の可憐さがとてもいじらしかった。
そしてエンディングの「約束」で、二人の将来への繋がりをなんとなく漂わせる。なかなか爽やかなドラマで思わず涙を流してしまった。久し振りになかなか味わい深い邦画に遭遇することが出来て嬉しい気分である。
評:蔵研人
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