グランド・ブダペスト・ホテル
★★★☆
製作:2013年 英国・ドイツ 上映時間:100分 監督:ウェス・アンダーソン
1932年、格式高い高級ホテルを取り仕切るコンシェルジュと、彼を慕うベルボーイが繰り広げる交流と冒険を、コミカルタッチで描いたミステリーである。ここで言うコミカルタッチとは、ドタバタ喜劇と言うことではなく、マンガチックでスピーディーな展開で描かれているのだと解釈して欲しい。
従ってテンポは良いのだが、何の前触れも説明もなくストーリーや背景が変化してゆく。と言うことで、真面目に観ている人にとっては、何だかよく分からない作品のまま終劇となってしまうかもしれない。
本作のミステリー部分とは、グランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジュ:グスタヴ・Hが愛した大富豪の老女が急死したところから始まる。なんと老女の葬儀に集まった親類達の前で、遺言執行人の弁護士コヴァックスが、グランドブダペストホテルや、高価な絵画「少年と林檎」などをグスタヴに遺贈する旨の遺言を読み上げるのだった。この瞬間・・・驚喜するグスタヴと怒り狂う親族の顔と顔。
だが親族達の怒りは収まらず、「老女はグスタヴに殺害された」のだと訴えてしまうのだ。すぐにグスタヴは、老女殺害の容疑で逮捕され、第19犯罪者拘留所に収容されてしまう。さらには証人達が次々に殺害され、グスタヴはまさに四面楚歌状況。さあ彼は一体どのようにして、このピンチを乗り越えていくのだろうか、ペペンペンペン!
本作は第64回ベルリン国際映画祭審査員グランプリ、第87回アカデミー賞の4部門を受賞し、さらにゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)までも受賞している。そしてなんとキャストの豪華なこと、主演のレイフ・ファインズをはじめ、エドワード・ノートン、エイドリアン・プロディー、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、ビル・マーレイなどが脇を固めているのである。
評:蔵研人
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