セッション
★★★★
製作:2014年 米国 上映時間:107分 監督:デイミアン・チャゼル
第87回アカデミー賞で、助演男優賞、音響賞、編集賞の3つの賞に輝いた傑作である。タイトルの『セッション』は邦題であり、直訳すると「ジャズの演奏家たちが集まって、自分たちの楽しみのために行う即興的な演奏」と言うことになる。
だが原題は『WHIPLASH』であり、やはり直訳すると「むち打ち」ということになる。そうこの作品は最初から最後までフレッチャーという鬼教師のパワハラ物語なのだ。そしてアカデミー助演男優賞に輝いたのも、この鬼教師を演じたJ・K・シモンズなのである。
それにしても、汚い言葉での罵倒や椅子を投げつける暴力など、限界を超えたスパルタ教育。現代ならパワハラで即、学院を解雇されてしまうだろう。ことに主人公のドラマー・ニーマンに対する指導は、かなり執拗で狂気じみていてまさにホラー映画なみだ。
たぶんニーマンの素質を認めたフレッチャーが、彼を超一流のプレイヤーに育てようと必死でスパルタの嵐を浴びせたのかもしれない。それに必死で耐えていたニーマンだったが、不運に見舞われてしまい、狂気の世界に落ちてしまう。そしてとうとうぶち切れてしまったニーマンは、退学処分に、そしてフレッチャーもクビになる。
さらに数年後、二人は偶然ジャズ喫茶で遭遇し、過去を清算したかに見えた。だがフレッチャーは、自分の愛の鞭を理解しなかったニーマンに対して、悪魔的な陰謀を仕掛けるのであった。そして神がかった狂気と感動が渦巻くラストシーンへ・・・。
評:蔵研人
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