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2021年6月23日 (水)

検察側の罪人

★★★
製作:2018年 日本 上映時間:105分 監督:原田眞人

 木村拓哉と二宮和也の初共演で話題を呼んだ作品である。原作は『クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などで知られる雫井脩介の同名ミステリー小説である。
 本作は犯人捜しのミステリーという作り方ではないようだ。一応東京地方検察庁のエリート検事たちが、殺人事件の捜査を進めているシーンで埋められている。だが事件の内容や犯人像などの具体的な描写は殆どない。従って中盤までは彼らが何を捜査しているのか、よく分からないままこの映画を観る羽目になる。
 
 結局事件の犯人や犯行動機などはどうでも良いのだろう。つまり、キムタク扮するところのエリート検事・最上が、無理矢理逮捕した男に罪を着せようとする話なのだから・・・。
 そしてそれを阻止しようとするのが、二宮が演じたキムタクの部下・沖野という妙な取り合わせなのである。だからタイトルが『検察側の罪人』なのであろうか。

 ただ真犯人を殺すくらいなら、はじめから無理矢理逮捕した男を殺せば簡単じゃないのかな。また最上の経歴や暮らしぶりを見る限り、どうして急にあんな行動に走るのか全く説得力がないのだ。さらに二宮や吉高の行動も中途半端で終わってしまうし、なんだか全くのめり込めない映画であった。ただ映像と雰囲気だけは一流感が漂っていた様な気がするが、かなりもったいない映画と言えるだろう。

評:蔵研人

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