家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
★★★☆
製作:2018年 日本 上映時間:115分 監督:李闘士男
長いタイトルだが、もともとはYahoo!知恵袋に投稿された質問が原点であり、その後ブログから漫画化されて映画化に至っている。なおYahoo!知恵袋に投稿された質問とは、かなり奇異なもので、「妻が毎日死んだふりをしているのだが、その意図が分からない」というようなものだったようだ。そしてその質問への回答は、「恐らく夫にかまって欲しいのではないか。いい奥さんだから仲良くやっていくように」との回答がなされていたという。
キャストは妻の加賀美ちえに榮倉奈々、夫の加賀美じゅんに安田顕、後輩・佐野壮馬に大谷亮平、その妻・佐野由美子に野々すみ花と言ったところである。ちえの死んだふりは、シンプルな口から血を吐いて倒れた姿に始まり、頭をワニに食われたり、和服姿の極妻が抗争に巻き込まれて死んだ姿などなど、書き切れないほど多彩で大掛かりなコスプレ大会に発展してゆく。
ただ映画の中でじゅんが飽きてしまうのと同様、観客のほうもだんだん馬鹿馬鹿しくなってくる。だが決して憎しみ合っていないのに離婚する佐野夫妻の話や、ちえの父親が倒れて過去を語るシーン、ちえのアルバイト先のクリーニング店の老店主の話などが、タイミング良く絡んでくるので退屈しない仕組みになっている。
そしてエンディングロール中に勃発するどんでん返しと言うより、オマケのお遊びもなかなか洒落ているではないか。ただそれにしても、結局なぜちえが死んだふりをしたのかは、最後まで謎のままであった。つまり観客の皆さんたちに自由に想像して欲しいと言うことなのだろう。それより本作の真のテーマは、「離婚」と「死別」なのではないだろうか。
評:蔵研人
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