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2021年5月29日 (土)

スリーデイズ

★★★☆
製作:2010年 米国 上映時間:134分 監督:ポール・ハギス

 ある日いきなり妻が逮捕されてしまう。夫で大学教授のジョンは、妻の無実を証明しようと奔走する。だが弁護士も匙を投げてしまうほど、有罪を確定付ける証拠が幾つも揃っていて、全く覆ることもなく刑が確定してしまう。それに絶望した妻が獄中で自殺を図ったことが引き金となり、ジョンは法を無視しても、自分1人で妻を解放しようと決断するのだった。

 だいたいラッセル・クロウの暗い雰囲気が好きじゃない。それに加えて彼が扮するジョンの決断が余りにも執念深く、飛躍し過ぎているところが全く共感できない。そもそも単独でも難しいのに、夫婦揃って子連れで脱獄逃亡なんて出来るはずがないじゃないの。また暴力ではなく頭脳勝負の脱獄計画という面ではなかなか見所があるものの、悪人なら金のために殺してもOKという発想はいただけない。

 それにしても、こんな形で妻を助け出すとは全く考えていなかった。どちらかと言えば、頭脳と腕力を駆使して真犯人を捜し出して、妻の無実を証明するようなストーリーと勘違いしていた。また派手なアクションシーンもないし、想定していたストーリーとは全く別物の感があった。

 とにかく非現実的で理不尽な展開に終始していたが、地図を見てほくそ笑むおじいちゃんは、なかなか渋くて良かったよね。最後にあのマンホールでのボタンシーンは、一体何を意味しているのだろうか。もしかすると妻の無実を裏付けるために付け加えられたのかもしれない。だがいまさら何だよ、それに結局流されてチャラでは不幸の始まりじゃないの。とどのつまり、家族揃って一生逃亡生活を送ることが決定!と宣言していることになるのだ。だから実にイヤミなラストシーン、としか言い様がないのである。

評:蔵研人

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