体操しようよ
★★★
製作:2018年 日本 上映時間:109分 監督:菊地健雄
舘ひろしの『終わった人』同様、サラリーマンの定年後の人生を描いている。『終わった人』は普通のサラリーマンの定年後とは思えないかなり派手な展開だったが、こちらはラジオ体操という現実的で地味なサークルでの出来事が中心となっている。ただ体操に参加しているメンバーが、思ったより若いのが非現実的かな。実際は70~80代の人々が中心ではなかろうか・・・。
まあそれはそれとして、コーヒーを飲みながら、毒にも薬にもならないこうした映画をたまに観るのも良いかもしれないね。ただ一つだけ気になったのは、主人公・草刈正雄の「定年飲み会」での若者達の失礼な態度かな。主人公が挨拶しているときも、始終無視して勝手に騒いでいたシーンである。多分現実にはこんなことは少ないと思うが、敢えてこの映画で描写する必要があったのだろうか。この描写により、私はかなり気分を悪くし、評点も少し下げてしまったことも事実である。
それにしても寂しい主人公。ラジオ体操に誘ってくれた元上司は死んでしまうし、一人娘は結婚してかなり遠方へ引っ越してしまう。さらに最後に結ばれると思った彼女には振られてしまうし、余りにも悲し過ぎはしないだろうか。それも現実だと言われれば返す言葉がないが、『終わった人』ほどではないとしても、せめてもう少し遊び心が欲しかったよね。
評:蔵研人
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