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2021年4月 5日 (月)

心の旅

★★★★
製作:1991年 米国 上映時間:106分 監督:マイク・ニコルズ
 
 ハリソン・フォードがまだ40代の頃の作品で、まだシャキッとしているね。そしてかなりの部分が彼の存在感と演技力に支えられている作品とも言えるだろう。
 ニューヨーク屈指のエリート弁護士であるヘンリーは、大病院の失態の責任を救い、訴えていた患者を後に裁判所を出る。だが家庭では毎日仕事に奔走し過ぎて、妻や娘と余り接点を持てない状況が続いている。
 そんなある夜、彼はタバコを切らしたためにコンビニに行き、そこで偶然居合わせた強盗に肩と頭を撃たれてしまうのだった。通常なら命を失ってもおかしくなかったのだが、不幸中の幸いでなんとか命を繋ぐ。だが体は動かせず、口はきけず、記憶まで失ってしまうのである。

 そしてヘンリーのリハビリ生活が始まる。リハビリセンターで、黒人の看護師の努力もあり、なんとか喋ることが可能となり、体も動かせる様になる。だがどうしても記憶だけは戻らないまま退院することになり、妻のことも娘のことも思い出せないままの生活が始まるのである。
 記憶も回復せず、読み書きも不十分なヘンリーだったが、ボスのお情けで弁護士事務所に復帰することになる。もちろん同僚の名前も思い出せず、まっとうな仕事も出来ないままだが、以前と違って正義感のようなものが湧いてくるのだった。

 本作は死の淵から立ち上がったヘンリーの再生の軌跡であり、家族愛の再生の物語でもある。もちろんハリソン・フォードと妻役のアネット・ベニングの演技が光っていたが、犬の演技もなかなかだよね。そして序盤では現代米国の現実を描き、終盤で理想の米国家庭を描き直しているという、いかにも米国映画という構成だったね。いろいろ突っ込みたい部分もあるかもしれないが、ここは素直に感動しようではないか。
 

評:蔵研人

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