アイ・オリジンズ
★★★☆
製作:2015年 米国 上映時間:105分 監督:マイク・ケイヒル
大学院で瞳の研究をしているイアンが主人公。彼はある日仮装パーティーで、仮面の奥の瞳に惹かれて謎の女性・ソフィと、なんとトイレで同衾してしまうのである。その後も彼女のことが忘れられず、研究は助手のカレンに任せきりで、瞳だけを頼りに彼女を捜し回るのだった。
そして奇跡的に地下鉄の中で彼女を見つけて愛し合い、結婚することになるのだが・・・。ある悲劇が二人を襲い、彼女は帰らぬ人となってしまう。
数年後イアンは、インドにソフィと同じ瞳をした少女が存在していることを発見し、単身インドに向かうのであった。科学的には指紋同様、同じ瞳の人間は存在しないはずなのだが、なぜ同じ瞳の少女が見つかったのだろうか。
本作は神や魂の存在を科学的に証明しようという物語のようだ。「光を知らないミミズにとって光を知る事は、人間にとって神の世界の存在を知る事と同義である」という解釈。そしてデジャブのような現象が再現される、という輪廻転生の観念。本作はこれらのテーマを示唆する様なSF映画であり、なかなか興味深い感覚を味わうことができた。
それにしても、保護者不在の少女を、ホテルの部屋に連れ込むのは如何なものか。先生に電話連絡したのだから、せめて先生が来るまで待てなかったのだろうか。そしてエレベーター前で少女が泣きじゃくる問題のシーンだが、これをソフィの記憶と考えるのか、もっと主人公と一緒に食事を楽しみたかったから泣いたのか、どちらにでも解釈できる配慮が実に心憎い。ただ欲を言えばもう一歩深みにはまった描写も欲しかったよね。
評:蔵研人
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